さて。 とうとう、とうとう、始めました。
トレイルランニング。
実は、初めてのトレランから帰った翌日のノロウイルスにかかって、 2日間寝込んでしまい、一週間経ってしまいました。
初トレランは、トレランチーム「心折れ部」の合宿。 そうなんです。トレランチームに入部しました。何かをはじめるには、当たり前だけど、1人よりもたくさんのほうがいい。詳しい人に混じるのがいい。ベテランに混じるなんて初心者だからちょっと・・・なんて遠慮してちゃなにもできない。何でも“はやくうまくなりたい”私は、そういうのは全く気にしないことにしています。
入部の時期がちょうどタイミングよく合宿の時期で、いっきにチームのみなさんに会うことができて本当にラッキーでした!大勢の中で各々の色んな関わり方、楽しみ方、走り方を聞くことができる。いきなりの大会出場なんていうツワモノもいるみたいですが、トレラン人口が増えている今、「はじめたいんだけどなぁ。なかなか・・・。」なんて言っているくらいなら、思い切ってトレランチームなどの経験者に混じるのがなによりだと今回でつくづく感じました。
さて、数日前に慌ててトレラングッズを買い集め、キャンプ用のザックに詰め込んでパッキング完成。朝7時、新宿集合。行先は箱根。運動をする人は、ほんと健康的ですよね。(笑)ちょっと人見知りな私は、オドオドしながらみなさんとロマンスカーに乗って箱根湯本へ。
この日はあいにくの雨。
12月中旬の箱根。1日中雨。どんよりした空。普通はこの雨では走りには行かないようですが、それを知ったのは後の話。雨装備を周りに何度も何度も確認して、トレラン用ザックに詰め替えて出発です。 箱根湯本からはバスで移動。 仙石という駅で降りてコンビニで食糧調達。(何を買えばいいのかわからず周りをキョロキョロ)
まずは金時山からスタート。総勢18人、大所帯でのぼり始めます。速い人はどんどん駆け上がっていきます! 山ですれ違う人とは必ず、こんにちは、と声をかけます。そして、どちらかが端に寄って道を開ける。なるほど、これが山のルールなんだな~と、ごくごく基礎的なマナーを学ぶ。
最初はなんとなく小さい頃に山登りしたような丸太の階段がある歩きやすい道だったのですが、どんどん険しく急こう配になり、木の根や岩の間を乗り越えていく。背の低い私にとって腰くらいの高さまであるところも多く、正直そんなに“登る”ものだとは思ってなかったので序盤からびっくり。手を使わないと登れないような場所転びそうな場所もたくさんもあって、手袋が必須、と言われてたことに納得。
「ここ、(ほんとは)すっごい景色キレイなんだよ~!」
「ほら、(ほんとは)富士山絶景ポイント!」
「(ほんとは)写真撮りながら登っていくのが楽しいんだよ~」
と聞かされながら、雨で何も見えない真っ白な中をひたすら登る、登る。何よりも皆が口を揃えて言っていたのは、トレランは上りはキツイけど登ったぶん、下りがめちゃくちゃ気持ちいい、ということ。登ったぶんのご褒美的な感覚。確かに。そして驚いたのは、その下るスピードと走り方。とにかく皆軽快に猿のように駆け下りていく。つま先でリズムを取りながらどんどん降りていく。教わった下りのコツは、上半身でバランスを取りながら、腹筋に力を入れて腰は安定させたまま足を巧みに動かすのだそう。(スラックラインと同じ!)最初は走り方がわからなくて、木や岩がある足場で坂を駆け下りるなんてできなくて恐る恐る足を運んでいたのですが、コツを掴めば徐々に思い切ってスピードにのせて走ることができました。
実はその本当楽しさを知ったのは晴れた2日目で、1日目はドロドロ、ズルズルの泥の中を滑るように降りてみんな泥塗れ。転んでしりもちついて真っ黒、なんてことも。繰り返しますが、そんな天候では普通は走りに行かないということを後から知りました。(笑) 金時山から始まり、三国山というところを越えて箱根町まで行く予定だったそうですが、この日は途中の湖尻峠というところで湖畔に下りて芦ノ湖沿いを走るコースに。普段ロードを走り慣れている私にとって傾斜のない道は楽で、この湖尻峠~箱根町までのコースは道が開けたり狭くなったりちょっと森の中に入って木々の間を走り抜けたり。「トレランっぽい」その気分を味わえる初心者にはよさそうな面白い道々でした。今度駅伝の友達を誘ってみようかな。
悪天候でも初めての私にとってはめちゃくちゃ面白くて最高だったのですが、何より辛かったのは寒さ。防水なら、バーサライトというモンベルの超極薄の防水ジャケットで良いよと聞いてそれをアウターにしていたのですが、想像以上に汗をかいたことでその汗が冷えた時の冷たさが異常で。防水透湿性が自慢のバーサライトだけど、ずっと雨に降られているような状態ではあんまり透湿性を発揮できないのかな。保温性はないので、途中でHAGLOFSのマイクロフリースのミッドレイヤーを重ねたけど結局は汗で冷たくて、雨の中ダウンを出すわけにもいかず、終始凍えてました。いわゆるGORETEX素材のもうちょっと厚めのシェルの方がいいですね。晴れてたら違ったのだと思いますが。
スタートから4時間ちょい、約23キロ。
良く考えたらそもそも、2時間以上走ること自体がロードも含めて初体験。泥んこ&冷えきった身体を温泉で流す気持ちよさはたまらなく、夜の宴の途中でほんのり眠気に襲われつつ、ぐっすり眠った1日目でした。
(2日目につづく)