UTMBから2週間、そろそろ走りたい頃にやってきたのが信越五岳。第2回からなんやかんやと参加している。
2009 第1回 不参加
2010 第2回 ペーサー(ランナー完走)
2011 第3回 ランナー(完走)
2012 第4回 ペーサー(ランナー完走)
ということで、2013もペーサーで参加。ペーサーはレース前はリラックスでき、5Aまではサポート&応援ができ、5Aからは(ランナーがゴールまで行けば)44kmトレランができる。完全にイイトコ取りで、個人的には信越を存分に楽しむならペーサーが一番オススメ。
さて、チームとしては、今年の主役は女性陣。UTMFなどロングレースではいつもサポートに回ってくれる女性陣を、今回は男性陣でサポート&ペーサーをして支えようということに。
自分は嫁のペーサー。普段からそれほど仲良くはないので(汗)、どうなるか未知数。まぁとにかく完走してもらうべく、灰になるまで引っ張るつもり。ビシッ!
序盤の展開は面倒なので省くが、各エイドで励ましつつ、嫁はなんとか5Aまで到着。5A OUTの時点で制限時間までおよそ45分といったところ。完走できるか微妙なタイムなので、「8Aまでの比較的フラットな区間をなるべく走ってもらい貯金を作る」「瑪瑙山エリアは多少貯金を崩してもいいからとにかくクリア」「最後の林道は残り時間に応じ強弱を決めて引っ張る」というやや前半型の戦略を立てる。
ということで、成田離婚ならぬ信越離婚にならないよう祈りながら(汗)、ペーサースタート。
「子供の面倒はオレが見るからここで死ぬ気でGO!」
「休憩したいだと?オッケー、3秒!歩きながら!」
「ヒザ痛いだと?靭帯って都市伝説でほんとは存在しないらしいよ!」
などなど叱咤激励(?)を繰り返しながら引っ張り、嫁も時々キレながら喰らいついてくる(7A以降は終始キレてました笑)。意外とやるな。見直した!エイドに辿り着くごとに貯金は増え、完走の可能性が少しずつ高まる。
そんな時、周りから残念な情報を聞いた。
「台風により8A 21時で打ち切りらしい」(実際には21:15だった。)
マジか!?
しかし、誤報の可能性もある。ほんとでも、もしかしたら21時が22時に変更されるかもしれない。とにかく8Aに着かないと真実はわからないので、あくまでゴールまで行くつもりでペース配分を考えつつ進んだ。
そして8Aに21:55頃到着。本来の8A制限時間まで2時間以上余裕ができた。よく詰めてきた。ここからゴールまで5時間半かけられる(ゴール制限時間は夜中3時)。しかし、残念ながら本当に打ち切りだ。
嫁は悔しいようなホッとしたような、何ともいえない表情。まぁそうだろう。ペーサーとしては、とにかく残念。時間的には完走も見えていたので、最後まで行かせてあげたかった。しかし、山の遊びはお天気次第。こればかりはしようがない。
公式には「特別」完走になるそうだ。不可抗力だし仕方ないが、嫁としてはちゃんとゴールゲートをくぐることを来年の宿題にするとのこと。確かに、ロングレースは後半の1/4くらいの距離に全体の1/2以上の心身を注ぐ必要がある。例えばUTMFなら山中湖から、UTMBならシャンペから、そして信越なら瑪瑙山から。そこからが本当の意味での本番だ。それを経験し乗り越えるのがロングレースの醍醐味ともいえるし、越えてこそのゴールだともいえる。
というわけで、今回チームの女性陣は全員「特別」完走をゲット。これは素晴しいこと。そして、どうやら来年もみんなやる気らしいから、今度は「特別」じゃない「格別」な、本当のゴールができるといいな。
最後になりますが、来年も嫁が自分をペーサーに起用するかは全くもって不明です(爆)