ゴールデンウィークから立て続けに奥武蔵行ってます。「またかよ!」的な感じだとは思うのですが、私の隠れ?お気に入りルートに行ってきたのでその紹介を。
5/5(月・祝日)
武甲山ハイクの翌日、キャンプ&フェス&飲み仲間のひろみちゃんと念願の山。いつも高尾山などに登っているとのことで、奥武蔵を案内してきました。せっかく女子ふたりハイクなので、ゆっくりしゃべりながら、楽しめるコースを選んでみました。
スタートは西吾野駅。自販機やトイレなどがあります。さすが、ゴールデンウィーク。いつもはがらがらの西武池袋線(西武秩父線)も人がいっぱい。飯能~正丸あたりまではどの駅も登山客がちらほら。昼から小雨が降るかも予報だったのでレインウエア持参。でもとりあえず朝は降ってないぞ!
西吾野駅からは、「パノラマコース」というルートでまずは高山不動尊を目指します。こんな感じの道をのんびりと。パノラマコースというだけあって、登り始めて比較的すぐに景色が見える道に出ます。それほどきつくない道が50分ほど続き、石地蔵という分岐へ・・・
あれ?これかな。石地蔵ってなんだろう。と、思ったら地図にない分岐。まして、こんなところから本当に奥武蔵グリーンラインに出られるんだろうか。結構はっきりした標識だけど、怪しすぎる。奥武蔵トラップ。ここから数百m進んだところに、本当の石地蔵分岐発見。ほっ。
そこそこしっかり登る根っこの這う上りを経て、最初の観光?ポイント高山不動尊へ。
国指定重要文化財「木造軍茶利明王立像」というものがあり、平安時代末期に作られたものらしい。不動堂裏の収蔵庫に安置されている秘仏で、普段は見られず、毎年4月15日冬至の時に開帳されるのだとか。伝承によれば白雉5年(654年)の創建。その後716年、行基が五大明王像を造り、そのうちの1体が現存する軍荼利明王像。ちなみに関係ないけど、私の弟の名前は【行基(こうき)】。父親が行基を尊敬していて付けたらしい。東大寺などを建てた人。
高山不動堂横にはトイレや自動販売機もあってありがたい。次は、不動堂からさらに1キロほど登った奥の院 『関八州見晴台』を目指します。トイレ裏から登山道に入ります。
なんか不思議な植物発見。なんだろうこれ。
逆走(関八州から高山不動)の時、毎回迷いそうになる分岐。振り返って写真を撮ってみた。写真左のリボンが付いているところに実はトレイルがあって、そこを下ると高山不動の裏に着く。これ、うっかりしていると明らかにそのまま直進しそうなので要注意。文字が消えまくっている右の標識も気にせず、何の標識もない左に折れなければならないという難関の分岐。
写真でいうと手前の方に上がるとすぐに今は営業していない茶屋跡がある見晴しのいい場所に出て、そのままロードを横切って直進するトレイルに入ると関八州方面。ここも分岐の標識がわかりにくいので要注意。
そして、ちょっと進むと関八州見晴台へ上がる入口へ。前に来たときにはなかった気がするこんな立派なものができていた。
途中、ちょっとした丘のような丸山にはヤマツツジがもりもり!咲く時期は4月~6月だけど、部分的にはもうしぼんでいて、あともう少しで見れなくなりそう。
ひろみちゃんは想像以上に登りが早く、20分ほど巻いて、西吾野からおよそ1時間半で関八州見晴台へ到着。さほど苦しい登りなく来れて、眺望のある場所です。が、残念ながらこの日は曇りのため、写真なし(笑)ハイクなので、キャラじゃないけどスカートはいてみました。そして、こういう時くらいしか着る機会のないフィニッシャーベスト・・・。あはは。シューズは、Nike Zoom Terra Kiger。サンバイザーは頭のサイズに合う、odlo。ひろみちゃんのかわいいコーディネートもステキ。ウールの靴下がとっても良さそうでした。革のブーツも超絶重そうだけどwかっこいい!
近くのヤマツツジを鑑賞しながら早めのお昼ごはんタイム。レトルトの牛丼に家で握ってきた玄米おにぎりをぶっこむパターン。見栄えはともかく、美味しければいいんでい。関八州見晴らし台の山頂は比較的広くて、暖かくなると人でいっぱいなのに、この日は3組程度。小雨予報だったからかな?
関八州見晴台からは、普通はあまり選ばない半分が長いロードとなるルートで黒山三滝へ。案の定、黒山三滝に着くまで1人にも会いませんでした。これ、逆走すると結構いいんです。とにかく登りでいやになるので。ロードから黒山三滝へ下りる分岐がちょっとわかりにくい&少し藪を通るので不安になりますが、ほんの数百mなのでそこは信じて進む。と、滝が見えます。
見よ!これが飯能自慢の黒山三滝!!!(一応観光地的な感じ)周りに紅葉があり、越生駅から近くまでバスも出ているので、秋のシーズンには人がいっぱいです。が、この時期はまばらです。春は秩父の芝桜ですからね・・・。
黒山三滝は、男滝(おだき)、女滝(めだき)、天狗滝の3つからなるわりに、男滝、女滝で満足しがちですが、天狗滝がいちばんかっこいい。この写真の撮っている位置以上は前に行けないようになっていて、岩の奥がなんだか深みがあっていい。室町時代に山岳宗教修験道の拠点とされ、滝周辺で修業が行われていたそう。
黒山三滝からは、これまたあんまり普通は選ばない「役行者の像」(大平山)を通るルートへ。そしてやっぱりゴールデンウィークだっていうのに、登山ブームだっていうのに、誰ひとりとして会わない(笑)
沢沿いを進み、こんなちょっとした岩登りもあったりなんかして。ちょっぴり湿ったトレイルで、植物が多く、日本らしいこういた場所を歩く(走る)のが好き。特に奥武蔵はしんとしていて、それがまたその雰囲気をより一層心地いいものにしてくれる。ただ、道が不明瞭で不安になるところも。
というか、標識が不明瞭。わかりやすいようで、地図にない分岐がわんさかある。ていうか、 “←山道” って。これ、ほかの場所にもあるんですよ、奥武蔵。「そっちもこっちも全部山道だよっ!!」って突っ込みたくなります。間違ってはないんだけども。
黒山三滝から30~40分ほど登ると、少し広い分岐に出て、突然現れるのが次のポイント。役行者像。山の中にある不思議な場所。大平山 山頂。1865年に建立された歴史の古いもの。何者かに壊されて一度作り直されています。ここもまた、修行の道のひとつだったよう。拝んで次へ進みます。
ここからは、顔振峠へ。なんども怪しい分岐や標識に惑わされながら、やや痩せたトレイルなどを通りながら、ロードに出ます。本当はロードと並行してトレイルがあるのだけど、一部通行止めになっていたので、20分ほどぷらぷらとロードを下ります。
最終ポイント、顔振峠に到着。顔振峠は、近くにカフェ(眺望のよいお店でピザなどが食べられる)、峠には茶屋が3つもあります。車で来れる場所のため、ドライブがてら茶屋にお昼を食べにくる人もいるほど。そのなかで、まだ行ったことのなかった顔振茶屋へ。(結構開いてないことがある)
下から見ると古い感じがしていたけど、上に上がってみたらなんだかキレイ!すごくいい雰囲気。お店の真ん中にズドーンと大木。そして、何よりお店の人がめちゃくちゃいい人。とっても気さくで色々と声をかけてくれました。
顔振峠からは吾野に下りるだけ。2度ほど行ったことのあるルートで大体の時間もわかっているので・・・
乾杯!山で生ビール~!
山菜の天ぷら。たらの芽はほくほく。なんだかおいもみたい。そのほか、たぶんコゴミ、ウド、そしてスカンポという謎の山菜も。どれも激うまでした。
顔振峠でのごはんを終えて、吾野駅へ。1時間ちょっとで着くルートだけれど、またもちょっとわかりにくい。途中で団体さんに会い、最初の分岐で「こちらですよ」と声をかけて以来、駅までずっと少し後ろにいらして、なんだか緊張。もしかしてついてきてるのかな?途中からはほぼ林道で下りれるけれど、私達はそれと並行する沢沿いのやや濡れたトレイルを行きたくて、要所要所でトレイルに入る道を選択していたら、ちょっと離れたところからたぶんついてきてしまったようでちょっと苦戦していたようでした。地図持ってなかったのかなぁ?
吾野駅といえば、駅の手前で初めて見た人は大体ひくくらいの急階段があります。それを登らないと駅には行けないので、足の使い果たし注意(笑)今日もいいハイキングでした。
【オダマキ】
日本、アジア、ヨーロッパに約70種くらい自生し、日本のものは山野草として愛好される一方、外国産のものには品種改良が行われ、園芸植物として広く市場に出回っているものがある。日本にはヤマオダマキ、ミヤマオダマキの2種が山地から高山にかけて分布する。ミヤマオダマキはむしろ山野草として栽培される。花の外側の花弁のようなものは、じつは花弁ではなく萼である。花弁はその内側にあって、ややまとまって筒状になる。花弁の基部からは角状の距が伸び、萼の間から突き出る。
(wikipediaより)
写真のものは、おそらく、セイヨウオダマキかな?お花が二つ重なったような不思議な形がかわいい。吾野駅そばのハイツ?お家?の端に咲いていました。野生というよりは人が植えた様子でした。色んな色があってかわいくて、思わず写真を撮りました。草花に詳しくなったらもっと面白いんだろうな。
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【今回のルート】ハイク
西吾野駅~(パノラマルート経由)~高山不動尊~関八州見晴台~七曲り峠~花立松ノ峠~黒山三滝~大平山(役行者像)~顔振峠~吾野駅
ルートも多く、判りにくい分岐、地図に載っていない分岐や標識もたくさんあるので、余裕をもった時間設定と地図必須。
トレランなら逆走で、【高麗駅~日和田山~物見山~北向地蔵~エビガ坂(orユガテ経由)~一本杉峠~越上山~顔振峠~大平山~黒山三滝~関八州見晴台~西吾野駅】がオススメ。暗くなると余計に判りにくいので明るいうちの下山が吉。
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2 コメント
えまさん、はじめまして!
いつもブログ楽しく読ませて頂いてます。
僕も奥武蔵はよく行くんですが、いつも西武線の南側ばかりで北側は気になるけど情報も少なく行けてませんでした。
この記事のお陰で雰囲気を掴めたので近いうちに走ってきます!
Kentaさん はじめまして!ありがとうございます。奥武蔵は人が少ないけれどルートが多くて楽しいですよね!引き続き奥武蔵・秩父を開拓していくので、またレポートしますね。楽しんできてください~!