さて3日目の朝を迎えました。
かなり深酒していたのに実は毎朝ほぼ一番早く起きていました。
農場の横の渓流で釣りのまね事をしていたのです。釣果には触れないでそっとしておきましょう。
さて、絞りたての牛乳と産みたての玉子、そして最高に美味い牧舎パンでの朝食。実に格別です。
今日は朝早いスタートで最後の試走に向かいます。
午後、イベント参加者の方数名が中標津空港に到着するので、向かいに行かなければいけないのです。
本日の試走は最終第6ステージ
摩周湖第一展望台→JR美留和駅のゴールまでの6.2kmを走りました。
佐伯農場から車で摩周湖店展望台に向かう途中にタンチョウ鶴が2羽飛来しているのを見かけました。その他にもこの旅ではリスとキタキツネを見かけました。
摩周湖展望台から本コースの入口がすごくわかりにくいので注意。最後のステージの前半はコース中でもっともうっそうとした森林地帯を下っていきます。この部分大きな野生動物に遭遇しそうで少しドキドキ、いやワクワクします。
森林地帯を抜けると分岐にぶつかります。この分岐を別方向に行くとA.K.WAY(網走〜釧路間のロングトレイルのコースになるそうです。北海道はロングトレイルの良いコースが沢山ありそうです。)
この分岐でマーキングを施していたところ、皮膚に違和感が。小さいダニがいました。ダニは爪でつぶしてもなかなか潰れません。幸い刺されませんでしたが、このステージは特に防虫対策をして立ち止まらずに林道をかけぬ方方がいいかもしれません。
林道をぬけると広大なジャガイモ畑と蕎麦畑が左右に広がり、右手に民家が見えてきて安心しますが、民家の前で数頭の大型の秋田犬に吠えられます。(デカくて熊みたいでした。)
舗装路に出て一旦釧路本戦の線路を横切り、ゴールのJR美留和駅に到着。
この駅舎がまたとてもかわいらしい。
1日4本くらいしか電車がこない線路に寝そべったり、「スタンド・バイ・ミー」気分を味わってみました。
※線路2本に垂直に寝そべると電気風呂みたいに電気が身体に走ります。こりゃびっくり。
この後佐伯農場に戻り、おっくんとnomaさんは前日入りで到着したランナーの方と、ランチをしたり養老牛温泉に行ったりとおもてなし。トップランナーなのに参加者へのあたたかい気遣い。素晴らしい人です、まったく。
残った3名(じゅんさん&ゆき姐&私)でランチと買い出しに出掛けました。
有名なスープカレーの店「木多郎中標津支店」で食事をしながら、北海道の地図が置いてあったので中標津の位置を改めて確認。そこで私はある事に気づいてしまったのです。そして思い切って2人に切り出しました。
「ここから割と近い距離にあるこの“ヒョロッ”とした海沿いの場所に行ってみない?」
中標津から約40kmの距離にその“ヒョロッ”伸びた「野付半島」があります。
以前から北海道の地図をみてはこの“ヒョロッ”としたところに興味を持っていました。まさか行けるとは。(というか2人を説得して強引に行きました。)
というわけで2時間ほど脱線しましたことをこの場を借りてお詫びします。
さてその野付半島。
◆野付半島(のつけはんとう)は、北海道標津郡標津町および野付郡別海町にある細長い半島である。延長28kmにわたる砂嘴であり、規模としては日本最大である。
◆砂嘴(さし)とは沿岸流により運ばれた漂砂が静水域で堆積して形成される、嘴 (くちばし) 形の地形のことである。
◆近年は、砂州からの砂の流出が激しく、また地球温暖化による海面上昇の影響により砂州が年々狭まり、道路近辺まで海面が押し寄せてきている。最近は低気圧、地震、高潮等気象条件により立ち入り禁止になることも増えており、将来近いうちに砂州および道路が海水により切断され半島ではなく島となり、野付半島自体が消失することが危惧されている。(今まさに行くしかないね!)
という大変興味深い場所。
道1本分の幅で両側にオホーツク海が広がり、立ち枯れたトドマツの風景はまさに絶海という感じ。この野付半島は途中までしかクルマで行けません。
そこでクルマを置いて、先の先端の方まで走ってみるのもいいかもしれません。ランチウェイツアーと合わせて訪れてみてはどうでしょう。(自分も次回は先端まで行ってみたいです。)
さてつかの間も脱線を堪能した後、。明日のイベント初日に足りないものや夕食の買い出しを経て、私はこの晩はアルコールを控えめに、試走しながら撮ったコースの写真を元に、参加者の方に説明するコースガイド作成。
数時間集中してパソコンに向かいました。(せっかくスタッフで参加させていただいたのでこの部分お役に立ててよかったです。)
明日、明後日いよいよイベント本番を迎えるためと早朝に到着する参加者の送迎のためにこの日はアルコールもそこそこにおとなしく就寝いたしました。明日は4時半起きです。おやすみなさい。
(続く)