北海道中標津にあるロングトレイル。北根室ランチウェイ(KIRAWAY)
佐伯農場の牧場主佐伯さんを中心に整備された約70kmに及ぶ素晴らしいロングトレイルです。
最近では色々なアウトドア雑誌・TVメディアに取り上げられる事も多くなり、少しづつ北根室ランチウェイという名前は浸透してきているようです。
このコースを整備した佐伯さんの記述を引用させていただきます。
【歩く旅をめざして〜中標津に歩く道をつくる会】
道東地域は豊かな自然と、広大な大地には農作物があふれ、牧草地が広がります。訪れる観光客のほとんどは、グルメツアーをはじめ、車やバスによる短期間で景勝地を周遊する旅行スタイルのようです。
広い北海道、車やバスという移動手段は言うまでもありませんが、私たちはその利便性やスピードに依存し過ぎていないでしょうか?
諸外国には歩くためだけの専用道が様々なかたちで存在し、歩く文化も成熟しています。それに比べると、日本はまだ開発途上と言わざるを得ません。しかし幸いなことに、比較的なだらかな丘陵地帯の多い北海道は、そんな歩くための道づくりに最適な地域といえるでしょう。
体にやさしく、自然や環境にもやさしい、歩くという行為を通じて北海道を体感してほしい。クルマ優先の社会にあっても、せめて1本、歩くためだけの専用道がほしい。それが私たちの願いです。
旅としての歩く道が道東地域にできることを願って、私たちは中標津の中心部から北根室の広大な牧場(ランチ)地帯を通り、弟子屈町のJR美留和駅までの「歩く道」をつくってます。
という漢の熱い思いが沢山つまったロングトレイルです。
この思いに賛同し、このコースに魅せられ、大会を企画したのが【FunTrails】代表でプロトレイルランナーの奥宮さん。
2014年有志のランナーと全コースを巡り、8月後半に「第1回北根室ランチウェイロングトレイルランツアー」を実施。
私も縁あってこの第1回にスタッフとして参加させていただいたのですが、正直現地に行くまで中標津についての知識がほとんどありませんでした。ただ奥宮さんがひたすら「行けば素晴らしさがわかるよ」と行っていたのが印象的で、実際現地についてから6日間道東の雄大な自然に圧倒されました。
なのでこのブログの稚拙な言葉ではなかなか素晴らしさをお伝えできないのですが、本州のトレイルでも海外の色々なトレイルとも違う独特なロングトレイル。
広大な牧場の中を駆けて360°見渡せる開陽台の眺め、ミルクロードと言われるツーリングライダーの聖地を横切り途中露天風呂のある場所、コース中盤のハイライトモアン山、ケネカ湿原という湿地帯、かなり手強い登りの西別岳から続くシングルトラックの素晴らしいトレイル。そして眼下に広がる霧の摩周湖、ゴール地点の美留和駅の駅舎も何とも風情があり、道中のいろいろな場所が必ず記憶に残るはずです。
エゾリスや、キタキツネ、エゾシカ、タンチョウなどの野生動物にも出会えました。(ヒグマには会わなかったですよ)
食べ物も佐伯農場内にあるレストラン牧舎の手作りパン(激ウマ)をエイドでいただいたり、心のこもったトレイル弁当、名物の標津羊羹とチーズを一緒に挟んで食べるととても美味しい。もちろん牧場内の絞りたての牛乳も飲めるでしょう。牛乳豆腐も必食です!そして秘湯「養老牛温泉」文句無しに素晴らしいです。
そんなわけで今年も8月1日〜3日に実施予定の「第2回北根室ランチウェイロングトレイルランツアー」ですが、予定している参加人数より現時点ではかなり少ないので、この夏素敵な思い出作りに「第2回北根室ランチウェイロングトレイルランツアー」への参加ご検討よろしくお願いします。
さて最寄りとなる根室中標津空港まで格安に行けるアクセス方法なども検討してみたのですが、やはりここは思い切って東京なら羽田空港→根室中標津空港のANA便の往復とエントリー費(2日間+BBQ)で70,000円弱。
宿泊は養老牛温泉が素晴らしいのですが、少しでも抑えたい方は佐伯農場の牛舎の貸部屋、トレーラーハウス、マンハッチをお勧めします。ほとんど宿泊代は省けます。寝袋持参ください。あとは虫除けなど準備した方がいいですね。
空港からの移動や、細かいフォローは奥宮俊祐自ら強力してくれると思います。そして道中も中標津観光協会の方々のフォローやエイド、レベルに合わせてエスケープルートも用意していますので思い切ってご参加ください。
私も当然参加したいので仕事など絶賛色々調整中です。(行きたい!行きたい!行きたい!)
過酷さやタイムの更新、ポイント獲得が中心になりつつあるトレイルランニングのレースとはひと味違った魅力のあるこのツアー。ぜひ一人でも多くのランナーが参加して応援していただければと思っています。
そしてこの夏のツアーが年々規模を拡大し第3回、第4回と続いていく事を願っています。
以下リンクです。
昨年の様子(私のブログで9回に分けて綴ってます。少しでも役に立てば・・・)
★マン喫通信〜北根室ランチウェイの旅紀行(第1回)
★マン喫通信〜北根室ランチウェイの旅紀行(最終回)
※最終回から遡れます。
そしてこのツアー前日にはこんな素晴らしいランイベントもあります。これすごい催しですよ。