日本環境教育フォーラム主催の「市民のための環境教育講座」に参加してきました。 テーマはいま日本でもブームの「ロングトレイル」。
三陸復興国立公園とみちのく潮風トレイル(全長700km超)の魅力についてのお話と、
日本ロングトレイル協議会代表委員の中村達さんから、
日本で昨年あたりから注目されている”ロングトレイル”の現状と、
そこから見えてくることについて海外の事例などを含めてお話がありました。
レジャー白書では、国内旅行人口がおよそ6,000万人もいるそうで、
近年増加傾向のアウトドア関連は以下の通り。
ウォーキング:3,000万人
マラソン:2,600万人
登山:1,000万人
トレラン:15万人
日本では現状、歩くことや歩くことを通じた心身の健康維持への関心が引き続き高まっていて、余暇活動参加率が増加し続けるだろうと・・
「歩くこと」を活かした企画旅行や地域おこしを目的に、旅行会社でのロングトレイルツアーの企画が増加し、日本各地で「ロングトレイル」をつくる動きが活発になっていくことが予想されるそうです。
これはいわゆる観光地への旅行者が、それだけではなく、健康のための「歩くこと」がプラスされ、さらにそこに「アウトドア」というフィールドが求められていく傾向にあるのだろうと思います。
国内旅行人口から考えると、いわゆるアウトドア(登山やトレイルウォーキング)への興味は更に今後高まり、人口増加の方向に向かうだろうと予想され、地域の活性化としてのロングトレイル整備や創設の動きは継続していくものと考えているとのことでした。
講座の中では全く取り上げられなかったトレイルランイングとの関係性。
レジャー白書による競技人口を見れば一目瞭然ですね、
ちなみに海外(北米、欧米)の「ピークを目指さない」という定義のロングトレイルでは、ハイカーやランナーはもちろん、自転車での走行がOKなところがほとんどだそうです。
もちろんルールはありますが・・・
日本ロングトレイル協議会の目的は、全国にロングトレイルをつなぐこと。
”歩く”文化の醸成、トレイルでの自然体験の普及であり、将来的には海外から日本のロングトレイルに歩きに来てくれるハイカーを増やしていけたら、という構想があり、現状、加盟トレイルの10ルートは今年中に2つ増えるそうです。
「国内のロングトレイルはこれからどのように進化していくのか?」
注目されるロングトレイルの課題と未来について、第一回のシンポジウムで取り上げるそうですので、ご興味ある方は是非参加してみてはいかがでしょうか?