上州武尊山スカイビュートレイル66kmですが、16時間49分で完走しました。
ハセツネくらいと予測していましたが、渋滞がありそうなはしご場の追加、沢も登るとのことで、前日のブリーフィングで横山選手に時間の目安は?と質問したところ「ハセツネ+1~2時間」と返答があったので、渋滞(後にも書きますが、2時間以上)を加えても、仕上げリとして16時間49分。全関門(ゴール含め)2時間延長と、当初の17時間設定から19時間になりましたが、もともとの設定時間内に完走できてよかったです。
だけど、2時間の渋滞がなくても、20~21時にゴールだったわけで、帰りのバスにはもちろん間に合わなかったです(苦)
ダメージから考えると、コースの強度はロード&林道を挟みこんだハセツネ逆走1周くらいでしょうか。前半10kmは「これは野辺山ウルトラ?八ヶ岳スーパートレイルか?」です。
受付で配られた袋は水上仕様のぐんまちゃん。ぬいぐるみがあったら、坊のお土産にほしかったです。。会場で発売すれば、UTMBのリスぬいぐるみくらい売れるような気がします。海ボタルのマラソンだって、絶対にフナッシー限定グッズ売るじゃない。そのあたりの、マーケティグも大事。地元にお金を落とす仕組みがないと長続きしないし、ぐんまちゃんかわいいし。ショップは青梅の佐藤スポーツさんが出店してましたが、地元の名産品やおみやげを売る屋台があってもよいかと。受付会場のスキー場レストハウスは休業で、宝台樹スキー場エリアはコンビニもない。
このレース、前半のA3まで無補給(W=ウォーターポイントは消失)とハセツネ前半状態なんですが、前半のロードで突っ込まないと渋滞にどんどん巻き込まれるという鬼設定。募集500人(60K)に対して、クラスダウンもいれて700名以上参加でのキャパオーバーもあり、ここは次回は改善してほしいです。
ロードの後に、ロード→沢登りパート(ここは清く水の中をじゃぶじゃぶ入った)までで、バラかせて→仮設ラダーの渋滞を緩和させる設定でしょうが、ラダーや鎖の渋滞はそんな甘くなかったです(苦)。
沢登りでの水濡れは必須なので、A4(60kmは受付当日に急遽デポOKになりましたが、来年は?)で替えのシューズと靴下を仕込んでおいたほうがよいかも、もちろん120kmは断然交換したほうがダメージ(特にマメ)が回避できます。
疑問なのは、前日までの雨や当日雨で沢の水量が多い場合は、回避ルートは設定していたのか。沢は危険だを事前に公式FaceBookでアナウンスしていたのに、スタッフが沢エリアにほとんどいない(60Kの場合)のは・・・120kmの安全確保優先のためでしょうか。
トレイルは、本格的ヨーロッパスタイル(笑)というより、山岳スタイルで稜線が気持ちいいし、景色もよい。だけど、この先の下りラダー2箇所が鬼。
1台ごとしかないのと、一般の登山客が下山する時間も重なってくる上、120kmのトップ集団もくる(望月選手が5位くらいで通過。60km選手とハイタッチの嵐)ため優先させたことで60km選手の下山がストップし、ここで2時間近く渋滞。ハセツネ30Kのアレより酷い状態なうえ、眼下に渋滞を抜けるとまばらにトレイルを走る方が見えてヤキモキでした。
また、関門時間が延長したという情報が落ちてこない(運営スタッフのみ知っていて、救護スタッフに伝達されていない。運営スタッフの配置が60kmでは少ない。本部の電話しても、関門時間の件は把握していないと言われた)ので、余計な心配をしてました。
ちなみに13時でトップはA5通過・・・渋滞にはまらなければスムーズということですが、わたしにはそんな脚力はない(キッパリ)
60Kの方はエイドでの食事が「ひとり1個」の張り紙がされてるものが多かったです。これは1後に残る選手の食料確保を考慮してなんでしょうが・・・。セブンの塩おにぎりとカップ味噌汁があったので、即席おじやにして食べました。
エイドの食事内容について、公式HPで事前アンケートをとっていたんですが、フリーアンサーのためいい回答が集まらなかったのかもね?こういうアンケートを設計する際は、ある程度選択肢を設けて、その他の欄に書かせる感じにしないといい集計ができないんですよ、仕事の経験則から。
そうそう、A5のエイド運営に前橋トレラン部が関わっていた(テントがあったので)ようで、このエイドは60Kでも「ひとり1個」といわないし、麺つゆのスープ(夕暮れ以降は、塩っ気と温かいものはとてもうれしい)も用意していて、八ヶ岳スーパートレイルの伝説の「すぽるちばエイド」と同じくらい「わかってらっしゃる!」という感じでした。
A4からはストックOKだったんですが、デポを使う気なかったし、ストック持ってくるの面倒だったので、めずらしくそのままで(ライトもハンドのみ)で、残りのパートを勝負。
A5の先のCPまで山が好きだから福生に住んでて、ハセツネは家で用意してそのまま参戦できるよ!という方と併走して進みました。ここは、ロード区間も多いしエイドがスキー場のレストハウスのため、自販機もあるんですが、レギュレーションで使用NGでしたっけ?
ウルトラみたいに可なら迷わずコーラを買うw、想定せず書いてないだけならば、買った人と買わない人が出て、ルール&運営でもめそうですね。信越五岳でも1箇所購入できるところがあるとブログに書いた人がいて、後日、石川ひろっきー選手が「買うのダメ」と注意していたと思ういます。
あ、ロード後の取り付きは、直登に近い壁になります。特に、A4~A5の標高図が急な部分は、壁のように立ちはだかる直登、このレース用に熊笹を開墾した場所も多く、足裏に笹の根が突き上げてもくるためダメージが大きいです。
A5意向の浅見山前後は、標高図に反映されない程度のアップダウンが鬼のように続きます。
武尊山がひときわ高いので、公式の標高図ではわかり細かくてわかり難いんですよ。
そのあたりになると↑のような鏑木さんからのメッセージ付距離ボードが登場するんですが、このレース鏑木さんと一緒に横山さん@水上在住も調整やスタッフの確保に尽力されていたし、実行委員にも名を連ねているわけで、もっと名前が出て(いい意味で)もよいのに。
わたしは尊敬を集めたり、バリューを持つ選手は鏑木さんだけではないと思ってる。
トークは正直、横山さんの方がぶっちゃけ感があって面白い(鏑木さんは立場的に言葉を選んでるのがわかることも多いので)。地元に住んでるビハインドも入れて、この大会のプロデューサーに好適なのは?といえば、横山さんの方が適任だと個人的に推したい。
最後の雨乞山は砂っぽい路面で足を取られましたが、下りきってゴール。
開催前には20時までと噂がながれたお風呂も、ゴール地点(川場)内のSLホテルの温泉を500円で終日開放してサッパリして帰宅しました。
参加賞がTシャツになったのは残念。30kmでSサイズは終了してるし、Tシャツにするならばエントリー時にサイズ入力がいまの大会の主流なのにな~。
第1回、また、練習会での事故、3町村と山岳連がからむこと、人口が多いエリアではないため地元ボランティアも確保し難いなどいろいろなこともあるとして、厳しいことを書くと
「他の大会などを参考にしたり、組織内での情報交換・伝達がうまくされてない。」
「直前になって“なるべく車でおこしください”など群馬のスタンダードは、他ではスタンダードでないことの見地不足。」
「FBや参加者の緊急連絡先メールなど集めたり、発信したり、コミュニケートするため情報やツールが使いこなせなかった。」
「山田昇杯&50kmスカイビューでの経験で120km&3種目同時開催ができると考えたが、組織運営能力やマンパワーが及ばなかった。」
「選手のスピードに比べて、運営のスピード感は後手後手」
群馬は神流やSPAトレも開催されているし、もちろん、鏑木さんプロデュースの大会以外にも、運営や参加者の満足度が高いレース(スリーピークスや白馬・信越五岳など)も他県含めて沢山あるわけで、キャッチアップできる大会も多いのに残念。
※ボランティアの豪華さ(UTMBはもちろん、PTL/TdG/TJAR/レ・ユニオン完走者で脇を固めていたのは圧巻)は抜群でした。
いいことは真似をすればいいし、そこに独自の色を加えればいい、・・・改善を期待して次回開催をお願いしたいです。
評判やクレームが悪ければ、真摯に対応して改善すれば、クレーマーや悪評価を言った人こそリピーターやファンになる可能性が高いですよ!
運営など裏方の状況は、ボランティアで参加したすぽるちば&「トレイルランニングはじめました」の著者ノリさんがブログでいろいろと状況が分かりますので参考まで → 「トレラン大好き」はここをクリック
今年のラストレースを無事完走できてよかったです。DNFだとゲンが悪い。