Western States Endurance Run(以下WS)。知っている方も多いと思いますが、欧州のUTMBと並び、アメリカが誇る世界最高峰の100マイルレースの一つです。UTMBの日本でのメディア露出の多さや参加者規模(UTMBは5レースで約7,000人:WS360人)と比べると、日本では少しマイナー感が漂うかもしれません。しかし、WSこそ世界最古・アメリカ伝統の100マイルレースであり、当選倍率も(細かいルールがあり一概には言えませんが)おおよそ20数倍と狭き門ゆえ、トレイルランナーにとっては憧れのレース、出場するだけでも大変名誉なレースといえるでしょう。
さて、自分が今回この名誉を授かったかといえば、残念ながらそうではありません。いや、現地には乗り込むのですが、「いよいよ」と言っても選手として走るわけではないのです。今回の自分の役割は以下の4つ。
・ペーサー(ランナーはBib76 Akashima Tomoyuki=心折れ部の盟友)
・クルー(同上)
・取材
・観客w
この4つを目まぐるしい感じでこなす予定です。選手とはまた違った意味で大変かもしれませんが(もちろん選手よりは楽ですw)、楽しみも4倍って感じでしょうか。
ペーサーやクルーはUTMFや信越等で何度か経験していて、それ自体はそれほど不安はありません。しかし、夜間に海外での慣れない山道の運転を繰り返すことになり、その点を一番気を付けたいな、と。
取材に関しては、今回主催者からプレスパスも発行いただけるとのこと。WSそのものの魅力やアメリカのトレイルランニング文化、あるいはそこにいる人々のライフスタイルなど、自分が感じてみたいなと思うことを、後日皆さんにも何らかの形でお伝えする機会があるかなと考えています。
最後にトップ選手の紹介やコースのポイント、レース予想などしてみたいですが、それはもちろん既にDogsorcaravanがやってくれていますw。すごく参考になるので皆さんぜひ読んでみてください!とはいえ、一応独断と偏見による見どころも箇条書きしておきます。
・意外とビッグネームが少ない今回。UTMBもそうだけど、その分世代交代、新しい選手台頭の予感。ノーマーク選手の上位進出もあるかも?
・日本の原選手(UTMF2013優勝)が得意そうな、いわゆる欧州的な山岳系ではない、北米的な”走れる”コース。入賞かそれ以上も期待できるかも。いや期待したい!
・同じ視点で、フルベスト2:16の五輪ランナーMike Aish(ニュージーランド)も上位にくるか?
・そして最後は一般ランナー目線。名誉あるたった2人の日本人一般当選ランナー、Tomoyuki Akashima(前述のとおり親友)とKenji Yoneyamaさん(元チーム100マイルの仲間)のことをメチャメチャ応援しています!まさか選ばれた2人がともに友人とは驚きでした。2人ともがんばれ!”勝ち負けを越えた自分との戦いがそこにはある”
というわけで、WSの旅、いよいよ明日羽田より出発です。スタートは現地時間今週土曜朝5:00(日本時間-16時間…めんどくさいから各自計算ww)。WC(ワールドカップ)では日本が敗退してしまいましたが、皆さん代わりにWSで日本人選手を応援しましょう!