「限りない自己への挑戦、自己能力への挑戦」
今年も、日本山岳耐久レース・ハセツネカップに参戦してきました
距離71.5㎞、累積標高は4000m以上、そして大会側からのサポートは1か所1.5Lの水分のみ
「すべて自己責任」のもとに行われる日本最高峰の山岳レース
私がまだトレイルランを始める前、このハセツネのことを私に熱心に教えてくれる人がいました
その頃は「私にはこんな過酷なレース無理だろう」と思っていましたが、でもなにか魅かれるものがあり、その後トレランを始めたときにはもうハセツネは「目指すもの」になっていました
そして去年初めてこのレースに参加して、何も知らないが故の大勝負だったのかもしれませんが、本当に自分の力を残すことなく全て出し切る、最高のパフォーマンスで走りきることができました
そして今年、去年ほど自分の力を出し切ることはできませんでした
今年は、ハセツネの1か月前に信越五岳に挑戦し、途中棄権という苦い経験をしました
だからこそハセツネは「なにがなんでもゴールする」という強い気持ちでのぞみましたが、それが自分の中での「全て出し切る」という気持ちにストップをかけていたのだと思います
ハセツネは他のレースにあるような充実したエイドはないし、コースもほぼ樹林帯の中で夜間が長いので美しい景色が見られるなどの楽しみもほとんどありません
エイドがないぶん、スタート時にはずっしりと重たい背中のザック
でも、その重たさこそがハセツネなのです
ヒマラヤ登山を目指すクライマーたちのトレーニングの一環だったという経緯があるレース
ハセツネには他のレースににはない登山の歴史があって、いろんな人たちの思いがあって作られた大会
ハセツネのことを「ピリピリしている」「殺気立ってる」と表す人もいるけれど、それは、命を懸けて山に挑んできた人たちの思いがあってできあがった大会だから
だからこそ「限りない自己への挑戦、自己能力への挑戦」というコンセプトにも鳥肌が立つ
今年、この挑戦ができなかったことは、やっぱり悔やまれます
無難、と言ってしまうと簡単ですが、そんなレースをしてしまったような気もします
ハセツネは「レースを楽しむ」の「一歩先へいく」レースなのだと思います
自分を見つめ、自分の能力を知り、自分の限界に挑戦する
それこそが「日本山岳耐久レース・ハセツネカップ」なのです
このレースで、来年はまた「全部出し切った~!!」そう思えるようなゴールを踏みたいです
そのためにまた1年努力をし、心と身体の準備を進めたいと思います
「ハセツネ」という大会を作り上げた全ての人に感謝です
本当にありがとうございました
結果
10時間46分36秒
女子総合13位
年代別2位
2 comments
このMMAブログでも書かせてもらっています、九州のsoといいます。 順位やタイムを見る限り、側にいた女性じゃなかったかなと思い、コメントしてみました。 オレンジのアルトラを履いていませんでしたか? 結構な割合で後を走らせてもらっていて、先に行かれますか?の問いかけにイッパイイッパイだった私はまだ大丈夫ですと、後ろをそのままつかせてもらっていました。 大きく転倒されたときに、声を掛けたが、他の選手に触れることが出来ないハセツネ。そこから確か先を行かせてもらいました。 とてもペースが良く、安定した走りだなぁと、この人に最後までついていけたらいいタイムで上がれるだろうなと思いながら走っておりました。 真後ろで走りにくかったのではないかと思いながらも精一杯だった私は後を追うことしか出来ませんでした。 ありがとうございました。
soさんこんにちは!コメントありがとうございます。ハセツネではオレンジのアルトラ履いてました!あの転倒のあとに声かけてくださった方ですね。あの時は声をかてもらえただけでも嬉しかったです!ちょっと恥ずかしかったですが・・・(笑)転倒のあとに少し調子崩したんですが、三頭山過ぎてから持ちなおせました。九州の方なんですね。実は来月に阿蘇近辺にいく予定なんです☆九州でのレースとかも出てみたいなぁと思っています!