インターナショナルといえば、比叡山ではなくUWFインター!!
ということで、先週末に比叡山インターナショナルトレイルランに参加してきました。
事前に鏑木さんから「己の限界」に挑戦するコース設定とアナウンスされてましたが、いやはやなんともきつかったです。わたしは、第1関門で予定時間1時間オーバー。その後、鬼門となる第2関門を封鎖5分前にかわして、ゴールも制限時間11時間の5分前、10:55で滑りこみました。このゴールタイムで男子402位、完走率は46%とのこと。バナナさんやsasashinさん・三好さんらの関東サイドの強兵がリタイアしているのが印象的でした。
関西遠征のアウェイ感から、スタート前から神経ぴりぴりきてました(スタート前に小競り合い起こしまして、相手の方、あらためてごめんなさい)が、終わってみればなんとか完走できたので、よかったです。エディさんからはミスターボーダーラインならぬ「ミスター完走」の称号をいただきました。
完走に向けた感想をまとめると
・スタート時に予想されていた渋滞は、ハセツネやキタタンを経験してればたいしたことない
・コース設計は、ハセツネの第1関門までのUPDAWN区間やキタタンの鐘突山・姫次の直登のキビシイところを交互にミックスして、その間に、長い下りの林道や走りやすい京都トレイルを組み合わせた設計。足を登りで使わせて、さらに下りで使わせるエグいコース
・京都トレイルの感想は、登り具合は、奥多摩釣~釣鐘山まで、オオダワから大岳山みたいな感触。シングルトラックが多い
・登りはスイッチバックを切っているけど、急登が多い。ゴール手前の2㎞の登りは、暗くなってから入ると上が見えない&いままでエイドの声などが聞こえたのに、位置的に聞こえなくなるため精神的にグリグリくる
・完走するには、登りは走れない傾斜(わたしには)、下りも6.5~7分/1kmにセーブしないとひざへのダメージが溜まる場所も多く、平地&走れる登り&そこそこの下りでいかにサボらず走るかが完走できたポイント
・脚力があれば、下りで走って、登りで(走りを)頑張れるか?が完走(タイム短縮)のカギとのこと
・今回の完走率の低さは、気温を関係するのでは?気温33度。この時期に東京などではまだ真夏日まで気温がいってないため、カラダが夏向け(汗が濃くなく、さらさらで量も多い)になってないため、熱がこもりダメージもカラダの動きも追いつかない
・とにかく暑い。暑いからタイツをはかないのではなく、沢やエイドでタイツに水をかけて水冷させるのも有効。筋肉も冷えてダメージが回復できる
・暑さからかブヨも多く、十箇所以上刺されて、足と腕がボコボコ。虫除けスプレーやUV対策スプレーなどはあるにこしたことがない
・下りのダメージより、登りで脚力を使うため、HOKA系より、固めのシューズかオールマイティ系がいいような気がする
・エイドは3箇所に加えて、施設エイド(給水ポイント)あり。ビールをいただきましたが、最高にうまかったです!サイズも小缶でナイス!
・いたるところで、ランナー同士で「ファイトー!」のエールが発生した(「いっぱーつ!」と男色ディーノの形相で返したらウケた)。あと、自分でもギリギリになると叫ぶ「もう、殺してくれー」なども最後の登りでは、自分以外で叫んでる人をはじめてみた(最後尾だし)
・いっきに下るところでは、上と下で体感気温(気温のこもり具合)が違う?途中、過呼吸になり、大の字になった
・関西系トレイルランナーもそうだけど、登りを走れる強いランナーが増えている。トレッドミルなどの登りを走るトレーニングが有効(わたしは、苦手)
・ラップ設計ですが、第1関門通過予定(12:00)が、1時間オーバー(13:00)。その後は、コース全体の総距離に対して、平均ペースを12分/1kmにリカバーしないとゴール制限に間に合わないため、コマ目に走る作戦に切り替えて対応。これは、全体の距離と関門制限&ゴール制限時間から事前に割り出して、頭に叩き込んでおくと、最低限の目安になるため完走のカギ
・上記から、わたしがGARMIN310xtを使用しているんのは4画面使えるため。時間・距離・ペース・アベレージペースの画面が基本。これで、たいがいのレースのコントロールができる
・第2関門(18:30)閉鎖に対して、18:25に関門IN。ここまでで、座って休んだのは、第1関門の2分程度と、ここの3分程度。50kmクラスのスピードレースで持久戦に望むとなると、私の走力で、休まないで巻かないと間に合わない。ソロ練では、休む際に座らないようにしてカラダを短い休憩に馴染ませる(で、山から下りたら即効でビールを買いに走る)
・休息の目安は、2時間山を歩いたら、5分座って休むが回復効率よい(蚊取り線香塾より)
・登りは、途中立ち止まってしまうペースはオーバーペースの証。ゆっくりでも休まず登り続けられるペース維持が、長い登りでは有効(蚊取り線香塾より)
・水は前半から飲みたくなくてもコマ目に飲む。塩系も同じくとる。時間やタイミングを決めて取る。過去に大丈夫だろうと飲まないと、カラダの中のミネラルと水分のバランスが崩れて手が浮腫みはじめる。今回は積極的に意識したので回避できた
上記が主な感想です。
今回は気温が高かったこともあり、筋肉痛もありますが、それ以上に内臓へのダメージが酷いです。これは経験測ですが、気温が高いと内臓への疲労やダメージも多くなります。後半は暑さで胃をやられて、食べ物も細くなり(食欲が暑さで出ない・気持ち悪くなる)、コーラなどの炭酸をいれるとゲップに胃が耐えられず、吐き気との戦いになりました。
ジェルはとれても、空腹感は別腹のため、おにぎりや羊羹を無理していれていかないとチカラがでないです。ポテトチップスや柿の種などの「しょっぱいもの」のほうが、食べやすいんですよ、奥さん!
夏場のロング(おんたけ・上州スカイビュー・UTMB・木曽福島など)を狙っている方は、夏日に長い山練を入れて、カラダを夏向け(濃い汗⇒さらさら汗がでるように)にしておかないと、顔もウェアも塩コンブ状態になり、内臓もぼろぼろ。
今回のレースの私みたく、ゴール後にビールも飲みたくないという状態になるので注意を。