全国各地の交流あるトレイルランニングチームやショップなどの仲間が集って山を楽しむローカルレース的イベント「 Mountain Circus 」(マウンテンサーカス)。 北は新潟、南は九州まで。【日本各地の地元の山を紹介し合い、山を楽しむ仲間達との交流を深める機会と場を作る】集まりで、毎回場所を変えて開催していて、その回ごとに開催場所のチームがホストとなって運営するスタイルです。
と、ここまでは、前回に参加したMountain Circus3 in Shizuoka(hosted by Mt.FUJI UNITED)の時のBlogの焼回しなんですが(笑)、5回目となる、Mountain Circus5に東京からトレイルランニングチームRUN OR DIE!!のみなさんと一緒に参加してきました。兵庫(六甲)、東京(丹沢)、静岡、宮崎、そして、新潟。
そう、今回は新潟遠征です。
主宰はトレイルランニングチームDAIGO!!
この方が大樹さん。あっ、ピントあってない。
この方が・・・あ、これもピントあってない。
ごめんなさい、大樹さん~!!ピントあってる写真がこれしかなくて・・・(笑)
でも、調子がわるくとも粘り強い走りをしていて、調子がわるくともフランクで、みんなに愛されるユニークなキャラクターと雰囲気が魅力的な人、というのがわたしの第一印象。きっと面白い楽しみ方をいっぱい知っているに違いない!MC5が大樹さんの新潟だと聞いて、即座に行こうと決めたのです。
さて、当日。東京は晴天!にも関わらず、新潟は荒天との報せ。青空からどんどん暗雲立ち込める新潟に吸い込まれるように向かいました。途中、湯沢あたりを通ったけれど、ゲレンデはまるで草原。雪の「ゆ」の字もなく。12月なのに・・・。
新潟駅から前夜祭会場へ。
全国のトレイルランニングチームが集まるわけなので、ひさしぶりに再会する人や、SNSで繋がっているけどやっと逢えるなんていう人もいて、前夜祭での交流が楽しみで楽しみで仕方ないのです。
今回のマウンテンサーカスは、初の?オリエンテーリング形式。立派な地図にチェックポイントまで書いてあるのです。そんな地図製作をしてくださったという日本オリエンテーリング協会の藤島由宇さんからの簡単ワンポイントレッスン的な地図読み講習もあり。回を重ねるにつれて色々と地元チームのオリジナリティが増していて面白い。みんなで学んでいこうよ、っていうスタイルも好き。
整地の大切さ。たしかに地図の持ち方意外と御座なりかも。
ちなみに、レースばりの立派なゼッケンを受け取ると
1番!!なんか嬉しい。
前夜祭では、チーム紹介があったり、抽選大会があったりして大盛り上がり。
こう見えて(?)楽しみにしているわりには意外と人見知りだもんで、あんまりたくさんの人と話せなかったけど、参加するたびちょっとずつ知り合いが増えていくゆるい雰囲気もわたしのペースに会っていて好きなのかもしれません。
翌朝。
今回の舞台は【西蒲三山】。新潟は西蒲原地方の代表的な三山(国上山・弥彦山・角田山)を繋いだ縦走コース。ワンウェイ(スタートとゴールが別の場所)のため、車を置くためにゴール地点の角田浜へ。そして、チャーターしたバスでみんなでスタート地点へ移動します。
修学旅行みたい!大人の遊びって感じがいい。
スタートする頃にはすっかり明るくなり、なんだか空も明るい。みんなの日頃の行いの良さを合算した結果ですよね、きっと。
まったりとスタート。
かと思いきや、登りなのに最初からみんな爆走!ひぇ~、まったくついていけません。上着を脱いだりしているうちにすっかり置いていかれ、そのままびりっけつを走ることに(笑)ちょうど2週前にFunTrails100kを走り、過去最大の疲労に苛まれて1週間くらいロボットだったのを、すっかり忘れて呑気に参加してしまったのです。ハイ、そう甘くないわけで。睡眠不足も相まって、心拍数は異常値、まだ動き出したばかりなのに脚が張って痛い、膝関節もギシギシ。ありゃまぁ、気持ちは楽しいのに身体は絶不調~。
序盤は、短いけど激登という場所が多く『あ~もうダメ、最後まで行けないかも~』なんていうへろへろモードなわたしをAnswer4のコバちゃんが引っ張ってくれてなんとか前進したものの、一向に調子は上がらず。コリャだめだということで、一人旅を決意。
のんびり歩いたり走ったりしながらとりあえず身体をなだめて機嫌を取るモードに変更です。地図と地形を照らし合わせて歩いていたら、『楽しそうだねぇ』と地元のおじちゃんに声を掛けられる。しばらく行くと今度は作業着姿のおじいちゃんに『さっき行ったやつらと同じか。この先、迷いやすいから、まっすぐ行ったら左だから、間違えんようにね』と道を教えてくれたり。そんな優しさにどんどん元気になって、ちょっとずつ脚も動くようになるから不思議。地元の方々がほんとにフレンドリーで優しくて、ことあるごとにしゃべっていたらアメをくれて『また新潟おいでよ』なんて言われたりもして(笑)
いつのまにか青空に。
そんなこんなで夢中で走って(歩いて)いたからか写真を撮る間もなく、ほとんどひとりで、たまに地元の方とすれ違っては「どこから来たのー?」「どこに行くのー?」なんていう声に地図を広げて見せたりして。
IZU TRAIL JOURNEYのような開けた稜線、樹林帯の下り、中盤はほとんどフラットでふかふか柔らかく走れるトレイル。踏みしめるたびにじわっと葉っぱの匂いがする原生林。遠くを眺めれば、青い海が見える。
大きなロストもなくひとり順調にのんびりランしていたら、後ろからパタパタと足音が聞こえて振り返ると、なんとRUN OR DIE!!のランブラーさん。すっかり自分がびりっけつだと思っていて、どんな風に感動のラストランナーゴールを飾ろうか、ブービー賞あるかな?とか考えていたら、知らない間に前にいた速い人達が大ロストしまくっていたらしい(笑) スピードに乗って駆け抜ける人達は分岐を見逃し、のんびり歩いているわたしはロストしないというまさかのトラップ。いや~、ラッキーラッキー。
とは言え、たいして走れず相変わらずのんびり走るわたしをロスト組が次々抜いてゆき、結局最後のピーク角田山に着いたのは後ろから4人目くらい。
角田山ポイント
広い山頂。地元のハイカーさんがいっぱい。
角田山山頂近くにあった小屋では、ハイカーさんが集って飲み交わしていていかにも楽しそう。話を聞くと、みんな『灯台から上がってきたのよ。』と言う。岩場に気を付けてね~、絶景よ~、と見送られてどんな下りかと楽しみにしていたら・・・
わっ、海!
というかどこを下りるの!?
ギャー!
高所恐怖症だったらちょっと足がすくむかも。海に向かってまっすぐに伸びる稜線。足元は岩。ほのかに香る海風。あの先を越えて海に下りるのです。こんなトレイル、はじめて。
ひゃーっ!ふーっ!
独りなのをいいことに大声で叫びながら、海=ゴールを目指す。なんていうロケーション。最後は、波のしずくが足元に届く“海抜0m”まで下りて、駐車場につくった手作り会場へ向かってゴール!
最後くらいは走る
調子がわるすぎて最後まで走り切れないかと思ったけれど、そんなわけもなく、結局は十分すぎるくらいに満喫して走り切りました。ロスト祭りの中ほぼ大きなロストをすることなく、というか立ち止まってぼーっと考えたりしていたからなのだけど(笑)、Do Not Lost=DNL賞を自分に贈呈したいくらいひさびさに「地図を読む」遊びもまたお腹いっぱい味わいました。
前回参加したMC3のBlogにも書いたけど、もう一度書きたい。
また、ぜったい仲間と走りに来たい場所。
やっぱり、みんなの自慢の地元の山は面白い。百名山でもないし、東京で買える地図にも乗っていないし、電車で行くには遠いし、知らなきゃ行かない場所。だけど、同じように山が好きで、トレイルランニングが好きな“同志”なら好きに決まってる。そんな自慢のトレイル。
レースだけじゃない、仲間との山の楽しみ方のひとつのカタチ。・・・というか小難しいことはとにかく、すごく単純なことで、同じマインドの仲間と思いっきり遊ぶ、ってのが最高に楽しいのです。
明るくて爽やかで、仲の良さがたっぷり伝わってくるチーム、DAIGO!! のみなさん、ホスピタリティあふれる最高のおもてなしをありがとうございました!
また、来ます。
ちなみに女子5位入賞でいただいた新潟名産?加島屋の鮭茶漬けがほっぺがおちるほど美味しかった。あっ、今回、女子の出走は5人。つまり5人中5位・・・すいません。MC3でも5位だったので、そろそろ万年5位を脱するべくがんばります。