「逆境こそチャンス」-故障はポジティブなもの?
今回は何者でもない僕がエラそうなことを書きますので、そういうのが・・・な人は恐縮ですが読み飛ばしてください!
(それにしても自分のブログでエラそうな能書きをたれてしまうなんて、嗚呼)
これは怪我して走れないでいるランナーへの個人的なエールのようなものです。
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故障をして、思うようにトレーニングできないとき、その逆境を逆手に「ピンチをチャンスに」とか「怪我が自分を強くする」と語るスポーツ選手のインタビューをしばしば目にします。そういった側面ももちろんあるでしょう。視野が広がる、動きの質が効率的になる、復帰後にはメンタル面が一回り成長してタフになる。無くはないでしょう。
でも個人的には、フルタイムアスリートでない僕らは「怪我したことをチャンスに変えなきゃ」なんて考える必要はちっともないと思うんです。「故障したときこそ、むしろ強くなるチャンス」などと思い込んで、いや思い込まされてしまうことはありませんか?なかば強引なポジティブシンキングというか。強迫観念にも近いそんな思考にとらわれていても、あんまりいいコトないと思うんです。
怪我した期間トレーニングを積めないのは、トレーニングの継続という意味では明らかにマイナス。残念だけど、プラスなんかじゃない。まずはこれを素直に認めたほうが気持ちがラクになると思うんです。
だから無理にポジティブシンキングする必要はないけれど、かといって、悲観していて得することは何もないっていうのも事実。「チャンスではなくマイナス、あるいは停滞」。そのことを冷静かつ正確に受け止めて、次善のBプランを組むことが、復帰後の大いなるリベンジへの近道なんじゃないでしょうか。
走るのに支障をきたすほどの怪我をしたら、まずは治療に励むのが大前提。で、
・焦る気持ちを無理に押さえ込まない(そりゃ多少は焦るでしょ!)
・そのうえでなるべく開き直る
・冷静に、クールに、正確に現状を把握する
・その中でできることをやる。ベターを尽くす
つまるところ、
-短期的/中長期的な目標を明確にし、
-目標に対して残された日数を逆算。
-見込みより早い、普通、遅い、の3パターンほどの復帰スケジュールをシミュレーションし、
-各々その残日数の範囲での最小限・最大効果トレーニングの計画を立てる。
・故障箇所にひびかない代替トレーニングを検討する
-最低限の心肺機能さえ維持できていれば、トレイルランナーの脚は1週間~10日でそれなりに戻るな、というのが僕の実感です。週2~3回、30分程度の有酸素運動でも心肺はそれなりに保てるのでは?
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鏑木さんが、先日のチーム100マイルにおいて、100マイラーの重要なファクターとして「走力」「精神力」のほかに「マネジメント力」を挙げていました。怪我や故障にどう向き合い、やりくりするかというのは、まさにこのマネジメント力が問われるシチュエーションなのではないでしょうか。
ま、怪我しないよう努めるということがより大切なマネジメントですけどね(笑)
とにかく言いたいのはこういうことです。「今怪我してる友人知人たち仲間たち、焦らず静かに、でも熱い火をともそう」
2 comments
isoさん、響きました!ありがとう。
この記事見習って、復帰出来るように頑張りますね。
何だか出来るような気がしてきました!
さんぽさん、今の状況も含めて、来たる2013年の夏を最高に楽しんで下さい