ちょっと遡りますが、12月は忘年会的遠征もりだくさんでした。
わたし、年の瀬に離れた友達に会いにいくのがどうやら好きみたいです。
12月2週目の週末は、栃木県 益子町 雨巻山周辺で行われる『トレラン益子』に行ってきました。地方レースに旅行や観光がてら遊びに行くのが大好きなわたし。
前日入りして現地を観光したり
餃子を食べに行ったり
お友達のところに泊めてもらってみんなでワイワイ飲んだり。
普段は挨拶を交わすくらいの方と呑み交わしたり、こういう機会でないと出会えない地方の人と知り合えたり。年末らしく、忘年会的に集まった仲間とたっぶり楽しみました。
で、少々飲みすぎた翌日(笑)、走るのは17km。
会場は朝早くからいくべ会のみなさんが設営してくださっていて、荷物受付、ゴール後に配るためのごはんなどを自分のお母さんくらいの方々が笑顔でニコニコ作業中。
受付もとっても手際いい
昨今、登山者(ハイカー)とトレイルランナーの共存、トレイルランニング大会の是非や在り方が度々話題にあがります。思うところは色々とありますが、どちらの立場でも山に行く者として、どちらの主張も理解できるもので複雑な思いです。きっと多くのトレイルランナーがそうだと思います。
トレラン益子は『益子いくべ会』という山岳会が主宰となって運営されていて、益子いくべ会は「栃木県益子の雨巻山に集う岳友で結成した」団体だそうです。多い日には1日200人を超えるという雨巻山の登山道を日々、整備・修復作業をされているのだそう。
レースの参加者は150人。順位やタイムも手書きです!貼り出されるって合格発表みたいでなんだかワクワクしちゃうな。
今回、参加のきっかけはレースやイベントでよく合う栃木在住のチヒロさんがレースに関わっていて、益子は面白いよ!とお勧めしていただいたこと。昨年のBlogのマウンテンサーカス然り、『この人が言うなら(この人がやってるなら)間違いないでしょ!』というノリが大好き。そしてやっぱりさすがチヒロさん。
HOUDINI,ALTRA,HOKA,ANSWER4と豪華なメーカーブース。チヒロさん曰く「栃木じゃなかなか実物を試したり買ったりできないからね」ということで、人が殺到してました(笑)山岳会の方々もトレランシューズに興味深々。
さらに招待選手が異様に豪華!HOKA,ALTRA,SALOMONの選手、トライアスリート夫婦などなど。世界で活躍する選手が益子に集結です。
だけどスタートはのんびり。ぞろぞろ選手が集まります。
手作りのスタート横断幕が風になびくなか、掛け声と共にスタート。
コースは、住宅街のロードから始まり、結構辛い長めの林道をジワジワ走り
走りやすくて気持ちのいいトレイルを抜けると見晴らしのいい田舎道を通ったりしながら
あれっ、一度スタート会場へ戻ってきます。
手書きの『ガンバレ!!』フラッグ、みんながジャンプして拍手で応援してくれます。ここからが本格的なトレイルパート。
数100mごとに、いくべ会の方々が誘導に立ってくれていて、手には手書き応援旗を持って応援してくれたり、元気にハイタッチしてくれたり。きっと写真担当なのでしょう、「こっちだよ~!ほらポーズして~!」と声を掛けてくれる方も。登り坂の上の方から「ハイ!ここで、タイタニックポ~ズ~!」という声が聞こえたらそこは見晴らしのい開けた場所。
思わず立ち止まって写真を撮る
細かいアップダウンがあって意外と脚に堪えるけれど、なにせふかふかで気持ち良くて走りやすい。必要以上の整備はされていないけれど、これだけ走りやすいのはきっとマメに整備・修復されている証拠。つまずきやすい枝にはテープが付いていて、危険な箇所に張られたロープや鎖も、不安を覚えるようなものはなく。
ただ走れる!だけでなく、男性方もヒーヒー唸る登りもあったりして、意外とニクイのがまたいい(笑) ここの登りの上で『ここは脚にくるよねぇ~ほら、がんばってぇ~』なんてニコニコしているおかあさんを見て、登り強そうだなぁなんて思ったり(笑)山の中にいる“おとうさん”“おかあさん”にもとっても安心感がある。同じように山が好きなんだなぁ、朝早くから登ってここで待っていてくれたんだなぁ、と。
山頂でカメラを向けるとみんながポーズしてくれました(笑)
そんな感じで気持ちよく駆け抜けて、2時間27分。登りは相変わらずだったけど、前日飲みすぎたわりには(笑)2015年の締めくくりとしてはとっても爽快に走れて大満足でした。
最後は参加者みんなで集合写真
トレイルランニングブームで全国各地にレースがたくさん誕生しています。規模も様々。だけどきっと全国から集まってくるランナーに自慢の山や、観光地や、食を知ってほしいという想いがあるはず。
昨年はハードなロングレースも多かったけれど、レース前後にゆっくり時間を持って、観光したり現地のランナーと交流したりする“旅レース”もやっぱりいいもんですね。レース自体は短い距離だったけど、とっても楽しめました。
海鮮が美味しいから日本海側のレースに出てみようとか、B級グルメのあるあの街のレースに出てみようとか、有名な温泉地があるとか、有名なトレランショップがあるとか、あのトレイルランニングチームとセッションしに行ってみようとか、そんなきっかけでレース探しをしてみるのも楽しいかもしれない。もちろんレース関係なく遊びに行くのも好きだけど、レースならではの醍醐味も結構あったりなんかして。もっと地方のレースに遊びに行ってみたいな!
一緒に遠征した仲間と。
合宿のような遠征は賑やかで楽しかった!