以前に、日経流通新聞に発表されたトレイルランナーの市場規模を記事にまとめましたが、日本能率協会総合研究所が8月20~24日に行った調査の結果をプレスリリースしたので、概要をまとめ→クリックするとPDFに飛びます
「トレラン参加人口は約20 万人。今後参加が期待できる潜在人口は約70 万人」
前の記事では75000人程度との結果でしたが、約3倍に増えてます。内訳はマラソン・ジョギング実施者の3.2%がトレランを実施しているとのこと。まだまだ、選手層が被っていないといえるし、潜在需要(ユーザー)が多いともいえます。ただし、マラソン・ジョギング人口は610万人であり、まだまだマイノリティなスポーツともいえます。
「男性84.1%/女性15.9%」「年代は30代:28.2%/40代:27.9%/50代:21.8%」
女性が少なく、年齢層のコアゾーンは高め(といっても、40代から30代が逆転したような)。逆に、女性や10・20代はいまからはじめればTOPを狙えるチャンス!駅伝や陸上でTOPは狙えないけど上位に食い込み選手(特に学生)は転向してほしいです、キリアンも20代だしね。
「きっかけは、ロードランや登山の延長。目的は山道を走る爽快感等で多様な魅力がある」
山道を走ることで叩かれてますが・・・何か?という気持ちですww
「参加層のトレラン消費年額平均は約7 万5,900 円。トレラン市場規模は推計で約150億円」
内訳は、大会参加費1 万4,134 円/用品購入費3 万8,262 円/旅費・交通費2 万3,477 円。これを安いと見るか、高いとみるか?わたしは、高いと思うな。
ゴールドウインしかりメーカー各社が仕掛けるのって、この規模感があるからだよね。HOKAもいつのまにやら値段じりじり上げてるし、それを考えるとNBのトニーモデルの1万円切りってすげー相場観を壊してるよね。辛口で書くなら「有名選手やランナー・ショップのリコメンドに左右されすぎ」だと思いまーす(超棒読み)
でもね、物欲魂&ギア魂を激しくたぎらせてくれることも、トレイルランニングの楽しみのひとつなんですがね(苦笑)センスなさすぎるデザインの参加賞Tシャツはいらないけど。
ちなみに矢野経済研究所の発表だと、ランニングウェアだけで155億7,000万円の見込み(2013年)ただし、これはトレイルランニングも込みだと思いますが、好調。
調べていたら、同じく矢野経済研究所(2012年ベース)の調査で、ランニングシューズ市場も発表していて、ランニングシューズは543億5,000万円と好調。そのうち裸足感覚シューズの金額ベースで65億8,000万円(出荷ベースで100万足)とのこと。
「潜在層は「走力・技術不足」や「知識不足」で躊躇。初心者向け講習会や楽しむイベントが重要」
知識力については同感。OMMが11月のレースに向けて参加者の地図読み・オリエンテーリング経験が不足しているとアナウンスしてましたが、参加を決める前に、まず自分の知識や技術があるのか、大会までにその技術・知識を伴う経験をつむことができるのか?学ぶためのカリキュラム・伝手・参加スケジュールは大丈夫なのか?を考えてない人が増えたと思ってます。
クリック競争の勢いで。
FaceBookで渋井さんが上記のことへの警告を書き込んだコメントに、「エクストリームなことやすごいことに挑戦することがエライ」風潮を感じると書いた方がいましたが、わたしも同感。わたしのトレイルランニングの大前提は、「楽しむ」「完走する」「怪我せず帰宅する」なもんで。
ハードな大会⇔初心者向けの大会と両極になる傾向も感じますが、その間をつなぐ、技術講習会や練習会のニーズが高まるだろうし、山というフィールドをもっと安全に快適に走るための技術や知識向上はトレイルランナーにはより求められてくる予感がします。
ここ数日、上州スカイビューの診断書提出の件でも、二転三転したのって、一般の方からみればこのアクティビティは危険なんですよ、そもそもが。過酷なことにチャレンジすることがすごいじゃなくて、その競技を「安全」にこなせる経験・知識・体力(スピード派もいるので、より速くも)があることがスゴイんですよ!プロやトップランナーだけでなく、トレイルランナー一人ひとりが、その能力を持つこと、意識して身につけていくことが。
中邑真輔の「一番強ぇのは、プロレスなんだよおぉぉぉおおお!!」しかり、外道の「レェヴェルが違うんだよおぉぉおおおおお!!」しかり、『一番スゲェのはトレイルランナーだよ!』って言えるになればいいんですよぉおおお!※超強引
ちなみに、OMMには参加しません。技術ではなく、ビバーグしてる時間があるなら、とっとゴールして風呂はいってビール飲みたいしwwバンドの方向性の違いから解散といっしょです。
技術力や知識力を補うための、初心者向け講習会は、蚊取り線香さんを中心にした講師陣により、MMA主催として定期的に講習会を開催してます。
※奥穂高練習会に参加した渋井さんがとても腹に落ちる感想を書いているので参考までに→クリック
近日中に秋の講習会が募集されると思いますので、ご期待アレ!
わたしは、都内の練習会であればサポートしてますので、声をかけてくださいね♪