今年は書かないと宣言したにもかかわらず、先月書いてしまったUTMB完走のためのヒントですが、今回もう一度だけ書くことにします。
2009年から仲間内で練習をしていて気づくのは、完走できない人に共通点した考え方、練習の仕方があることです(山に行き10分も一緒に歩けば100%わかりますし、町中でも30分も話せばこの人は絶対完走できないなという人はわかります)。そしてこの人達にいくら言っても、一部の人を除いては、実際に参加して失敗する迄は考え方や練習方法を変えようとはしないですし、あと50日にせまったこの時期に変えようとしてももう時間がたりないように思います。
ですから今回のヒントは、完走できるだけの実力がある人を対象にした、完走の確率を高めるためのヒントです。
その1.基本的にスピード練習はしない。
この時期にスピード練習をすると疲れがたまってしまい、レース当日のパフオマーマンスが落ちてしまうリスクがあります。
また山でのスピードを出した練習は捻挫を始めとする怪我のリスクが高いです。
あと50日スピード練習をしてもほとんど早くならないですし、効果の割にリスクが高いのでスピード練習はしないほうが無難だと思います。
どうしてもスピード練習をしたいのであれば、メインの練習後に100メーターから200メーターの緩やかな登り坂を、数本全力疾走するのは疲れもたまりませんし、経験上効果があると思います。
2.長距離の練習はしない。
この時期の長距離走は疲れがたまるリスクが高いと思います。
トレーニングの強度を上げるために長距離走をやるのなら、その代わりに2-3キロぐらいの緩やかな登り坂を全力の少し手前のスピードで走ったほうがいいと思います。
理由は数キロの短い登り坂であれば長距離を走ったり、フルスピードで走ったりしなくても、それなりに脚力や心肺機能のトレーニングになり、その割に足や体全体の疲れはそれほどでもないからです。
どんなにゆっくりでも長い距離を走ると疲れます。レース前50日に行う練習ではないと思います。
今やるべきことはレース当日に怪我なく疲れなくスタート地点に立つための準備だと思います。
レースにエントリーできた人は皆さん完走出来る実力をもっています。
今から焦って無理な(強度の高い)練習をする必要はないと思います。
あと50日しっかり準備して、皆さん是非ゴールしてください。
ゴールで皆さんをお待ちしています。