3月10日、今年が第1回目となる新しいトレールレース
「IZU Trail Journey」に参加してきました。
このレース、副題に「伊豆松崎・修善寺間山岳競争大会」とあるように
トレイルレースの中でも特に「走れる」コースとなっていたように思います。
私の感覚から、トレイルではロードよりも自分のスピード感がつかみにくい。
山の中だと、多少速くなってしまっても自然の中を速く走れている感覚が気持ちよくてついついスピードは上がってしまう気がします。
それに気づかずスピードが上がることによって75kmというレースの中で前半思った以上に脚を使ってしまうと、後半走る力が残らずに終わってしまいます。
今回の伊豆はそんな落とし穴がひそんでいるレースでした。
私も前半の林道半分ぐらいまではついスピードを上げてしまっていましたが、途中で「このペースだと75kmは無理だ」ということに気づき、そこから先はオーバーペースにならにように気をつけながら走りました。
そんな自分の身体との駆け引きもありながらも、このレースは本当に素晴らしかったです!
まずは、このレースの舞台となる山そのもの!
こんなに美しい森が伊豆にはあるんだと、何度も感動させられました。
そして後半の達磨山あたりは、去年私が出場したアメリカ・ユタでのレース「speedgoat50」を思わせるかのような景色が広がっていました!
このあたりは本当にものすごい強風で、ちょうど同じぐらいのペースで走っていた方がピカチュウの帽子をかぶっていて、それが飛ばされないかものすごく心配しましたが、
「ピカチュウ飛ばされないように気をつけてください」
「これ頭そのものなので大丈夫です。」
「あ、それは失礼しました。」
なんて会話をしながら楽しく走れたので良かったです。
こういったレース中の他のランナーさんとのコミュニケーションもたくさんあったレースでした。
また、「この大会を成功させよう」という運営・スタッフの熱意もものすごくかんじられ、なんというか、伊豆トレイルジャーニーというレースのためを思って走っている自分もいて、選手にそういう気持ちにさせるところに、この大会の素晴らしさを感じました。
特にあの強風の中、最後まで選手誘導をされていたスタッフの皆さんには頭が下がる思いでいっぱいです。本当にありがとうございました。
そして、自分自身の結果について。
タイムは9時間21分で女子総合5位という成績でした。
入賞できたことはすごく嬉しかったですが、それと同時にトップ4との間に壁を感じる結果にもなってしまいました。
この壁を1cmずつでも登っていき、なんとか越えられるように、これからまだまだ頑張っていきたいと思います。
いよいよ来月はUTMF。
東京マラソン・伊豆トレイルジャーニーを経てUTMFへ。
ロードでの走力を固めて、それをトレイルへ還元する。
当初考えていたことが、実践されつつある今、100マイル完走への道が少しずつできてきている気がします。
とにかくあと1か月半、やれるだけのことは全てやって、さらなる自分の限界へ挑戦できる権利を得て、UTMFのスタートに立てればと思います。