100マイルレースを走るときには、言い訳できる余地が少ないほうがいい。
「これだけ練習してきたから、あとは大丈夫」
「やるだけのことはやってきたから、これでダメだったらしょうがないさ」、
そんな心持ちでスタートを迎えるほうがいい。
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アンドラ・ウルトラ・トレイル2013“Ronda dels Cims”約180kmは、はじめて、この気持ちを欠いたままのスタートとなりました。
事前に立てた目標は「明日から本気出します」、つまり24時間以降から頑張ります、というもの。なんせこのレース、過去の優勝タイムが30時間を越すという本格的な山岳100マイルコースなんです。つまり、メンタルのスタミナを後半に残しておこうという心がけでした。
DMJ(ド笑むJAPAN)などという仲間に入れてもらってはいるけれど、普段のトレーニングでは手を抜くのが大好き。よくいえば柔軟に対応して、やりすぎない派。つまり克己心だとか、精神力には自信がありません。仲間からはメンタルが強いと評してもらうこともあります。けれど、今までのトレイルレースでは、メンタルではなく、ペース配分や事前の戦略などのマネジメント面でおぎなってきたのが実際のところ。
ただ、レース中に落ち着いてマネジメントするためには、事前のトレーニングを「やるだけやってきた」という支えが大きな助けになるもの。
アンドラウルトラトレイルは今年のメインレースのひとつだったけれど、じつは参戦すること自体を直前まで真剣に迷ってました。だから今日はとんでもなくタフな1日になるな、ということはわかってました。でも完走くらいはできるでしょ、とタカをくくってもいました。のちのち、心の底から後悔することになるとは知らず。。。
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スタート直後は久々に満喫する山、しかもアンドラという異国(スペインとフランスのあいだ、ピレネー山脈に囲まれた小国)の山が楽しくて、忍びよる違和感に気がづかなかった。1番目のエイドこそ順調にパスしたけれど、最初の違和感ははや20km地点でやってきた。
残念ながら、明日から本気出します、なんてのは机上の理想論。残る距離は150km(実際は160kmあった)。“いささか”と形容するにはいささか長すぎる、そんな道のりがまだ残っていた。あわわわわ、、、
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[…] アンドラ以降のポンコツボディをなだめすかしながらで、思うような準備はできなかったけど、秋の3連戦を遊びながらで調整を兼ねてみたりと、少しは経験ってヤツが身についたのかも。 自己最高順位というオマケつきでのゴールでした。 […]