皆様、UTMB近づいてきましたね。シャモニではスタートのゲートなど準備が少しずつ目に見えるようになってきました。また林の中のトレイルではUTMB参加者と思われる人たちがジョギングする姿が目立つようになってきました。すでに有力選手はシャモニ入りしているようで知った顔も見かけます。
さて今日は現地の最新情報です。
天候
今年の夏は雨が多く、昼間の気温がかなり低めです。また夏になってから2日晴れが続くことも少なかったそうです(ちなみに8月16日の最高気温は17度、18日が16度、19日は珍しく暖かくなり25度でしたが20日以降また20度以下になっています。朝は毎日4〜8度ぐらいと平年並みです)。少しずつ天気は回復傾向にあるようですが、油断は禁物です。
ですから防寒対策と雨対策をしっかりしてきてください。私は今までUTMBは山の上の明け方は氷点下5度まで覚悟して準備が必要だと周りの人たちに話してきましたが、今年は(そこまではならないとは思いますが)氷点下10度対応が必要だと考えています。 最近も天気が崩れた時は標高2600mぐらいから上は雪のようです。
トレイルの状況
雨が多かったせいかトレイルが崩れているところが目立ちます。夜間は慎重に歩きましょう。ただ基本的にはUTMBのコースは歩きやすいトレイルで足場に関してあまり心配はいりません。
その他(少しだけ苦言です)
シャモニでは日本人トレイルランナーの評判があまりよくありません。理由はいくつかあるのでしょうが、日本人のトレイルランナーは安全を軽視するとか、マナーが悪いといったこともあるように感じます。日本人同士で固まりすぎない、レストランなどで大声で話したり笑ったりしない、挨拶をする(こちらではお店に入る時やバスの乗り降りの時には店員やドライバーに、こんにちは、お店から出るときはありがとう、さようなら、狭い道で知らない人とすれ違ったらこんにちは、と言うのがあたりまえです)、あまり極端な団体行動はとらない(たとえば日本人はグループの一人が両替をすると全員が両替をしたりといったことがよくありますが、こういう行動はこちらの人には気味が悪いようです)などに気を付けるだけでだいぶ印象は変わってくると思います。
シャモニは1970年台始めから日本のアルピニストが訪れて、その人たちの真面目な行動が評価されて日本人の評判が高かったところです。こちらで山登りをしている日本人は、私を含めトレイルランナーがシャモニでの日本人の評判を落とした(かもしれない)ことに対して若干不満な気持ちを持っている人も多いです。今年は参加者の5%が日本人で目立ちます。ぜひ日本のトレイルランナーは立派だ(速いという意味ではありません)といわれるように、私たちみんなで努力していきたいと思います。
では完走に向けて頑張っていきましょう。
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