シューズトライアルレポートの最終回、
ベアフット系シューズとトレイルシューズのまとめです。 私は普段通勤もトレーニングもほぼNBミニマスのMR/MT00と10、とルナサンダルを愛用しています。どうしてもその履き心地が脚に染み付いているのでそれと比較してという感じになってしまいます。
MERRELL ROAD GLOVE 2 ¥12,390(写真左)
MERRELLの上級者向けベアフットシューズのロードモデル。0mmドロップの4mmソール。アウトソールの接地面積が大きく、ソールパターンもかっこいいです。
コースを2周してみましたが、土踏まずの部分に突き上げ感があり、NBミニマスゼロシリーズよりさらにベアフットの上級者向けという印象をうけました。細身に見えるラストでしたがアッパーのフィット感はとても良いと思いました。(ちなみに私はEEです。)
MERRELL ASCEND GLOVE 2 ¥13,440(写真右)
MERRELLのベアフットトレイルモデル。0mmドロップの6mmソール。ROAD GLOVEに続けて履いてみました。会場のコースが平坦な場所しか無いので、芝生や植え込みの回りなどの不整地を選んで走ってみました。アップダウン時のグリップなどはわかりませんが、軽くてロードも走りやすく、ショートのトレイルのレースやロードの区間がコースに含まれているレース(キタタンとか)ではかなり走れるのではないかなと思いました。
SCKECHERS GO run 2 ¥8,295
続いてSCKECHERS GO runを試してみました。フォルムはNBのミニマスMR10の初期モデルに近いかなと思いました。ブースではアメリカのNo.1ランナーのMeb Keflezighiが愛用してますと強いアピール(そのランナー知らない。)アウトソールは大小の丸い突起が特徴的で中速部の大きな5つの突起が目立ちます。(この突起がミソらしいのですが)結構この突起がくせ者で中足部の突き上げがキツい。銭湯にある突起のある足踏み思い出しました。私は1周でお腹いっぱいになりました。かなりクセの強いシューズですね。お値段は手頃ですが。
この辺りから時間も押してきたのに加えて、周回コースに疲れてきました。シューズを履き替えながらやっていると同じ距離を走り続けるより乳酸が溜まってきて疲れます。そういえば午前中活気のあった会場もコースもそうとう人がまばらになってきました。(皆さん昼飯食いにいってそのまま帰っちゃったパターンかな)
ALTRA ザ・ワン ¥13,125
続いて駒沢parkで毎週見ているALTRAをトライアル。本当はALTRAは一通り、最低でもトレイルモデルの「ローンピーク」は試したかったのですが、上記のような理由で「ザ・ワン」しかトライアルできませんでした。
前足部に余裕のあるラストはBirkenstockを思い出します。最初は戸惑いがありましたが、シューズ内に足指が広げられる余裕で地面を指でつかんで走る感覚というものを掴んだらヤミツキになりそうです。ALTRAファンが回りに多い訳がわかりました。あとソックスとの相性もいろいろありそうです。
InoV-8×DESCENTE Road-XTREME138 ¥11,550
続いてInoV-8ブースへ。まずは一番ソールの薄いベアフットモデルです。0mmドロップ、超軽量、完全なミニマリスト向けとありましたが、確かにイメージとしてはルナサンダルにアッパーがついた感じとでもいいましょうか。しかし内側の足あたりも履き心地も良く、とても良い印象を持ちました。ルナサンダル愛用者で冬場は冷たくてつらいなという方はこのシューズが一番かもしれません。
InoV-8×DESCENTE TRAILROC245 ¥15,750
3mmドロップのトレイルモデル。これも不整地をしばらく走っただけにとどまりましたが、ソールのグリップが良く、軽いのでロードの部分もしっかり走れる感じ。MERRELLのASCEND GLOVE 2に近い感覚がありました。しっかりトレイルで履いてみたい。
Lafeet Zipang ¥13,650
この日一番謎だった、全然知らなかったLafeet。国産の地下足袋からシューズを作っている岡本製甲株式会社のブランドでした。岡山のメーカーです。一見してわかる地下足袋の先割れのフォルムで、名前は忘れましたがどこかの高校の野球部やその他部活動で、活用しているところが複数あるようです。足指の自由度が高くつま先で強く蹴りだす事が可能で、ストライドが広がるとのこと。確かに独特の履き心地でした。
しかし、値段のわりに単純なアウトソールのパターンや野暮ったいアッパーのデザイン。それと何と言っても最大の特徴である地下足袋ベースのフォルムがどうも冴えない。内側は地下足袋のフォルムで外からみると普通のシューズの見た目の方が普段履くのに抵抗ないのではなど、ブースの担当の方といろいろ話してみました。競合ひしめき合う中で選ばれるシューズになるためにはもう少し全体のデザインを頑張って欲しいですね。応援したいメーカーです。
SCOTT T2 KINABALU
最後にスコットのトレイルモデル。ロード用のT2は旧モデルを所有しているので割愛。トレイルモデルのみトライアルさせていただきました。
軽量で、 HOKAのようにラウンドしたソール「eride」が自然な蹴りだしをサポートという事です。キナバルというとマレーシアの山の名前ですね。「キナバル山国際クライマソン」で認識してます。海外の凄いランナーも愛用との事。履いた感想としてはソールはともかくアッパーが窮屈でした。その割にかかとのフィット感が今ひとつで(浅い)でちょっと残念でした。アッパーのデザインもカラーリングもあまり響きませんでした。
シューズ以外のギアを展示しているメーカーはSCOTTだけだったのですが、何となく吊るされていた20ℓのザックが非常にシンプルで良さそうでした。値段も7,000円台とお手頃で、帰宅ランで長年愛用しているpatagoniaのフーディニ パックの代わりになりそうで気に入りました。ちょっとだけ蛍光グリーンのさし色が気になりましたが。帰宅ランや普段使いではゴテゴテしていないシンプルなデザインがいいですね。
LA SPORTIVAのトレイルシューズや、ZOOT、NEWTONも試してみたかったのですが体力も時間もいっぱいいっぱいで終了。ちょっと残念でした。
まとめですが、ベアフットモデルのイメージはこんな感じでしょうか。(しんどい順に)
ルナサンダル>INOV-8 Road-XTREME138>MERRELL ROAD GLOVE 2>NBミニマスMT/MR00>ALTRA ザ・ワン
最後にロード/ベアフット/トレイルとバラエティに飛んでいたこのイベントですが個人的にはトレイルシューズに絞ってトレイルのフィールドでシューズ以外のギアも含めた同様のトライアルイベントがあったら結構人が集まるのではないかなと思いました。(ショートのレースやタイムトライアルも絡めて)参加料あり、即売会もありで。どこかで企画してやれないですかね。
おしまい