皆さん、こんにちは。
今回は先日ご案内しました通り、「重要度その1」の【山をゆっくり歩く練習】について書いてみます。
なぜゆっくり歩く練習が必要かというと、どんなスポーツでも基礎体力やフォームが非常に重要です。
ゆっくり歩くことにより、いろいろなことに神経を使うことができ、フォームについてもしっかりチェックすることができるようになります。また装備や服装といったことのチェックもしやすくなります。
スピードを出して山を歩く(走る)場合ですと体力的にきついので、走ること自体に集中してしまいますし、足場や安全確保に多くの神経を使わないとならず、フォームや装備のチェックをするのは難しいと思います。
では肝心なフォームについてですが、基本は前に出した足と頭を結ぶ線が重力に対して垂直になっていて(ストックを使う場合は前足のつま先よりストックが前にあってはいません)、後ろの足、腰、頭が1本の斜めの直線で結べているようなフォームです。
具体的には下の写真を見てください。中央のグレーのシャツに黒いズボンが私です。
前に出した足より上体(頭)が出ているのは好ましくありません。前傾気味になり結果として腿の前の筋肉に負担がかかりすぎます。
また後ろの足と頭を結ぶ線よりお尻が後ろにでるのもやはり前傾になってしまうので足の筋肉の疲れにつながります。
お尻が前に来る人(のけぞるような態勢)はいらっしゃらないとは思いますが、もしいらっしゃったらかなりバランスの悪い歩きかたで、危険でもありますので、ぜひこの機会に改める努力をしてください。
あとは何度もこのブログで書いていますが、一歩で稼ぐ高さを小さくすることです。自然とゆっくりと歩くことにつながります。斜面が急になればなるほど重要です。
ロングトレイルの場合の登りの技術は基本的にはこれだけです。
このことをゆっくりと山を歩きながら練習すれば、4-5回の山歩きでロングトレイルの理想的な歩き方をマスターできると思います。
次回は下りについて書いてみます。