マン喫通信37〜北根室ランチウェイの旅紀行その③
初日簡単に挨拶したくらいだった佐伯農場のボスで「北根室ランチウェイ」のコースを整備した黒幕の佐伯さんとこの日の午前中行動を共にしましたが、すっげえ面白くて魅力的な“おっさん”でした。
例えば・・・・
・朝乗ってきたバイクがエンジンかからなくなったからとほっぽり出してどっかいっちゃった!
・コース途中の林道をマイカーのデリカで50kmくらいでかっ飛ばす!
・タオルを持たずに露天風呂に行って入ったあと、自分のシャツで拭けと貸してくれた!
・絞りたての牛乳飲んでいいですかと聞くと、鍋もって牛舎に連れてかれて牛乳の出し方教えてくれて以後勝手にやれと言われた!
・鶏の産みたての玉子もあったら勝手に持ってって食べろと言われた。
・言わなくていいセクハラまがいの一言が多い!
とまあ滞在中豪快で面白かった事をあげるとキリがないのですが、60半ばの歳なのに何ともパワフルでいい意味で加減で1発でファンになりました。
そんな感じで自然に私は「(ランチウェイ教の)教祖」とか「師匠」と呼ぶようになり、佐伯さんも「マンタくん」と呼んでくれるようになりました。
そんな師匠と朝食後、おっくん&Nomaさんと私の4人で試走2日目に出発。この日は第4ステージのハイライト部分と第5ステージを走りました。
いきなり林道奥深くにある地元の人しか行かない川沿いの素晴らしい露天風呂「からまつの湯」にてメンズ3人でいきなり入湯。(Nomaさんすいません。)
風呂から上がって、本コースの中盤のハイライトのひとつモアン山(356m)へ。
この山は現在放牧期間のため通行できないのですが今回このイベントのために師匠が工面して特別に通行させてもらえました。
なので目の前を放牧中の牛が普通に横切ります。目の前で脱糞!こりゃダイナミック。
そしてこの山の山頂からの眺めがとっても素晴らしい。あえて写真は載せませんのでぜひ来年参加して、山頂からぐるっと360℃広がる牧草地帯の雄大な風景をご堪能ください。
モアン山のおいしいところを堪能して、再び林道をデリカで爆走しながら要所要所でマーキングを実施。
車でも長く感じる林道を抜けて本コースの山場「西別岳登山口」へ到着。ここで師匠と別れて、3名で第5ステージの11.3kmを走りました。
コースに関しては5月に一通り走りきっているイベントプロデュースの要おっくんのガイドのおかげで迷う事はありません。
第5コースはハイライトの西別岳(799m)山頂からずっと稜線を通って右手に摩周岳と摩周湖を見て摩周湖展望台まで。
このコースはとても素晴らしかったです。この地域では本州+1000mくらいの高度環境と同じということで、西別岳は799mながら、途中で森林限界を迎え、左右が開けた稜線になります。
おっくんの軽やかな登り(もちろんレースモードではない)の後ろを走りながらついていきましたが、トップランナーの走りを目の当たりにしながら走れるなんて何て贅沢なんでしょう。そしてNomaさんも女性の上位入賞の常連の実力者。私は足手まといにならないようにちょっとドキドキしながら走ってました。
西別岳山頂にさしかかるとやや霧が立ちこめて涼しくなってきましたが、Tシャツとインナーで十分な気温。水分を500mlペット1本だけで行きましたが、後半暑くてやや心細い感じになりました。
そしてこのまま霧が立ちこめて摩周湖はやっぱり「霧の摩周湖」になるかなと思ったらしっかり霧が晴れて摩周湖が拝めました。
摩周湖展望台から逆走してきた走るカメラマン「ゆき姐」と合流。イメージ動画や、写真を色々と撮影してもらい本日の試走終了。
この後佐伯農場に戻って、ウエルカム・アフターパーティーの会場を清掃しながら設営。
しばらくすると外がにぎやかで大型観光バスが農場内に着きました。関西弁の飛び交う女性中心の団体が佐伯牧場から養老牛温泉までの第3ステージを15時過ぎに歩きながら出発。いきなり沢渡りでコケて水に浸かってました。おばさん達のシューズが普通のスニーカーだったけど多分ぬかるみと牧場の牛糞地雷で悲惨な事になったでしょう。アーメン。
夕飯は皆で買い出し、この日は鮮魚コーナーで購入したこの地域でよく取れる青ゾイ(40cmくらいのデカさで800円くらい)の刺身とそのアラを利用したお鍋。
僭越ながら私が刺身を作らせてもらいました。鍋はプロの味。刺身も割と好評で一安心。そしてまたディープな宴に。
さてこの日の夕方から京都からやってきた最後のスタッフ。井上準也さん(以下じゅんさん)と合流。
この準さんのおかげで私はイベントの初日と2日目に起こる大ピンチでとてもお世話になりました。(詳しくは次回以降に)
じゅんさんは絵に描いたようないい人で、師匠と同様本当にこのランチウェイの旅で出会えてよかった人物です。人との新たな出会いって素晴らしいですね。
初日同様泥酔し、記憶にないまま寝袋で就寝し、二日目が終了です。たった二日間でいろんな事がありすぎて満足感でいっぱいでした。(続く)