今年のトレイルランニングレースは一段落でしょうか?「レースは安全に家に着くまで」とか、「泥だらけのシューズを洗うまで」とか言われていますが、一つ忘れていませんか?そう、「レインウエアを洗うまで」がレースです。
「洗うと撥水性が落ちそうで」というのは軽い日常生活用のものです。アウトドア用のレインウエアであれば、汚れによる撥水性の低下の方が、より大きくその性能に影響します。まずは洗いましょう。世の中にはゴアテックス用の洗剤やその後の撥水加工を施す撥水材が販売されています。モンベルやNIKWAXが有名ですね。(リンク) 昔は私も丁寧にマニュアル通りにお手入れをしておりましたが、いやいや結構面倒なものです。
専用洗剤ではなく、通常の家庭洗濯洗剤でも二度すすぎをすれば大丈夫です。ただし柔軟剤や柔軟剤入りはNGです。家庭で洗濯して、コインランドリーの乾燥機に低音で入れる、あるいは軽くアイロンを当てるだけでも「撥水基」と呼ばれるものがもう一度立ってきますので、それだけでもやっておきましょう。画像出典(株)Masuda https://masuda-tx-ap.co.jp/column/hassui
信頼できるクリーニング屋さんにお任せするというのも大人の解決です。今回はその中間とも言える方法を選びました。コインランドリーのモンベル洗濯撥水コースです。
計算すると、自分で専用洗剤や撥水剤を購入するより安い?もちろん、PFCフリーです。(PFC?は?という方は過去記事ご参照ください)
「そっと静かな改革」(テフロンの話)https://mountain-ma.com/kugishima/2018/01/30/quiet-revolution_teflon_pfc/
このモンベル撥水コースとやらは撥水剤が投入されるわけで、一般的な化繊の織物であれば軽く撥水はしてくれるわけです。手持ちのゴアテックスレインはもちろんの事、レインウエアではないパタゴニアのフィーディニ、ULTIMATE DIRECTIONのレースザックなんかもぶち込んでみました。モンベルさんによると、ダウンやシュラフなども推薦しています。(綿中綿など対応不可の注意書きもあり)実際の生活の中では、レインウエアではないフーディニのようなものを、街中でサッと羽織って地下鉄の入口まで凌ぐというような事が、トレランレースでゴアのレインを着る回数よりも多いのではないかと思います。
世の中のPFC に対する風当たりは強くなっています。レインウエアではありませんがMMAの撥水加工製品もPFC(フッ素)フリーです。(リンク) https://www.instagram.com/p/DCJGiBhv1xg/?img_index=1
とは言え、現在では一般商用品としては生産されていない、高価なC8撥水基のゴアテックスプロシェルなんてそう簡単に捨てられません。焼却の際に有害物質となるわけですから、焼却しなければよいわけで、メンテナンスしながら長く使う事が環境配慮の一歩だと思っています。