トレランのロングレースで痛み止めを使うのが多いので、ちょっと気になり書きます。
まず経験上、腸脛靭帯炎や鵞足炎など膝辺りが痛くなるのは
1.走り込み過ぎ
2.走り込み不足
3.フォームの問題
4.ラン後のケア不足
このどれかか複合が原因だと思います。自分も以前はよく膝をやりました。しかし、経験するにつれなぜ痛いか原因を考え、走る量の調整やフォームの見直し・効率化、アフターケアなどによって近年はほとんど故障しなくなりました。
ロキソニンやボルダレンなど痛み止めを使うと、極論ですが、練習していなくても誰でもロングレースのゴールまで行けてしまいます。だって筋肉痛含めて痛みがなくなってしまうのですから。自分も写真の通り、1回目の信越やUTMFは途中で痛みが出て、ロキソニンを飲んで完走しました。ナシでは絶対完走できなかったでしょう。でも、終わってから「これは完走ではないな」と感じました。それぞれ考えがありますが、生身の身体ではなく、薬で麻痺した身体で走り切っても、やはりそれは誤魔化しだと思ったのです。それに、薬で散らしながら走る続けることは、色々な面で身体にも悪いです。
以降、「トレランレースでの痛み止め=他のスポーツでいうところのドーピング」と自分ルールを作り、痛くなったら実力だと思って潔くやめる、最初から最後までピュアな身体で走り切る、と決めました。(余談ですが、トレランなど検査がほぼないマイナースポーツでのトーピング問題には興味があります。この話は機会があればまたいつか。)
結果的に、自分は痛み止めとお別れしたことで普段から身体の声を聞きながら走るようになり、うまく身体をマネジメントしながら100マイルも故障することなく走れるようになりました(まぁ最近はたいして走ってませんがw)。
痛み止めには自分の力と現実の差を埋めてしまう魔力があります。周りが完走するから自分も完走したい、歩くとタイムが遅くなるから走り続けたい…膝が痛くてそう思うことは誰にでもあります。しかし、そこで痛み止めを飲んで続けるのが本当に自分の挑戦なのか、それがトレランの魅力なのか、そこまで身体を痛みつける必要があるのかなど…想いはそれぞれですが、一度考えてみるのもよいのかもしれません。
(なお、ボクは高い山や長距離のトレランに行く際は今も痛み止めを必ず常備しています。何かあった際無事下山するためのお守りです。)
3 コメント
痛み止めの使用は言うまでもなく、ドーピングと同じですよね。それと、アマチュアの競技の上位者でさえもれなく、練習のし過ぎ?か、「はり」に行きますよね。それはどうなんですか?私は明らかに痛みを「誤魔化す」行為だと思っています。私はそのレベルまでは行かないバッドアスリートですが。
初めまして。私は先日、初フルマラソンを完走したばかりです。
レース二週間前に足を痛めて不安を抱えてのことでしたが、やはり足がジンジン痛くなり18キロから飲みました。
無事、完走できましたがそれ以外にもBCAAが多量に含まれた粉末サプリなども
10キロごとに摂取し全くペースが崩れることなく最後まで走れました。
でも、実力ではないのですね。練習で補給せず走り続け、帰り道足の痛みに立ち止まり、しゃがみこんで、急速に体温が冷えて怖くなりました。
それが実力なんだと思います。
まだ足に痛みがありますが、練習を再開したくて痛み止めに頼ろうと
思っていました。
この内容に自分と重なる部分があり、コメントさせてもらいました。
痛いと身体が自分に向かって発信しているのに 薬で解らなくしてしまうなんて
自分の神経経路がどうなって しまうのか 恐怖です