日本最高峰のトレイルランニングレース、ハセツネCUPの応援にいってきました。
信越に出ることでいっぱいいっぱいだったからか、ハセツネエントリーという選択肢が自分の中になかったので、恥ずかしながら数日前に週末がハセツネの大会だと知りました。(というかエントリー日すら意識していなかった・・・)
心折れ部のメンバーが出るので、信越でのサポートを思い出して応援に行くこと、“日本最高峰のトレイルランニングレース”とはいったいどんなものなのかを見ることが目的でした。もしかしたら来年出場するかもしれないので(笑)、会場や選手の雰囲気も感じておきたくて。
スタート前に準備をするみなさんの顔をみにいく。さすがエイドのないレース。みんなすごい荷物で、水分は2L、3Lなんてザラ。ジェルや食料もたくさん詰まったパンパンのザックで71.5kmも走るなんてやはり過酷・・・。
スタートは見ずに、スタート地点から少し進んだところで待機。スタートからわずか数分でトップ選手が目の前を駆け抜けていきます。トップの方は完全に独走状態で、その後ろに第二陣、第三陣と続き、みるみる間に大渋滞に。2800人も出場していたのだとか。そりゃ渋滞するわ・・・。
みんなを見送って今度は坂を下り、バスに乗って浅間峠へ。
登山口から30~40分登ります。ハセツネは応援するにも車で行けるような場所がなく自分の足で山の中へ登らなきゃならないらしい。だけど、浅間峠には想像以上の応援の人の多さです。
1位、2位の通過には間に合わなかったものの、3位以降のトップ選手が下りをすごいスピードで駆け下りてきて、そのスピードにのったままあっという間に登りを駆け上がって去っていくところを見ることができました。
・・・かっこいい!
大会の応援は初めて。
トップランナーが間近で山の中を駆け抜けていくのを見るのも初めてです。その速さ、軽さ、かっこよさに大興奮。あんなに軽く風を切って走れたらどれだけ気持ちいいだろう。
心折れ部のメンバーも、苦しそうながら力強く浅間峠を通過。「あ~キツイ!」「暑い!」「熱中症だわ~」「息がうまくできなくて」そんなことをつぶやきながらも前も向いて進んで行く姿、やっぱり精神力が大事なスポーツなのだと、わかりきったことながら痛感しました。(ちなみに浅間峠、日が落ちる時間からかなり寒かったです。ダウンやパンツを着ないと結構つらい。)
その後はトップランナーのゴールを見に会場に戻ります。
1位の方がゴールに飛び込んでくる。ざわつく会場。なぜなら、トレイルランナーの中では決して有名な方というわけではなかったようで、足元はロード用の軽いランニングシューズ、しかも2位にかなりの差をつけての優勝だったのです。しばらく時間が経ってから、2位、3位と次々とゴール。しかし上位選手の多くがロードランナー。「初出場」「普段はロードで・・・」なんていう言葉が飛び交っていました。
足が早ければ強いわけじゃない、ロードの練習とトレイルの練習は違う、トレイルが早いからといってロードが早いわけじゃない、ロードが早いからといってトレイルが早いわけじゃない
・・・んじゃなかったのか?!
なんだか色々私の印象がごろっと覆された気がしました。トップランナーの方々は動物のように跳ねながら勢いよくゴールに飛び込んできて、カメラに突っ込むようにゴール。その後もしっかりと両足で立って、いや、会場をうろうろしたりなんかして過酷なレースを71.5kmも走ってきたとは思えないほど元気すぎてびっくりでした。もっとボロボロになるもんじゃないのか・・・。一方で上位確実かと思いきや内臓トラブルや故障でリタイアする選手が多かったことも確か。何が違ったんだろうか、いったい。
トレランは深いな。
どこまでいっても“予測できない”面白さがあるってことなんでしょうか。
うーむ、これが山岳レースというもの、か・・・。