ずっと行ってみたいと思っていた場所
丹沢の奥地「早戸大滝」
早戸大滝は日本の滝百選に選ばれるほどの名瀑だけど、そこへのルートは登山地図だと破線
何度も沢越えを繰り返し、滝自体は大きな岩に隠れるように流れ落ちているため、豪快な音が聞こえるのに最後の最後までその姿を現さない
「幻の滝」とも言われている
まずは宮ヶ瀬湖から早戸川林道へ
今回はこの林道は車でいくことに
途中ゲートなどもあるけど開いていることのが多い
この林道は春に行われる「東丹沢トレイルレース」の前半部分でもある
走ると微妙に登るこの10㎞がけっこうきつかったりする
そして早戸川林道を魚止橋まで車で突き進む
ここからはいよいよトレッキング
小降りだった雨はいつの間にか止んでいた
かつては車が通れたであろう魚止橋から先の林道も今は石で埋め尽くされていて、ときどき激しい落石跡なんかもある
そして林道の最終地点である伝道へ到着
この先は山道へとはいっていく
けっこうな急斜面もあり、登山道にはってあるトラロープを確かめながら登っていく
途中造林小屋を通る
中をのぞいてみると、ホコリだらけで、でも最近誰かが使ったのかタバコの消し跡とビールの空き缶があった
造林小屋から先、また急な斜面を登ったら今度は平坦な気持ちいいトレイルになる
そしてまた危険個所をいくつか超えると、まずひとつめの沢越え
前日に降った雨のせいか、かなり増水しているように感じる
流れが速い
この時は靴や衣類を濡らしたくなかったので、シューズと靴下を脱ぎパンツを腿のあたりまでまくり上げて渡った
やっぱり流れはかなり急
一歩一歩しっかり踏みしめながらの渡渉
なんとか渡りきって、先へ進む
今回、紅葉を目的にして来たわけじゃなかったけど、実際にはものすごくキレイに色づいた葉たちを見ることができた
今年は当たり年だと言うけれど、それは本当のよう
今まで丹沢で見てきた紅葉の中では一番キレイだったかもしれない
そんな色鮮やかな山の中を、沢を上流へと進んでいく
またすぐに渡渉ポイントがあらわれたけど、もう靴脱ぐのめんどくさくなってそのまま行くことに
地図で見ても片道で9回も渡渉箇所がある
いちいち脱いで履いてを繰り返してたら時間のロス
このルートは、地図上では破線だけど、やっぱり訪れる人が多いのか様々な目印が所々につけられていて、またピンクのテープがたくさんあり、そのテープを見つけながら進んでいけば、そんなに迷うこともないと思う
ただ、道はやっぱり少し険しい
特に前日雨が降ったせいか岩の上は滑りやすく、ロープを使っても難しいところもあった
それでもどんどん奥へと進んでいき分岐点の雷平
ここからも何度も沢越えをするけど、上流は川幅も狭くなり水量も減るぶん最初の渡渉のような困難さはなくなっていく
そして歩き始めてから約2時間
ものすごい爆音が聞こえてくる
でもすぐ近くで聞こえているのに滝の姿が見当たらない
二股になっている沢の左側
そこから小さな尾根を登っていくと、ついに発見!
ずっとずっと憧れていた「早戸大滝」を見ることができました
滝は二段になっているけれど、ちょうど真ん中のところを巨大な岩が隠しているため、三段の滝のようにも見える
こんな丹沢の奥地に、こんなに美しい滝があるなんて
本当に自然って素晴らしいと、改めて感じました
滝自体も本当にキレイだし、ここまでのルートも面白い
そして今回は紅葉のおまけ付き
本当にいい時期に来れたなぁと実感
帰りは1時間半ほどで車まで到着
なんか足首に違和感がするなぁと見てみると、ヒルが!
11月、もう丹沢にもヒルはいないだろうと油断してましたが、この早戸大滝周辺はヒルの大量発生地だそう
夏に沢超えしながら行くのは気持ち良さそうだろうなぁと思っていたけど、大量発生と聞くと、数匹のヒルはなんとも思わない私でもちょっと気が引けます
今年はヒルにやられなかったのに、最後の最後でしっかりやられてきました
それも含め、丹沢らしさを堪能できる「早戸大滝ルート」は最高です!