11月9日に蚊取り線香さんのトレイル&安全講習会に参加したのでレポ。
10月末に三頭山でOMM対策を兼ねた安全講習会を行ったのですが、それより日帰りトレランなどライトなシチュエーションで実際に使える安全対策をメインにした内容。場所も、ライトに高尾山~陣馬山往復(実際には、ロープワークの実習などの都合で、陣馬山手前で引き返した)です。
毎度、スタッフとしてトップを行きますが、これがいい練習になるんですよ、実は。
どんなやり取りがあるかというと、
「高尾山頂まで、3.1kmと+420mなので、55分で行ってください」※距離と標高はうる覚え
この指示で、1km=18分がラップで、+D傾斜とコース状況を踏まえて、走れるところと登りをどう組み立てるか計算するわけです。登りを速くではなく、登りは疲れないようにペースを落とし、走れる箇所で巻くペースコントロールを基本としながら。この日は、5分前後オーバー。最近、登りが速過ぎるとの指摘があったので、押えすぎたか。
蚊取り線香さんは、このコントロールが鬼のように強くて、先日、ハセツネコースを西原峠までハセツネ16時間ペース走として一緒に山行したのですが、時計なしで、時間差で5分遅れというニアな組み立てを披露していただきました(5分遅れだから、16時間30分完走ペースですね、とのこと。たかが5分ですが、ハセツネなどの長距離になれば5分が積み重ねだけでなく、後半のペースダウンを暗示できるということです)
携帯を推奨する装備は、
・6~7mφの細引き/5m
・カラビナ2枚(クライミングなどに使用できるタイプ)
※推奨装備にないですが、リング状に結んだ3~4mmφ細引き/60cmも大活躍しました
とのこと。これを使えば、もし友人が滑落したときや、路面が凍ってすべり登ることができない場合などロープワークを応用すれば救出や脱出ができるとのこと。
参加者で試行錯誤したり、教えあったりして細引きをいじりますnot亀甲縛り。
実は、4年くらい前に蚊取り線香さんと横浜の荒鷲さんから直伝でロープワークなどの訓練を受けたんですが、さっぱり使い方を忘れてました。
普段使用しない&トレイルでのいざというときにしか使用しないものですが、「いざというとき」のために、定期的に復習しておかいないとダメですね(苦)
エマージェンシーシートを簡易タンカとして使う方法や、ザックを使った背負子(けが人を乗せる)のやり方などの実習。道具をそのまま使うのではなく、「どう使うか」が重要を実践した内容。
写真を撮り忘れましたが、ツェルトを使う場合の場所の選び方や設営・悪天候下では教科書どおりにいかないため、その場合のツェルトの正しい使い方(かぶるもの)の指導も。たしかに、怪我をしたり下山できないほどの悪天候ならば、キレイに設営なんてできないですよね(汗)
軽量化が提唱される中、細引きなどを持てば重くなるとデメリットを感じる方も多いでしょうが、団体で山に入る場合、全員ではなく独りでも道具を持っていればなんとかなることも多い/これらの道具があれば、自分たちでできなくても、通りかかった他の登山者(が使い方の知識があって)と協力して救助することもできるとのこと。
実際に怪我やアクシデントにあわないにこしたことはないですが、山を登るならば知っていて得はあっても損のない知識(知恵)です。
参加されたハセツネアドベンチャーグリーンのWさんも、ハセツネコースで滑落したとことがあるとのこと。木に引っかかって助かったと言ってましたが、初心者でもベテランでも事故にあう確率に差はないと思いますよ、事故は「偶然の産物なので。
最後にお知らせです。
急な話なんですが、11月19日19:00より新宿で、蚊取り線香さん&突貫野朗さん&オリエンテーリング第一人者の山田高志さんによる安全講習会(座学)を開催します。
急な開催のため、本日中(明日の朝一くらいまで)にご興味のある方は、下記のリンク先で内容や場所を確認いただき、参加したい方は、リンク先のメールアドレスまでご連絡ください。