5/10 土曜日
晴天の昨日はこれまた前々からやってみたかった奥武蔵から奥多摩へ抜けるルートを歩いてきました。トレイルランニングも楽しいけれど、今年は色んな友達と山へ行きたい。blogやfacebookに山のことを投稿していると「山に行きたい~!」とコメントしてもらうことも多く、近場の山は人を案内できるくらい新しいフィールドを増やしていきたいと思っています。
さて、今回はいつか走って武甲山経由で抜けたいと思っているルートの一部、飯能市にある名栗湖から奥多摩、鳩ノ巣へ抜けるコース。山と高原地図の登山コースタイムでは10時間を超えるルート。ナイトハイクありの1DAYロングハイクを目的に、バーナーやコッヘル、ヘッドライトも持って出かけました。
飯能駅7:10発のバスにのって「さわらびの湯」へ。名栗湖へのルートは電車駅から自分の脚で行こうとするとなかなか遠い。さわらびの湯に車も置けるけど、ピストンでないならバスでアクセスするしかない。飯能駅から約40~50分。ちょっぴり長いけど、まぁのんびりと。登山客でいっぱいでした。さわらびの湯から棒ノ嶺(棒ノ折山)までは、名栗湖傍から沢沿いに滝を見ながら上がるルートと、人の少ない滝ノ平尾根ルートがある。今回は滝ノ平尾根へ。(さわらびの湯の建物裏あたりの登山口から入る)
この滝ノ平尾根、根っこの這う上りで、なかなか登り甲斐がある。そしてまったく人に会わない。登りが30分プラスされることもあり、こちらのルートを選ぶ人は少ないらしい。過去に行方不明者も出ているけれど、日中は特に迷うような場所はなかった気がする。たまにロードを渡って再度トレイルに入るところがあって、ロードではバイクトレーニングをしている方が多かった。ロープを使って登る場所もあったりなんかして面白い。ただ、とにかくひたすら登る。下りはほぼなし。
たまに現れる眺望。名栗湖がキレイに見えました。時々ゴーゴーと吹く風か強かったけれど、風が止めばぽかぽか陽気。ごろんと寝っ転がってお昼寝してみたりして。
棒の嶺前の2つのコースが合流するところに大きな岩!(岩茸石) 高い場所が好きなわたしは登ってポーズ。
権次入峠で・・・「あれ?あの人ゼッケンつけてる!」トレランのレースに遭遇。はじめてハイカーの立場で偶然レースに出会うという経験をしました。後から調べたら【第4回奥多摩(青梅・日原)トレイルラン チャレンジャーズレース2014】というものでした。
棒ノ嶺(ぼうのれい・ぼうのみね/棒ノ折山)山頂。広い!そして最高の眺望。奥武蔵の山々はもちろん、飯能市街、遠くに西武ドームまで見えました。これはいい。これだから山はいい。ただ、風が強くてあまり長居せず、次へ進みます。
棒の嶺から槇ノ尾山、長尾丸山、クロモ山、山なし山、50号鉄塔、日向沢ノ峰へと辿る縦走路は半分はふかふか気持ちよく走れる最高のトレイル。叫びながら走りたくなるアレです(笑)ただ、多摩(青梅・日原)トレイルラン チャレンジャーズレースは、権次入峠から日向沢ノ峰まで私達が予定していたルートと同じだったもので、この5km強は比較的狭いシングルトラックを何度も立ち止まって選手に道を譲るということになりました。基本的には登り以外は走れる部分だったので、ふと振り返るとスピードに乗って駆け抜けてきて、それに気付いて慌てて道を譲る。私は自分自身がトレランをしているわけめ「がんばってください~!」など声を掛けながらそんな状態も楽しめたけれど、ちょっぴり複雑な気分になりました。でも、各チェックポイントのスタッフの方が声を掛けてくれたりと、とても良い人ばかりできっと良い大会なのだろうとほっこりした気分にもなりました。
なんでこんなに登る写真ばっかり並べるのかって、まさにこれくらい、何度も「急登!」「ふぅ~終わった~」「えぇっここ?」「ふぅ~」「またかよ!」くらい登るのです。そろそろピークかな?と思ってもマダ。いい加減次で終わりでしょ!と思ってもマダ。登りのトレーニングにはばっちりですが、レースに出ている選手の方々はその光景に青ざめていました。
想像以上の登りの連続。山は10ヶ月ぶりという友人と、先週のトレーニングの疲労をちょっと残す友人はこのしつこい登りに相当ぐったりしていて(笑)、休み休みで日向沢ノ峰へ到着。ここで遅めのお昼ごはんにしました。ちょっと重いけど、おにぎりやパンをかじるだけの補給より、バーナーでつくるお昼ごはんはやっぱり美味しい。ハイクのときはこうじゃなきゃね!私はレンジでチンするカップヌードルごはんのカレーをジップロックに移し替えてきたもの。沸騰したお湯に突っ込んで5分ほど火を入れるだけ。ちゃんとどろっとしたカレーライスができる。
日向沢ノ峰からは川苔山を目指します。今回のハイライトはここかもしれない!地図では短く見える2.6kmのコースだけれど、これがもうたまらなく気持ちがいい。視界の開けた道が延々と続くのです。トレランだともっと叫びながら急に元気になってかっ飛ばしたくなるアレです(笑)
一部分だけ激下りがあったけれど、あとはもう、コレ。これから走る道が見える。興奮する眺めです。しかも、ヘッドライト持参で最後はナイトハイク承知の上の装備の私達。15時を過ぎたこの時間帯はすっかり山をひとり占め状態。
川苔山までの途中に何度かある分岐ではかなり多くの場所で崖崩れや橋の崩落、残雪などで通行禁止になっているという標識がありました。つい最近の日付が入っているもの、なかには駅に降りるルートもありました。引き返すにも時間のかかるところで、エスケープルートも少ないので計画時には要注意です。
一緒に行ったファンキーなふたり。最後のポイント、川苔山への道はなんだか神々しかった。トレイルランナーとハイカー。最後ちょっと悲壮感漂ってたけど、頑張って登ってきてよかったよね!やっと着いた。棒ノ嶺ほど広くはないけど、気持ちのいい眺望。あのしつこい登りをがんばったご褒美。
川苔山からは曲ヶ谷北峰という分岐から下ります。とにかく、ほぼロードに出ることなく、ずーーーーーっと下りのトレイルが続きます。(ハイクで2時間)トレイルランナーならひたすら走って下りることのできる最高の下り。変わった鳴き声の鳥と会話(?)したり、歌を歌ったり、なんだかそんなのどかな様子で歩きました。
最後1時間弱はヘッドライトを付けてナイトハイク。慎重に。月明かりがキレイ。鳩ノ巣駅手前の熊野神社に出たらトレイルは終了。休憩含め、行動時間約11時間。おつかれさまでした。
棒ノ嶺と日向沢ノ峰前の急登以外はほとんど走れるので、トレランなら5~6時間程度で行けるんじゃないでしょうか。正丸駅スタートの伊豆ヶ岳から中ノ沢ノ頭経由や、芦ヶ久保駅スタートの武川岳、大持山、有間山、日向沢ノ峰~棒の嶺~高水三山~御岳駅みたいなハードな30kmコースも繋ぐことができるかもしれません。(道が不明瞭なところ、標識が少ないところもあります)
奥が深い、奥武蔵・奥多摩。走るとまた雰囲気が違うのかな。
今度はランで来よう。
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【ルート&コースタイム】のんびりスローハイク
7:00 飯能 8:00さわらびの湯着 8:30登山口スタート(滝のノ平尾根) 11:05槇ノ尾山 10:30棒ノ嶺 14:30~15:30日向沢ノ峰(1時間昼食) 16:30川苔山 19:00鳩ノ巣
■河辺温泉「梅の湯」
営業時間AM10:00~PM11:30(最終入館11時)
河辺駅北口徒歩1分
http://www.kabeonsen-umenoyu.com/index.html
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