先日トレラン大会サポートの仕事でネパールに行ってきました。
仕事を終えてから2週間ほど時間があり、当初トレッカーの少ない昔日本隊が初登頂したマナスルの方面へのトレッキングを考えていたのですが、都合でカトマンズ近郊の低山の2泊3日のトレッキングに変更しました。
低山のトレッキングは、6千メーター峰を遠くに見ながら村から村へ歩いていくイメージです。
ヒマラヤの一般的なトレッキングとは少し趣きが異なりますが、のんびりできて日常の疲れを取ることが出来ました。
今日はネパールのトレッキングを検討している人向けに簡単な情報を書いてみます。
1.トレッキングコース
コースは大体が地元の人の生活道です。
標高の高いところでは、急だったり危険なところはまずありません。
ただし標高の低いところは、だんだん畑とだんだん畑の間の作業道を通るところがところどころにあり、幅が20センチぐらいで下の畑まで3メーターぐらいの高さのところもあるので、慎重に行けば危険ではありませんが結構怖いです。
ただ通常日本人がよく歩くコースは、エベレストやアンナプルナのベースキャンプへのコースで標高が高く、だんだん畑は無いので危険なところはありません。
道の表面はガチガチのところが多く、香港のトレイルを数倍固くしたと考えると理解しやすいと思います。
2.宿泊施設
ティーハウスという山小屋のようなところに泊まるのが一般的です。
3畳から6畳ぐらいの部屋にベットがふたつあるのが標準です。料金は1泊300-500円ぐらいです。食堂兼居間も結構広いところが多いです。
食事も通常ティーハウスでとります。
内容はネパール料理、イギリス料理、中華料理、チベット料理
場所によっては日本式の食事をメニューの中から選びます。
食事代は結構高く、標準的なら食欲の人ですと、標高3千メーターあたりで1食5-600円、4千メーターを超えると一食1000円前後します。
食事を外で取ったり自炊をすると宿泊費が大幅に上がります。食事を取った人には宿泊費を安くするという考え方のようです。
メインのトレッキングコースであれば、大抵の小屋で有料ですがWIFIにつながります。
また小屋によっては温水シャワーもありますが、こちらも有料で、お湯も暖かい程度で快適な熱さではありません。
もちろん宿泊だけでなく、休憩や食事にも利用できます。
3.ガイド
私は高山病の時のサポートと山賊対策(最近はあまり心配ないようです)でガイドをつけます。
ガイドには危険箇所や標高の高いところ以外では山の雰囲気を楽しみたいので基本的に私のそばを歩かないように言い、一人で歩きます。
ガイドは恐ろしいほど強いです。また性格は親切かつ優しい人が多いです。
ガイドは泊まっているホテルでも街中にたくさんある旅行会社でも雇うことができます。
値段は結構異なり、安いところなら1日20ドル程度ですが(ガイドには15ドル程度しか渡らないようです)高いところですと70-100ドル程度要求されます。
一般的に日本人がよく利用する会社は例外もありますが、高いところが多いように感じます。
また日本人だとわかるとぼったくる旅行会社(日本語が通じるため日本人が多く利用します)もありますので、私は問い合わせは英語で行なっています。
ガイドの雇用については、過去に行った人に情報をもらうのが1番いいと思います。
4.ポーター
私はポーターは雇いませんが、雇っているトレッカーも多いです。
こちらもガイドと一緒にホテルや旅行会社で雇うことができます。費用は多分1日15ドルぐらいだと思います。
ガイドもポーターも日当には食事代や小屋代が含まれています。
なおポーターは20キロまでということが多いですが、料金次第で40キロ近く背負っているポーターも多いです。
5.お勧めのコース
エベレストベースキャンプとアンナプルナベースキャンプ、プーンヒルからのアンナプルナ、ダウラギリの展望コースが人気ですし、人気になるのも納得のコースです。
ただ私はゴサイクンドからヘランブー経由カトマンズのコースが1番好きです。前半のゴサイクンド周辺の高山的な雰囲気と7千メーター峰の眺め、ヘランブーの最初の北アルプスの縦走コースのような楽しささ、後半の奥秩父か大菩薩嶺のような雰囲気のコースと、異なる特徴のあるコースを1度で楽しめるのと、あまり混んでいないのが魅力です。
6.ネパールまでの移動
直行便がないため、直行便があれば8時間ぐらいのところを、12-16時間(大韓、タイ、四川、チャイナエア、キャセイなど)から20-30時間(マレーシア、カタール、エミレーツ、四川など)くらいかけていきます。
下手に乗り継ぎで5-8時間待つのなら(それも夜間の乗り継ぎが多く辛いです)時間にゆとりのある人であれば、15時間程度以上の乗り継ぎがある飛行機を利用して、一旦出国してそこの国でホテルに泊まり睡眠を取り観光をするのもいいと思います。
私は中国の成都や香港の乗り継ぎ便を利用して、そこで1泊して観光などをすることが多いです。
航空券は乗り換えの待ち時間が短いフライトで10-12万円、待ち時間が長いフライトですと5-10万円程度です。
7.言葉
多くの所で日本語が通じます。また英語は観光やトレッキングに関係している人は100パーセント通じます。
また最近は中国人のトレッカーが多いので、中国語を話せる人も多いです。
8.町中の宿泊や食事
カトマンズ の場合トレッカーが利用するバジェットタイプのホテルは無数にあります。
だいたい一部屋(二人)で朝食付きで20-40ドルぐらいです。
高級ホテルは100-300ドルぐらいで、違いはバスタブがあることと見た目が綺麗なことですが、それ以外はあまり変わらないような気もします。
食事もカトマンズ なら和洋中華なんでもありますし、和食以外は日本人の感覚では安いです。
ネパールの代表的な料理であるダルバートが肉なしなら200-250円、チベット式のうどんのようなものも同じような価格です。
一方日本料理は定食で500-700円程度です。
9.トレッキングに必要な日数
エベレストベースキャンプですと日本を出て日本に戻るまで16-18日程度必要ですが、他のコースであれば利用する航空会社やネパール国内の移動をバスの代りにタクシーを使う等工夫するなどで、1週間から10日あれば楽しめます。
10.お勧めの旅行会社
AdventureBound(https://www.adventureboundnepal.com/)は良心的な旅行会社です。
蚊取り線香塾はこの会社と提携しており、蚊取り線香塾経由でのお申込み場合、もろもろの特典があります。
ネパールのトレッキングはもっと注目されてもいいのではないかと思っています。
蚊取り線香塾では情報の提供、ツアーのアレンジ等お手伝いできますので、ネパールでのトレッキングもご検討ください。