皆さん、こんにちは。
今年は完走のためのヒントは書かないとここで宣言してまだ数か月しかたっていないのですが、今回1回だけヒントのようなものを書いてみます。
心変わりをした理由は、周りの友人、知人を見ていて「なんでそんな練習の仕方をするの?」とか「それじゃダメだろ!」という人が結構多いからです。せっかく参加するからには、ぜひ完走してほしいですし、彼らが完走のために大変な努力をしているのを見聞きしているので,あえてもう一度だけ書くことにしました。
まず最初に感じることが「なんで月に300㎞も400㎞も走るの?」という疑問です。
周りの多くの人が毎月数百キロの練習をしています。走る距離を伸ばすことが趣味なのであればそれはそれで構わないのですが、今は2か月半後に迫ったUTMBを完走することが当面の大きな目標だと思います。
UTMBを完走するにはフルマラソンを5時間以内で走れれば十分ですし、月間走行距離は100㎞でいいと思います。なまじ300㎞も400㎞も走っていると体に疲れが残りますし、故障の原因にもなりがちです。
UTMBの完走のために今の時期にやるべきことは最終調整です。怪我、病気、疲れなくスタートラインに立つことが大切で、そのような状況でスタート地点に立てれば99%完走できます。
つぎに「なぜ練習しないの?」です。
最初に書いたことと矛盾しますが、1割ぐらいの例外の人を除いて、皆さん本来の練習をしていないと感じています。
以前からブログで書いてきていますが、どのようなスポーツでも、練習とは、「試合で起こりうるすべてのことに対処できるだけの体力、技術、知識、精神力などを獲得するための行動」です。
UTMBで言えばフルマラソンを5時間で走る走力、平地を時速6㎞ぐらいで長い時間歩く力、二晩寝ないで歩く能力、固形物を食べなくても50㎞(10-15時間)程度は歩ける能力、やめたくなった時にあと10分歩いてみようと気持ちを前向きに変えていける能力などが必要とされます。
レース本番で胃の不調から(かなりの確率で不調になると思います)、固形物を食べられなくなってリタイアしたとか、二晩目の極限の眠気で少し気を抜いていると歩くスピードが極端に落ちたとかいう話を聞くと「それじゃダメでしょ」とか「なんで事前に練習しなかったのですか?」と毎年思います。
今からあと2か月半必死に走りこんでもメリットはほとんど無く(おそらく10㎞のタイムをを1分速めるのも大変だと思います。また1分縮めることができても完走の確率はそれほど高まらないと思います)、デメリットは故障のリスクを始めとしてたくさんあります。
完走の確率を高めるためには、大半の人の場合は走ること以外の力をつける練習をしたほうがいいのではないかと個人的には思っています。
当日は皆さんの完走をゴール周辺でお待ちしています。頑張ってください。