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四走二登ひとやすみ

分水嶺トレイル 鴨沢〜雲取山〜雁坂峠

written by 釘嶋 岳幸 June 04, 2015

首都圏以外の方ですと、あまり馴染みのない山域かもしれません。分水嶺自体は日本を縦断するように走っていますので、ここは奥秩父主脈縦走路と呼ぶほうがよいのかもしれません。私自身も知ったのはここ数年。有名なアルプスの山々とは異なり、人は少ないながらも美しい山々です。地図には◯◯の頭とか、◯◯のタル(ダルミ)とか昔ながらの山用語が並び、古くから愛されていたトレイルであることが分かります。

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山の神土分岐から将監峠方面を振り返る

分水嶺トレイルの前半部分にあたる鴨沢から雁坂峠(CP1)までの試走目的もありますが、試走というより気楽な縦走です。本番装備でもなく、もちろん夜間走なし、ゆっくりダブルウオールのテントで寝て、静かな奥秩父主脈稜を楽しんできました。これから試走に行かれる方も、この区間であれば、大会では立ち寄らないであろう禿岩からの景色だとか、シャクナゲの群生ポイントなどにも立ち寄ってほしいと思う。ただ、いつもは鴨沢から雲取山経由ではなく、人の少ない丹波天平~サオラ峠を経由するので、雲取~飛龍間を通った経験がないこと、同じく将監峠~笠取間については、昨年の大会の巻道指定に対して、自分はいつも尾根道を行くので、巻道の途中で渡渉する箇所での沢の自然水の状況を確認をしました。この分水嶺の大会においては、人との競争や、完走以外の制限時間は全て取り払って考えて、自分の山行計画をどう楽しめるか、その通りにならなかった時も柔軟に対応して、できるだけ身体に負荷をかけずに目的地へ到着できるかということが自分のテーマです。それができれば勝手に自分の中で優勝だと思っています(笑)試走としての備忘録的なことや、2日間で感じたことを脈略もなく書き留めまました。

この季節は写真のシャクナゲや山ツツジが美しく咲く

この季節は写真のシャクナゲや山ツツジが美しく咲く

 

沢の水は飲める?

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将監小屋の水場、冷たく美味しい水でした。帰りは雁坂小屋の水場の水をペットボトルに入れて、帰宅後に国産ウイスキーの水割りをいただきました。日本の柔らかい水には国産ウイスキーが合う?

自分は目安として、水場として地図に記載されている箇所であれば気にしません。そういった箇所は岩場やパイプから直接湧き出しているものや、水量が豊富で常に流れており、よどみが少ないも場所のはずです。反対に、汲み取るポイントの沢の上部が開けている場合、いくら綺麗に見えても「さっきの鹿くん、おしっこしてないよね」とか、よどみがある場合、蚊や昆虫が飛んでいると、「たまごサービスで入ってないよね」と考えてしまう。とはいえ、それでお腹をこわしたことはないのですが、今回は浄水ボトルを購入しようかと考えています。コース上の山小屋に隣接する水場を利用すれば、沢の水を利用しなくても問題ない距離間隔であることも確認しましたが、できれば尾根道から水場へ下りて、登り返す負担はセーブしたいところです。

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シューズの選択に悩むところ

普段はNIKEのトレランシューズを履いて、ロングレースの時だけHOKKAという傾向でしたが、この分水嶺は岩場やテクニカルなところが多く、岩に神経をあまり使わず、ストンと足を置けることが、ペースを落とさないコツかと考えています。今回の試走にパタゴニアのローバーという少し変わったコンセプトのシューズを履きました。http://skyhighmw.blog112.fc2.com/blog-entry-1172.html アプローチシューズとトレランシューズの中間で、簡単なクライミングも可能というコンセプトにもかかわらず、250gを切る軽量さです。岩場で神経を使わず楽なのがいい。不安だった通常のトレイルでのフリクションも、歩き中心のスピードであれば、特に滑るというわけではなく、問題のない範囲。ただ、3日間の長丁場には、もう少しクッション性が欲しいところであり、インソールで工夫するか、似たコンセプトのアプローチシューズを探すか(今のところ見つかっていない)悩むところ。

 

山が揺れた  小笠原沖震源 M8.1 

image 写真は将監小屋テン場です。自分のテントは中央のグレーのソロテント。手前のグリーンのNimoのテントはヒゲのUL系ソロハイカー (どなたかソロハイカーになぜヒゲが多いのか考察して欲しい) 、ツエルトのトレイルランナー2人、モンベルのステラリッジは若いカップル (カップルはなぜモンベルが多いのかの考察も欲しいところ) そして自分の隣は◯◯山岳会のご年配の方々。夜8時半、湧き水でキンと冷えた2本目のビールを飲み終える頃、隣のおしゃべりがうるさい。ここは標高1800m近いテン場、キャンプ場ではない。まあ自分もまだ起きているからいいかと、そんな事を考えた瞬間、地面が「ズン」と揺れた。初めての経験。普段は建物を介して、というより、建物の揺れを感じているわけで、今回はほぼダイレクトに地面の揺れを感じた。ズン、という表現になるかな。横揺れとか縦揺れとかそんなんじゃない。ズンっと低く鈍い振動。その瞬間、「あ、山が揺れてる」と思った。私が「揺れてますよね」とテント内から言うと、ULハイカーが、「ですね」と一言。山岳会のおじさんおばさんはおしゃべりに夢中で気付いていない。直後から鹿が仲間を呼ぶ声が激しく聞こえる。それも数分の事で、山はまた何もなかったように静まりかえった。隣のおしゃべり以外はね(笑)

番外編 昨年の縦走時の道迷いを解明

右の磁北線近くの2,024mのピークが黒えんじゅの頭、今回引き返している鞍部のポイントから昨年は迷っている。

右の磁北線近くの2,024mのピークが黒えんじゅの頭、今回引き返している鞍部のポイントから昨年は迷っている。

昨年の大会指定ルートは巻道ですが、台風などで沢が荒れた場合、尾根道への変更もあり得るかと考え、一通り分岐を見て安心したいのと、昨年、尾根道の黒えんじゅの頭付近でルートを外した箇所がどうしても気になり行ってきました。ところが、その区間の藪は綺麗に刈られており、迷えと言われても迷えないぐらい明瞭な道となっていました (笑) 今回は1/25K の地形図も持っていたので改めて納得し、昨年、沢を下ろうとした自分を猛省する次第です。

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迷えと言われても迷えないぐらい明瞭な踏み跡

この倒木が隠れるくらいの藪だった記憶がある。そしてこの倒木が「行くな」のサインと誤解した。

この倒木が隠れるくらいの藪だった記憶がある。そしてこの倒木が「行くな」のサインだと誤解した。

 

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釘嶋 岳幸

釘嶋 岳幸

スポーツブランド プランナー

週4日走り、2日登り、1日休む。これが理想。もちろん仕事はそれ以上しています(笑)
トレイルランナーでありロードレースも走る。クライミング、山岳縦走もこよなく愛す欲張りな岳人。私の名前は岳幸、「岳」に「幸」ありですから。

第1回〜第3回 UTMF 完走、伝説の八ヶ岳スーパートレイル100マイル完走、2014 OMM JAPAN ストレートコンプリート、2016富士山麓12時間ロゲ混合準優勝、2017Bigfoot 200 Endurance Run 日本で3人目の完走となる。

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