9.18にMtSNが開催した「スコット・ジュレク トークイベント」に行ってきました。
BROOKSのランニング用ソックスのおまけ付と、著書などを持参すればサイン書きマース(ただし、著書の販売はしません)というナイスな内容。
トークの内容ですが、生い立ちなどは「EAT&RUN、読んでね」で、レース中の水や栄養補給などの講義が主で、スコットの風貌が先生に見えて、大学のオープン講座のような学習要素が多かったです。いくつかメモ書きしたものを羅列すると、
・ランニング前に裸で体重を量る。1~2時間(または同時間で走れる10~20kmなどの切りのいい距離)を走り、汗をよく拭き、裸で体重計に乗る。マイナスがその時間(距離)で消費した水分量。
・計測する際のポイントは、炎天下などイレギュラーな状況は避ける。走っている途中に水を補給したりオシッコしたりしてはダメ。自分の水分の消費量がどのくらいか把握しておけば、給水量や頻度を計算することができる
・塩分は、「200-400mg/時」に必要となるためこまめにとる
・運動中の炭水化物量は、「体重×0.7/MIN/時」「体重×1.0/MAX/時」がカラダを動かす際には必要な量となる (ジェル=25g/バー=50gで計算する)
・運動中のエネルギーを体脂肪燃焼に頼ってもいいが、ベストスコアを狙うならレース中は炭水化物に頼ることをおすすめする。アメリカのレースでは、日本の梅干のように「塩+じゃがいも」がエイドにある。炭水化物と塩分が補給できる。
←面白いのは、糖質ではなく「炭水化物」でエネルギーや補給の計算をしていること。あのお腹は、炭水化物が詰まっているんだ!
・運動後のリカバリーには、「体重×1.5g炭水化物」「体重×0.2gたんぱく質」が必要となる。運動後20-30分以内に摂取して、アイシングを併用すると疲労やダメージの回復が早い。
・レースに向けて、直前にファットローディング・カーボンローディングを行うのではなく、普段からバランスよい食事を行うことで調整することをおすすめする。
・新しい靴を試すときは、徐々にカラダで慣れさせていくことが大事。
「BORN TO RUN」は挫折しましたが、「EAT&RUN」は完走ならに完読(笑)
クレイジーな菜食主義者のアメリカン野郎というイメージが、計算式と計測に裏打ちされたクレーバーな一面に、新たな魅力を感じました。NHK@UTMBのときよりカッコいいです。
そうそう、普段はまったく料理をしないわたしでも、レシピをみて豆のフムスを作って食べたりします(極たまにですがw)。クラッカーか薄切りしたバケットとフムスの組み合わせは、つまみにもいいです。