6月13-14日に武蔵五日市を起点にした蚊取り線香塾(MMA主催蚊取り線香塾ナイトステーズ2)にいってきました。毎度、サポートですが、今回もなぜ?な場所(金比羅尾根にとりつく前の住宅地)でロストしたりと、ロストがデフォになって申し訳ない。
前回の5/9-5/10蚊取り線香塾ナイトステージは、ハセツネコースを逆走で周回することで、技術指導と夜間ロングを行う体験を通じ、カラダへの影響や装備のテストなどを行う意味合いが強い講習会です。
今回は「技術指導」に重点を置きで、金比羅尾根~日の出山までも3時間(いつもは2時間15~30分仕上げ)近くかけて、基本となる足の置き方・ストックの使い方(持ち方・使い方・フォームなど)・速い選手と遅い一般ランナーの考え方や完走に求められる能力の違いなど、塾長から盛り沢山の内容でした。
特に、ストックは国内でも全コースOKな大会はおんたけウルトラトレイルくらいしかなく、UTMF/STYは禁止となり、上州スカイビュー(三沢光晴ではなく、山田昇メモリアル杯)とハセツネも途中から使用可能と国内レースでは攻撃的に使える大会が少ないですが、UTMBや香港ヴィブラム100K・TNF100Kなど海外レースでは全面OKだったりします。
このあたりを加味して、ストックの基本的な使い方・長さの使い分けもそうですが、講習では、ストックを使った際(特に下り)の、ストックの差し出す置き位置=フォームが乱れないように意識することに重点をおき、指導をしていたように思います。
※わたしも過去にこの部分を指導&指摘を受けたので
印象的だったのは「ひとつの道具をひとつの使い方しかできない人は、山で死んでる」「山がうまい人ほど、ひとつの道具で多種の使い方ができる人だ」の塾長のコメント。
たしかに、ウルトラライトの傾向が高まる中、装備単体の軽量化だけでなく、余分なモノを削ることも求められるわけで、応用力はトレイルランニングでも有効に感じます。
前回、分水嶺トレイルに参加するIさん(先週の奥武蔵ウルトラのダメージがあるのに、スピーディーな動き&ロードの速さに脱帽)の「ザックに荷物が入りきれない」という悩みに、ザックサイズ(確か30L?)を聞いて「それに入りきらないならば、余分なものを持ち過ぎ」と指摘してました。
安全のためにわざわざオーバースペック&重量を持つ必要はない、適正にしましょうということのようです。重くなれば、その分疲れ&行動時間も長くなる、その分、水も必要になり、結果としてさらに重くなる、負のスパイラルということですよね、塾長!
ちなみに、UTMBの装備を入れるとした場合、↑を加味した適正な持ち物の容量をザック換算すると、「グレゴリーのリアクター(廃盤/11L)に入りきる程度。入りきらなければ、持ち過ぎ」といわれたことがあります。UTMB参加に方は参考までに。
塾長が話していて、実演がなかった「夜間は、あえて暗いヘッドライトを使うほうがよい」点ですが、ロストの件に通じるものがあるので、前に教わった知識から補足すると、
・光が強いと、光が当たった部分だけが鮮明になり、当たっていない部分が見え難くなる
・強い光に導かれて、光からそれた横にある道や、光が当たっていない場所にある標識などに気づき難くなる
⇒コースミスやロストの原因になる
です。言い訳になりますが、わたしがロストする際に、コースをミスらないように集中しすぎてしまい、視界と意識が集中して、横の曲がり角に気づかず前進してしまうことが原因だと感じてます。
視界の集中&意識の集中を「強い光」が先導してしまうため、↑が起こりやすくなるということ。
では、適正な光量とは?何ルーイン?どのヘッドライトがいいの?ですが、その質問には、塾長ならこう言うね@ザ・ブロンソンズ
・星や月が明るいので、ライトがなくても歩ける
と玄人すぎる答えですww。
ロストしてしまいそうな場合は、「ライトを消して、地面に近づき地形を見る」とよいようです。TJARでも坂田選手が望月選手が地面に残した「足跡」を見つける場面が放送されてましたが、それです。
参加された皆様、お疲れ様でした。