皆さま、こんにちは。
今日は2番目に大切な「事前の予定通りの時間で山を歩く練習」について書いてみます。
なぜこの練習が必要かというと、完走を狙う多くの人にとっては、UTMBは初めてかつ42時間程度以上での完走を考えていると思われるからです。
この場合前半の各関門はすべて制限時間15分ー30分前程度で通過する必要があります。
あまり早く通過するイコール飛ばしすぎなので後半動けなくなるので禁物です。ただゆっくりすぎると31㎞のコンタミンの関門でひっかかってしまう可能性もかなり高いです。
ですから各通過エイドをレース前に考えた予定(作戦)通り進む必要があります。
そうでないと早すぎ=飛ばしすぎで後半ばててリタイア、ゆっくりしすぎ=思わぬところで関門の制限時間に引っかかり強制的にリタイアになってしまいます。
失敗する人の共通点は各エイドの間を飛ばしすぎて、(初めてのコースでどの程度の時間で次のエイドまで行けるかがわからないため安全を見て少し無理とも思えるハイペースで進み、結果として予定よりも早い時間に通過してしまいます)、そのことが実力以上の走りのため、後半動けなくなるパターンが多いです。
ただ事前に計画した予定通りに進むためには事前の練習が必要です。
ですから今後山に行くときは事前に距離が〇〇㎞、累積の登りが△△m、下りがXXmなら何時間何分で歩くと決め、その通りに歩く練習をした方が好ましいと思います。
難しいと思\われるかもしれませんが、普段から自分の歩くスピードのデータを取り、地図から山道の状態を推測し(地図を見れば初めての山道でも路面が固いのかやわらかいのかも判断できます。地図は決して分岐で右へ行くのか左に行くのか、この先下りになるといった情報を得るだけの道具ではありません。詳しくは登山経験のある人が書いた地図読みの本で勉強してください)計画を立てれば、何回か練習しているうちにできるようになります。
そんなことは無理だと思われるかもしれませんが、慣れれば10時間の行動で狂うのはせいぜい30分以内にはなります。私の場合は練習会に参加していだいている人はご存じのとおり、1.5-2時間ごとの各ポイントを5分程度の誤差で通過し、10時間で30-40㎞の練習を終えたところでの誤差も最大20分程度です。
40㎞の歩行で20分の誤差なら168㎞のUTMBでも最大1時間半程度なので、完走の確率は高いと思われます。
次回は私が個人的にどのように通過タイムを作成しているか、どのようにしてそのスケジュール通り歩いているかについて簡単に書いてみます。