こんにちは。
レース終わって3週間・・・だいぶ回復しましたが、足の指の痺れがまだ治まっていません。まだ私の心も静まっていません。ふとした時に思い出しては、自分の情けなさに涙ぐみ、そのたびに自分で自分を奮い立たせています。”次こそは・・・次は” って。
<TOR DES GEANTS>
9月にイタリアのTOR DES GEANTSというレースに参加してきました。
↑ 参加賞のTee,drop bag用のバッグ、ゼッケン、ストックに貼るエイドガイド(すぐれものだったぁ)。送りだしてくれた友人からのお守り達はザックにしっかりつけてた。
TOR DES GEANTS (トルデジアン)は、イタリアのアオスタ州の山々を一周するレースで
制限時間150hr, 距離330km, 累積標高24,000mの山岳耐久トレイルレースです。イタリアのクールマイヨールがスタートでG.Paradiso (グランパラディソ)、M.Rosa (モンテローザ)、M.Cervino (マッターホルン)、そしてM.Bianco (モンテビアンコ=モンブラン)という荘厳な山々を拝みつつ、標高の高い山々、峠をいくつも越して進むレースです。見たことのない、息が止まるような美しい景色がずっと続く、とても贅沢なレースです。
↑ 受付の際のsports center前にて。 長いね~
↓TDG hopepge linkはこちら
depliant_tdg_2012
レース中は関門でもある ”Life Base” と呼ばれる自分の荷物をピックアップでき、ベッドがあり仮眠が出来て、シャワー浴びれて、ご飯を食べれる大エイドが6つ、その他小エイド/山小屋が43箇所ほどあります。とてもホスピタリティーにあふれるレースです。
今年の開催は9/8-8/15(レースは9/8-9/14、セレモニーは9/15でした)。
↑ 藤巻さんの写真….もちろん記念撮影しました。
私がリタイアしたのは第5 life baseのValtounencheを出てすぐのエイドBarmasse(239km)です。
進むのが遅い私は睡眠を削って進んでいましたが、ここで疲れがどっときたのか、仮眠をとったらめまいがひどく、立ってもまっすぐ進めないぐらい疲労が激しく、危険を感じてついにgive upしてしまいました。
↑ Life baseの名前書かれたバッジ。Life base到着するとcheck in時にもらえる。
私は5つだけ (><)
レース中そして終わって改めて思ったこと:それは自分に ”山のセンス” がないこと。私の言う ”山のセンス” は、どんな斜面にも対応できる能力を持っていることです。険しい山にあまり慣れていなかったため、2日目の2つ目の山 (Col Entrator,3,002m) で大苦戦をしました。下りながら登りの怖さから開放されて、ほっとして涙がポロポロでてきていました。”あーよかった”って。 泣いたのはこれだけではないです。(笑) もちろん3つ目の山(Col Lason、3299m)の下りでは、とてもよくない精神状態でした。ですが、その他レースで一緒だった日本人選手の皆さん、途中であったイギリス人のAllison、その他、道中ともにした他国の選手達と励ましあって本当に元気をもらいました。相談したい、と思ったこともありましたが、”すべて自分で決めるでしょ、自分の人生自分のレースなんだから” と何よりも出場したかったレースなので、諦めずに進むことを決意しました。
でも本当、山のセンスってこのレースは最重要です。 TJAR出場選手が多いのもうなずけました。
怖さとは対照的に景色はとても素晴らしいのです。今までに見たことのないワイルドなそして美しい自然の山と澄んだ空気……いろいろな場所で”自分だけの山!”という気分を経験しました。この時ばかりは”やっぱり出場して良かったよ~” と気分が上がるんです。
←in the morning
↑ ガツンと上がってガツンと下がる。どの山も表情が違って、立ち止まって眺めてしまう
↑ Giapponeビジュアル代表 笑。夜が明けて、エイドが近くて元気がでてきた。村もきれい。
次に足りないもの:走力。
厳しい斜面のトレイルでは走ることはとても難しいですが、完走されていた日本人のみなさんは速かった!(ばななさんは、あの大きなザックなのに下りがとっても速かった!そして”マコチョ”って人気者でした。笑) すかさず走り、登りも下りもそれぞれペースがよく、そして実は速いんです。
超長距離となると、ちょこちょこ走って歩いてる私とはだいぶ時間が変わってきます。私がlife baseに到着すると、もう出て行く/仮眠中だったり・・・。自分で立てた関門を出て行くタイムテーブルにそって進むため、私は睡眠を削っていました。そんなんではダメ!でした。
ここで撃沈……でホテルで暗ーくワインやビール飲んで、酔っ払っていてもいいのですが・・・
リタイア後、眠ってから午後に第6life baseのOllomontでまだレースに残っていて頑張っている日本人のみんなをサポートしに行きました。
↑ Ollomont 。選手としてはたどり着けなかった…
そこで見たみんなの強さ・・・。本当に涙が出てきました。痛くてたまらないしつらいのに、決意して笑顔になって前に進んでいくんです。 道中一緒だった他国の選手にも ”あ、キミは・・・!” なんて顔を認識してもらって、”you are good runner” って慰めてもらいました。
そのたびに涙がぽろぽろでてきました。
自分はなんて情けないんだろう・・・・
最終日、最後の山小屋であるBartoneの小屋に最後の応援に行きましたが、やっぱり同じ感覚でした。
↑ Bartone小屋。UTMB出場された方は記憶にあるのではないでしょうか。かわいい小屋です
最終日はとても天気がよく、みんないい笑顔でした。本当につらいのに・・・と思いきや、”初日かな?”と目を疑うぐらいに斜面を駆け下りる選手達もいました!
本当にみんなカッコよかったのですよ。
セレモニーの日も同じ思いでした。本当にみんな素敵でした。
想い:TDG前に捨てたい想いがありました。捨てられるものも、捨てられないものもありました。それは情けないことでもあり、仕方ないことでもあり….人間って複雑なんだなとつくづく感じました。
帰国してまもなく、思ったこと:やっぱり”また出たい” ”絶対に完走したい”。
今のままでは到底レベルが低すぎてチャレンジしても難しいです。なので来年の出場を見据えてコツコツと課題をクリアしていこう!と思っています。
”すべての道はTDGに続く”
そう感じています。
Someday, may be tomorrow…you will be able to feel the strength and confidence in yourself.( いつか、もしかして明日…自身の中に力と自信が感じられるよ)
こう信じてます。
←このゲートをくぐったら超人の証。
本当にへなちょこですが、ゆっくりだと思いますが、前進していきたいです。
みなさん、引き続きアドバイスお願いいたします。
2 コメント
EntryはFebなのね!Mikiさんの文章読んで鳥肌たったから絶対来年出たい!Definitelyで行きます。
Kubo-san,そうです!Febからですね。抽選なのでエントリーは落ち着いてinputできますよ。 Definitely, this race fit your ability. 私の憧れのKubo-sanなら最後まで行けます。^^