先週末に、蚊取り線香塾奥多摩ナイトステージ(何回目?)で、ハセツネコースを逆走で1周してきました。もともと、このコースでの夜間練習会は、蚊取り線香塾開設前から、UTMB対策練習として、初めて&何度も塾長と歩いたコースです。
初めて指導された時は、塾長から「(足の置き方と体幹が)ダメダメですね」と指摘され、一から教わったり、雨の中、男2人でこのコースに入り、寒すぎて嫌になり、ハセツネ第一関門で下山したことはいい思い出です。そんな私も、塾長をサポートできるようになったとは、41歳にしてまだ成長を感じてます。
はっきり言って、コースはキツイですw
何がキツイかと言うと、ハセツネコース純走では、足がフレッシュな状態で、入山峠から市道山分岐まで(ハセツネ30Kのトレイルルートの核心部)や醍醐丸から第一関門までのアップダウンが続く場所をかわすことができます。
ちなみに、ハセツネは、スタートから第一関門までで、累積標高差の半分を稼ぎます。
足が終わったラストは、緩やかな金比羅尾根でゴールできるわけですよ。これが、逆になるわけで、足が終わったタイミングで、醍醐丸からのアップダウン地帯を突入し、今熊山の岩場の下りをおりていくわけです。本戦では、あんなに近く感じるスタートから今熊神社までも、すごーく長く感じさせてくれるし、変電所の横にある微妙な飲物しか入ってない自販機がオアシスに見えるわけですよおおおお!加えると、駅前のコンビニまで我慢できず、いなげやでビールを購入しましたけど、わたしは(爆笑)
塾長の指導ですが、基本の基となる「足の置き方」を中心に、反復練習と個別指導、加えて、UTMB・CCC・上州スカイビュー・UTMFなどの参加者の目標レースに向けたアドバイスが中心でした。
有料講習会のため、詳しくは書きませんが、トップランナーなどのセミナーが「走る」ことを前提に指導しているならば、蚊取り線香塾は「歩く」ことを前提に、どれだけ省エネ=体力を温存して完走できる体力を残し、ダメージを回避するか。が重点テーマです。
もちろん、走ることができる上級者に比べて、遅いため、練習中の休息時間も1~2時間に5~10分と少ないです、一晩の練習中に寝ることもないです。
「足で石や枝を拾い、垂直にする」だったり、「高さ・歩幅で距離を稼がず(体力とダメージが増えるため)、回転数で稼ぐ」というのは、走れる方でも、自分の走る知識に加えることで、ダメージ回避と体力温存でき、より攻撃的なレース攻略ができるんじゃないかと。例えば、100キロなら70キロを超えたときに、100マイルなら120キロを超えた時に、走ることができる足が残しておくことができれば、レースの組み立てが違ってくるはず。
加えて、体力を温存できることは、ふらふらになったり、足がもつれるような危険も回避できる。
今回、アクシデントもありました(チカラおよばず申し訳ない)が、アクシデントが起こったときに、対処できるだけの体力を残しておくことも、時間に余裕に加え、山では必要なんだなとあらためて思います。
そうそう、まだハセツネの申込み前ということもあり、トレイルランナーの姿はコース全体で5~6名程度見かけたくらいでした。ごちゃごちゃ言われる鎌倉や高尾じゃなくて、地元から市民権を得ているハセツネコースを走ればいいのにと、ハセツネコースをホームにしている身としては思っちゃっいますね。
徹夜でこのコースを走るかはともかく、土曜日の晩に雨が降ったため、冒頭の写真のようなすばらしーーーーーい富士山が三頭山で見ることができたし、月夜見駐車場の手前では、鹿もいたし、シーズン前でハイカーも少ないため、気兼ねなくトレイルを楽しめました。ソロが多いので、塾長やみんなで山に入り、トレイルや山の四方山話が楽しめるにもいいし、最近トレイルランをはじめた人も含め、好事者同士で、情報交換できるのも、なんかうれしいひと時です。
なんて、えらそうなことを書いてますが、実は、三頭山から第一関門までの平坦な場所で、もう眠くて眠くて、歩きながら寝てしまい、気づかない間に、塾長に横に付かれて起こされたことはナイショです。