これから何回か書き記す事は貴方のトレイルランニングライフに全く役に立たない事柄ですが、どうかご容赦ください。
11月の下旬の週末というのはマラソン大会が目白押し。
11月23日、24日にはつくばマラソンや、大田原マラソン、富士山マラソンのフルマラソンを筆頭に様々なロードレースが開催のまさにハイシーズン。
そんなマラソンと同日に某地方都市の山間でとあるウォーキングイベントが行われました。
場所は岡山県倉敷市真備町岡田地区
イベント名は「1000人の金田一耕助」
平成25年は金田一耕助生誕100周年
今こそ名探偵初登場の舞台へ・・・
そんな謎めいて、おかしなイベントに去年に続いて今年も家族で参加。和装でたっぷり歩いてきました。
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え〜と
あまりに唐突かと思うのでここでちょっと解説を・・・
日本推理作家の巨匠で、名探偵金田一耕助の生みの親「横溝正史』
その横溝先生が戦時中昭和20年4月より3年間疎開していたのがイベントの舞台岡山県吉備郡真備町岡田(現・倉敷市真備町)になります。
横溝先生はこの疎開先の人々の話を基に小説の内容を考えていきました。
(津山30人殺し事件を基にした八墓村や、瀬戸内の島を舞台にした獄門島など)
横溝先生の傑作には岡山を舞台にした事件が多いのです。(俗に岡山ものという)
そして金田一耕助が初めて登場した事件が「本陣殺人事件」です。
この物語は密室トリックに純日本的な小道具が使用された名作です。
この物語の中盤、金田一耕助が登場するシーンの一説
「伯備線の清−−駅で降りて、ぶらぶらと川−−村の方へ歩いてくる一人の青年があった。見たところ二十五、六、中肉中背−−というよりはいくらか小柄な青年で、飛白の対の羽織と着物、それに縞の細い袴をはいているが、羽織も着物もしわだらけ(中略)容貌は取り立てていうほどの事はない。」
とありまして、まさに伯備線の清音駅からスタートするこのウォーキングイベントは金田一耕助に扮して探偵気分で彼と彼を生んだ横溝正史氏の足跡を辿ってみようというちょっとイカれた、もとい、イカしたイベントです。
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私のことについても少々・・・・
1980年(8歳、小学低学年の頃)映画「悪霊島」が公開。ビートルズのレット・イット・ビーのテーマ曲に「鵼の鳴く夜は恐ろしい・・・」というコピーと、公民館に貼られていたの映画の告知チラシで恐怖のどん底に突き落とされました。
以来、犬神家のスケキヨや湖の2本脚、菊人形や首風鈴の首チョンパなど、様々な要素で幼少期にトラウマを沢山植え付けてくれた「横溝正史」。
黒い装丁の角川の文庫本もとても怖くて、しかしどこか興味をそそられていました。
小学校の高学年で、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを皮切りにどっぷり探偵小説にのめり込み、満を持して読んだ横溝文学は、意外にも直接的な恐怖は無く、読みやすく非常に面白いものでしたが、話しの根底にある日本的な風習やしきたり、田舎の旧家の血族の争いや、閉鎖的な文化の島などに恐怖を覚えました。
一時は探偵業に憧れて、志そうと企んだこともありました。
そんなこんなで数年前、半ば嫁さんをだまして事件の舞台となった岡山の各地を旅行した事もあって、いつしか嫁さんも横溝ワールドにハマっていったのです。
そして5年くらい前から倉敷市観光情報発信協議会が横溝先生の疎開宅を中心に面白いイベントを実施するようになりました。
2009年には「本陣殺人事件」のトリック再現イベントを実施したり、今回で4回目となるこの「1000人の金田一耕助」もその一つです。
去年子供が産まれたので、このイベントに息子に赤ちゃん金田一の仮装をさせて「最年少金田一」を狙って参加したのですが、これが割と好評で、いろいろ取材されて、新聞やらWEB、ブログなどいろいろなところで紹介してもらいました。
しかし去年参加した時、息子は6ヶ月でまだ歩けなくて、ベビーカーに乗せて参加していました。
今年は息子もしっかり歩くようになり、子供の衣装も嫁さんが何日か徹夜しながら準備してくれてました。
私はヤフオクでインバネスコートの古着を追加購入したりと準備を進めていきました。
次回、イベントの様子にご期待ください。(続く)
4 comments
続報待つ!
むねさん、ガッテンだ!
あ、今朝の番組で火野正平さんが那珂湊でチャリ漕いでたよ。
むむ。面白そう。
僕もそのコートを持ってますが、着る機会がありません。
てんきゅさん
来年ご一緒にいかがですか?