たいして英語出来ないのにまた英語タイトルですいません。カッコつけたいわけじゃありません、たまたまです(笑)
昨日は最高の夜でした。
あの伝説のウルトラランナー、Scott Jurek(スコット・ジュレク)がULTRA LUNCHに来てくれたのです!わたしは普段、たまにULTRA LUNCHのお店に立ったり、PRまわりをお手伝いしています。昨夜もキッチンスタッフとしてお手伝いしてきました。BROOKSのイベントで、抽選に当たって集まった方は年齢性別様々でした。
ヴィーガンパワーフードの『ULTRA LUNCH』(http://www.ultralunch.com/)は、自身もウルトラランナーでもあるDomingoさんが、書籍「BORN TO RUN」を読んで、その中の登場人物であるScot Jurekに感銘を受けて始めたものです。そんな背景があるだけに、Domingoさん本人の感動ったら計り知れません。トークショーでは隣に並び、直接「あなたはわたしの人生を大きく変えました」と伝えるところを見て、わたしも感動しました。そんなことって、なかなかないじゃないですか!本の中の登場人物が隣にいるわけですから(笑)
夢が実現するって、すごい!
彼の言葉は、とても自然で優しく、いい意味で「ごくごく普通」であることに感動しました。むずかしいことを言うわけでもなく、聞きなれないワードを使うわけでもなく、そりゃーあなただからできるわけでわたしにはムリだななんて思うことを言うわけでもなく。数行では書ききれないくらいすごいアスリートで、いまも世界を飛び回っている人であるはずなのに、そんなことは全然感じさせない、 “ぼくもきみもみんな一緒だよ” という雰囲気というかスタンスが素敵でした。
BORN TO RUNの中で、スコットは100マイルレースで優勝したあと、会場を去らずゴール近くで寝袋に入って、最後まで寝ずにランナーを迎え、きみはひとりじゃないと応援するという話がありましたね。まさに、そんな人柄がにじみ出ていました。
Domingoさんの言葉も、とてもわかりやすくてみんなウンウンと頷いて聞き入っていました
わたしが彼を見つめすぎていたのかもしれませんが(笑)、イベント前から帰って行くときまで、目がちらりと合うたびににっこり微笑んでくれました。あまりにも気さくすぎて、自然体すぎて、ごく普通に接してしまったのを後悔・・・いや、後悔はしていませんが、冷静になって考えてみればめちゃすごいアスリートで、わたしにとっても本の中の人なのに、ヤベー、なんだかスミマセン!という気持ちです(笑)
家に帰って改めて本棚から「EAT&RUN」を手に取り、まじまじと見て、もっとなんか話したいこととか聞いてみたいこといっぱいあったし、もっとがっちり握手したりしてパワーもらっておくべきだった!なんてどうしようもないことをぐるぐる考えたりして(笑)(WS100を7連覇・・・など数々の記録をもつ・・・人ですもん・・・ね・・・神か・・・)
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ベジタリアンのなかでもヴィーガンは完全菜食と言われ、厳格なイメージもありますが、彼の話を聞いていると不思議なことに『あぁ、この人は食べることがすごく好きなのかもしれない』と感じました。もちろん厳しいトレーニングを積んでいるのだとは思うけれど、食も含めて自分なりのライフスタイルを楽しんでいる、そんな空気が流れていました。トークショー中も、ULTRA LUNCHのこの日のスペシャルメニューをもりもり食べていました!
Domingoさんの作ったごはんをもりもりと食べる
日本に来たら、日本食を食べに行くのが楽しいそうで、今回は湯葉や銀杏を試してみたよ、と言っていました。Domingoさんが再現した彼のレシピは思った以上に味が濃くしっかりとしていてご飯がススムものばかり。色んな食材がたっぷり入っていて、インパクトもあって、なんだか意外でした。
わたしは両親共に京都で素材の味重視というか比較的薄味をヨシする文化・習慣で育てられてきたものの、それでもどうしても菜食というと味が薄めで、質素で、というイメージを抱きがちです。だけどそれはあくまで思い込みであり、彼の味覚はきっとすごく豊かで、料理が好きというだけに色んな食材を使って工夫して食を楽しんでいるんだと感じました。ビールを片手に、美味しい、とニコニコしていました。
そういえば、「勉強を続けること、変わり続けよう、新しいことにチャレンジしようと思うことが大事」と言っていました。楽しいだけでなく、やはり好きなことだからこそ楽しいからこそ追求し続ける努力家でもあるんですよね、きっと。だけどなぜか我慢とか制限とかいう言葉は感じられず、自由で柔軟。いろいろ難しく考えすぎず、失敗恐れず、もっと自然体でいいのかもしれない。だってわたしも、ずっと長く続けていきたいと思うくらい走ることが好きで、そして食べることも好きだから。
スコットのレシピとDomingoさんのオリジナルレシピがワンプレートに盛られました
スタッフとしての仕事を終え、BROOKSの方のご厚意でわたしもサインを書いてもらえることになり、その時に日本のロングトレイルの話をしてみました。彼は最近、アメリカの有名なロングトレイルのアパラチアントレイル(AT)で世界最速踏破記録を樹立したばかり。どこか日本のロングトレイルで行ってみたいところはありますか、と聞くと鏑木さんは熊野古道を勧めていたと言っていました。日本らしいしっとりしたトレイルで、苔が好きならきっと好きだと思うと伝えてみました。
さらに、『日本だとどこのトレイルが長いの?』と言われたので東海自然歩道かな?とお勧めすると、周りから「あれはロードが多いよね?」言われて、「じゃあトレイル率の高さと美しい森なら信越トレイルの80kmもいい」と勧めてみたけれど、しきりに『TO・・・?』『TOKAI・・・?』と通訳さんに聞き直してメモをしていました。1,700kmという距離が響いたのか、東京から大阪までというところが響いたのかはわかりません(笑)ロードも多い東海自然歩道だけど、40年も前に開通した、東京から大阪まで1都2府8県にまたがる日本の古くからの長距離歩道。
いつか、田んぼが広がる日本の田舎道を笹などに包まれた“にぎりめし”なんかを食べながら、おじいちゃんおばあちゃんが農作業する横をスコット・ジュレクがニコニコ走り抜ける日が来るかもしれないなんて想像するとワクワクします。彼はきっとまた日本に来てくれるはず・・・!いつか彼と日本のロングトレイルを歩けたりなんかしたらなぁ。なーんて妄想しちゃうな(笑)妄想は自由です・・・よね。
「わたしはトレイルランニングも好きだけど、ロングトレイルを歩くのが好きでそのうちATを歩きにいきたい」と伝えたら、直々に色々教えてくれました!ほんのすこしの時間だったけれど、ATやPCTのことについてスコット・ジュレクと話せるなんて思いもしなかった。ぜひ、チャレンジしてね!と背中を押してくれて、サインと共にATのマークを書き入れてくれました。
最後のお見送りの時に、前を歩くBROOKSの方のポロシャツの背中には
“ask me how to run happy”
と書いてありました。スコット・ジュレクは、その姿をキッチンのカウンター越しに見ているだけで(笑)、わたしに楽しく走ることを改めて気付かせてくれました。彼はレースのことを【冒険】と呼ぶ。彼のように速くなりたい、ではなく、彼のように、もっと楽しむことや新しい冒険に貪欲に、自分なりの豊かで素敵なランニングライフにしていきたいものです。
How happy I am! He came to the vegan cafe “ULTRA LUNCH” in Japan! I talked with him about the Japanese Long Trail. I did recommend the Kumano old trail, the Shinetsu trail and the Tokaido nature trail. He wrote his sign and the emblem of Appalachian Trail for me. I hope that I walk the Japanese Long Trail with him someday…
(翻訳アプリ頼りの英語、あってるのかな?笑)