もう来年は出なくていいかなとも思ったんですが、やっぱり出るような気がしないでもないので…念のため書き残すことにしました。
◆装備
・新型キリアンザックは肋骨が痛くなるのとパピコフラスク(通称)が壊れやすいので注意。旧型ザックの方が重いが作りもしっかりしていてベター。
・ウェアがオシャレな方がテンション上がるのでもうちょいコーディネートを考えるw ただしダサいけど晴れていれば必ずヒラヒラ付キャップで首・顔まわりの日焼けを防ぐ。日焼け止めもクールマイユールで塗り直す。
・BD/UDストック先端に付けるラバーカバーは必要。路面に応じて着脱しストックの威力を最大限発揮させる。カバーをなくさない(今回ポケットに適当に入れて1つ失くした)。カバーとストックはスペアをドロップバッグに用意。
◆補給・エイド
・水分は500ml~1Lあれば基本充分。エイド間隔が長いところ、登りが長いところ、後半時間がかかりそうなところだけ少しプラスして持って行く。
・寒い時や夜間はエイドの温かい紅茶に砂糖を2つ入れて持って行く。ザックに入れれば身体も温かくなるし、固形物と一緒に飲むと固形物が食べやすい。固形物をエイドから持って行くときは必ず紅茶も携帯したい。
・水は不味く感じる(特に後半)。組み合わせとしてはボトル(ハイドレ)を2つ用意し「水にオレンジかレモンを絞ったもの」+「紅茶」がベスト。たまにエイド毎に他の飲み物にかえると飽きないか。
・ジェルはやはり後半飽きる。ウィダーイン系のゼリーが食べやすい(重くてかさばるけど)。固形物は結局行動中は食べにくいし、食べたければエイドにあるので持っていくのは気分転換程度の量でよい。
・なんとなく栄養バランス的にグリーンマグマを持っていって、エイドで飲んだ。なんとなくよかった。
・エイドではたくさん食べる。特に後半(シャンペ以降)は疲れや眠気で食べ忘れるので注意。食べ方は、色々なものを少しずつ取ってとにかく口に入れ温かい飲み物で流し込む、パンでサラミを挟みなんちゃってサンドイッチを作りコーヒー等で流し込むなど。
・慢性的にハンガー気味のときは一度にたくさん腹に入れて燃料の底上げをする。
・エイドや山の中での休憩時にストックを置き忘れない。
・お湯が必要な日本食などをドロップバッグに用意する必要はない(よく考えたら別に3日くらい日本食食わないことなど日本でもザラにある)。色々あると逆にムダに時間を食うのでドロップバッグは最小限(但しシューズなど万一スペアがないと完走に響くモノはちゃんと入れる)でOK。
・今回は摂っていないが(というか疲れてて忘れていた)、カフェイン錠剤は初日の晩は我慢してよりキツい2日目晩に摂るとよさそう。
・疲れていなければ(特に前半~中盤)エイドは長居しない。目安としてはクールマイユール30~40分、シャンペ20分、他は数分~何かあって長くても15分前後まで。トリアン以降は疲れと眠気で休憩と仮眠を取る可能性はある。仮眠はできれば30分くらいに抑えたい。仮眠スペースで寝ると長くなるので机にひれ伏す感じで寝る(あくまで仮眠)。
・休憩を取る場合、身体を冷やさない。エイド内だとしても面倒でもダウンJKなど羽織る。寝落ち対策として時間を決めタイマーをセットする。
◆コース・タイム
・サンジェルベまでは慌てず普通に進めば関門に引っかかることはない。周りのハイペースに惑わされない。
・前半は関門が気になるが、アルヌーバかコルフェレ以降は貯金ができてくるイメージ。
・キツいのは前半ボンノム以降の2つの山越え、クールマイユールの下りと登り(砂っぽい悪路)、シャンペ以降の3つの山越え(特に暗いうちの前2つ)。
・アルヌーバへの下りはシングルトラックで渋滞する可能性あり(今回長蛇の渋滞に引っかかり全歩きでかなりタイムをロスした)。下りに入る前に渋滞しそうなグループは抜いておく。
・全体的に下りは飛ばす必要はないが自重し過ぎず普通に走ってOK。コルフェレ~シャンペ手前の20km前後の長い下りも普通に走るのがよい(途中から割となだらかで走りやすいし勿体ない)。
・あまり休憩は取らず、昼間なら景色を見てリラックスしながら進む。夜は音楽。ラジオやドラマ系もいいかもしれない。
・シャンペ以降はタイムによって完走が見えてきてしまうので、それを理由にダレない。目標タイムを事前に考えそれを目安にプッシュして進みたい(目標タイムがないと一気にダレてしまう=今回のケース)。ダレるとつまらなくなりやる気もなくなり何もかもがツラく感じる。
・明るいうちは眠気は少ない。極度に疲れていなければ無理に休憩せず進めるだけ進む。夜はヤバい場合休む、仮眠も選択肢(但しエイドで)。
・今回のタイムくらいのペース(41時間半)だと筋力のダメージはそれほどではなく脚は最後まで持つ。UTMFでも感じたが、あまり脚を残し過ぎるのもなにか勿体ない。もう少しプッシュしていいのかもしれない。ただ前半~後半どこら辺でプッシュしていいのかわからない(脚が終わるのが怖いので)。一番いいのは全体的に少しずつUPすることか。それには筋持久力に加え、若干の心拍力UPも必要だろうか。
◆来年があるとしたら
・38時間を切るタイム表を作る。
・高い山で練習。縦走に加え、今年やらなかった麓と稜線を何度か上り下りする練習を7、8月に各1回取り入れる。例えば富士山馬返しからダブル、新穂高温泉拠点に北アルプス3度くらい登り下りするとか。
・週1で短くていいからスピード練か強度強めの坂道練で多少心拍を鍛えておく。
・上半身に筋肉をつけすぎない(走るときジャマ。擦れる原因になる)。自重中心の筋トレを週2で行う(腹筋は週5)。
・多くても体重は60.5kg、体脂肪は10.5%を目安に調整する。
・直前に過剰な準備(過度のランニング、カーボなど)はせず、いい意味で適当にリラックスして当日を迎える。
・遠征時は何かと野菜が摂りにくい環境なので、グリーンマグマ等で朝昼晩必ず野菜を摂る。
というわけで、来年もし出るようなら…そのときはこれを読み返して自分で参考にしたいと思います!