「なんだこのプロジェクトの名前は?!」という反応が多いのではないかと思いますので、まずはそれから説明をします。
皆さんご存知だと思いますが、プロトレイルランナーの鏑木さんが、確か2-3年前に今年のUTMBに参加する(そして好記録でゴールする)ためにネバープロジェクトというのをはじめ、いろいろな手段を使いその活動を紹介されていました。
私は長いこと両膝ともに変形性膝関節症を患い、歩くこともかなり不自由だったのですが、今年の7月から4年ぶりぐらいで杖の助けや手すりを使うことなくな駅の階段を降りること出来るようになったため、まだ痛みはありますが2020年は少しレースに出てみようかと思い始めているところで、実際少しずつレースを入れています。
しかし鏑木さんがネバープロジェクトなら、私は4年間のブランクもあるし、もともと走るのが遅いので、レースで完走するためには鏑木さんの何倍も質の高い練習しないといけないので「ネバー1回では足りないからネバーネバープロジェクトかな。でも英語を使うのは嫌だな」と思い(私は日本語の文章の中に英語を使うのは、その単語が完全に日本語として認められているものを除いては非常に抵抗があります)、いろいろ考えて、ネバーネバープロジェクト≒ネバネバプロジェクト=納豆プロジェクトにしました。ここまでが納豆プロジェクトの名前の由来です。
さて鏑木さんのネバープロジェクトの結果は、皆さんご存知の様に30時間30分ほどだったようで、鏑木さんの実力、実績からすれば完全に失敗レースでした。私は練習内容に問題があった結果だと思っています。
私は鏑木さんの練習内容を主に友人から聞いたりしていて「いくらなんでも練習量が多すぎるな。これでは80%以上の確率で失敗するだろう。ただ周りの予想よりもかなり早くゴールする可能性も少しだけあるかな」と思っていましたし、周りの親しい友人にはそのように話していましたが、残念ながら悪い方の予想の結果になってしまいました。
一方この結果を見て、多くのアマチュアランナーは「鏑木さんのように実績のある人があれほど厳しいトレーニングをしても30時間以上もかかるのであれば、自分は時間内ぎりぎり完走、運や調子がよければ40時間以内で走りたいと思っているのだが、そのためには今まで以上ものすごい練習をしなければならないのだろう」と感じた人も多いと思いますし、もしかしたら多いのではなく大半の人がそう感じたのでは無いかと思います。
またそのためより激しい練習をして来年以降のUTMBに臨む人が増えてくるのではないか思いますが、私はそのことは間違いなく逆効果だと思います。一般に練習量をそのレースのために必要な量より大幅に増やしたり必要のない練習をするとタイムは落ちます。
そんなことを考えているうちに、2020年はただレースにでるのではなく、どうせ練習をするのなら目標を高く持ち、翌2021年にはUTMBで鏑木さんと同じ30時間30分で走ることを目標にして練習してみようという気になりました。
30時間30分で完走するためにはどのくらいのトレーニングをしたらいいのかを考えいろいろ分析したところ、私の場合月間100㎞程度(最初の数カ月は走るための体や足ができていないので、せいぜい50キロ未満になると思います)のランニングと月に1-2度のゆっくりした山歩きを続けていけばまず確実に完走できるという結論に達しました。
実際は距離よりも練習内容(質)なのですが便宜上距離で表しました。
ちなみに私の今の実力は5㎞35分ぐらいだと思います。また現状では5㎞以上を続けて走るのは間違いなく不可能です。ですから普段からトレーニングをしている人なら月間100㎞なら恐らく十分すぎるぐらいです。
これを今この文章をご覧になっている人の99%はそんな事は不可能だと思われていると思います。
私にしてみるとトレイルランナーの愛好者はオカルトや怪しげな新興宗教を熱心に信仰しているのと同じような心理状況の人が結構多いと思われるのですが、スポーツは科学や論理をベースに練習をおこなうほうが効果が高いはずなので、基本的には科学やロジックに矛盾のない練習をしたほうがよい結果が出ると思います。
私の考えでは科学や論理に基づく練習が90%、信仰や思い込みや根性が10%ぐらいが適切な割合ではないかと思っています。
30時間30分で完走するのは理論上はほぼ間違いなく可能なので(30時間30分で完走するのは健康な人にとってはそれほど難しくありません)、それならここで私の練習内容やその時考えたことなどをブログでオープンにして、2021にUTMBで30時間30分で完走することで(ポイントや抽選などの私がコントロール出来ない要素もあるので、参加できない場合はUTMR で36時間以内の完走。こちらの方が少しハードルが高いです)その後の皆さんの練習の参考にしていただこうと思いました。
ちなみに私が2021年に30時間30で完走するためには、UTMBはフルマラソンの8-9倍で完走できますので、マラソンを3.8125時間(3時間48分)ー3.3888時間(3時間23分)で走れば可能で、フルマラソンは10㎞の5倍で完走できるため(実際には4.8倍ぐらいの人も多いと思います)10㎞の場合は45分45秒ー40分40秒で走れるようになる必要があります。
私にとっては決して楽なタイムではありませんが(と言うかかなりきついタイムです)、実現不可能なタイムでもありません。
納豆プロジェクトは11月29日から始めています。
今後月に2-4度ぐらいの頻度で、練習内容やなぜその練習をしたのか、練習中に何を感じたかなどを正直に書いていきますので、よろしければご参考にしてみてください。
5 コメント
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こんにちは市毛です。
UTMBではお世話になりました。
納豆プロジェクト、水戸市民としては嬉しいネーミングです。
応援させていただきます!
市毛さん、ありがとうございます。途中で諦めないよう頑張ります。
励みになります!
今後の”納豆プロジェクト”の練習内容を参考に、少しずつでも頑張っていきたいと思っております。
全然役にたたないじゃないか!と思われないように、練習方法も工夫して続けていきますので、よろしくお願いします。