もう12月ですね・・・
標高の高い山はすっかり雪をかぶり、低山でも霜がおりたり、うっすら雪が積もっていますね。
12月の上旬にいくつかのトレイルレースが全国で開催されますが、私は第一回のものに興味を持つので、今回は”身延山七面山修行走マウンテンランニング”に参加してきました。なんとアドバイザーは石川弘樹さん。弘樹さんはお会いしたことがないため、私のミーハー心に火がつき、クリック合戦に勝つことができました。(ハセツネのクリック合戦には負けたけど・・・)
身延山は山梨県にありますが、標高は1153m、七面山は標高が1982mです。
身延山には日蓮総本山”久遠寺”があります。そして七面山には敬慎院があり、いずれも信仰の山なのです。
修行走には2種類あります。
①七面昇竜(しちめんしょうりゅう)ロングコースは制限時間8時間内で36k。
累積標高2700m
スタート7:30
第一関門10:00(羽衣:13.9k地点)
第二関門13:00(角瀬:24.5k地点)
②思親報恩(ししんほうおん)ショートコースは制限時間4時間以内で13K。
スタート9:00
第一関門11:00(思親閣:5.4K地点)
エイド:バナナ、チョコ、身延饅頭、ポテトチップス、お水、スポドリ、サイダー。場所によりますがお味噌汁、お汁粉、トン汁、カステラ、かりん糖などかなり充実しています!
ゴール後はゆずの砂糖づけ、湯葉入り豆乳など(もっとあったが私がゴールした時はなくなっていたみたいです~)
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修行走
今回は心折れ部のみなさんとご一緒させていただき、バスで前日に身延入りしました。せっかく早くついたので、散歩がてらロープウエイで身延山に登りました。
ロープウエイで帰ってきて、お宿で夕ご飯後、田中屋旅館さんで前夜祭が。
当日12/1(日)。スタート前に日蓮のお経をスタート前にきくことができました。仏教を唱えるリズムと木魚はめちゃめちゃラップ調でとってもクール!と外国の方なら思うはず。(私も思った。)
7:30スタート。門をくぐり女坂を登る。スタートから途中で知った顔に出会い、互いに励ましあい進みました。(松沼さん、あにさん、やいちゃん、ナオキックスさん、エディさん、リカちゃん。途中で応援してくれた方クルムさん、順ちゃん、増田さん、ボブさん、藤巻さん、ありがとう)
ぐんぐん登ること標高約900mで奥の院到着。で、下ること約8km。
第一関門の羽衣には関門の30分前に到着。次の山、七面山を越える時間が心配になりすぐに進みます。敬慎院まで約4.6km、カツーンと登ります。
しばらく登っていたら先に追い越して行ったナオキックスさんが勢いよく下りてきます。 え?なぜ? ”ボトル忘れた~!”・・・どうやらエイドにボトルを忘れたようです・・・ 私なら戻れない・・・(ま、早いから追いつくだろうな)
この登り、歩きだけだったらかなり好きですが、この筋力のない足に情けなさを感じながらもとりあえず根気強くリズムをくずさずに歩きます。ストック使用可能なのでストックを持っている方々がすいすい追い越して行きました。途中信者さん、お坊さん、そしてスタッフの皆さんに笑顔と暖かい声援をもらいました。
ようやく敬慎院に到着。登りすぎてお尻が痛い・・・
門をくぐり振り返ると富士山が・・・前夜祭で弘樹さんが言ってました。これを絶対見たかったのです。
階段を下りるとおちゃめなお坊さんがとびきりキュートなジェスチャーでチェックポイントとエイドを案内してくれました。
次の関門まで全然時間がなく、せっかくのお汁粉などの暖かいお料理が食べれない!焦っていたらリカちゃんが”しっかり食べて温まりなよ~”と言ってくれました。餅でのどを詰まらせてはいかん!とお餅を遠慮してお汁だけいただきました。とても温かく深くしみる甘さに癒されました。
途中お坊さんに”楽しいですか?”と聞かれました。
”ハイ、超楽しいです~”
”そうですか、よかったです~”と笑顔で送り出してくれました。
さて、ここから下りが6km。途中凍結しているところもありましたが親切にコーンがたてられており、すぐわかりました。
途中スタッフをしてたボブさんに声をかけられ励ましてもらいました。
七面のくだりは落ち葉でふかふかですが石や枝が隠れており、足首を何度がひねりました。怖いのでスピードが落ちてしまい、目をこらして慎重に、また関門が怖いので時計を見ずに進みました。
気が付いたら下りきり、第二関門の角瀬に到着しました。なんと関門14分前・・・(ふい~。)
カステラをいただいてすぐに進みました。この走力だと時間が全然ないだろう・・・
道中、お坊さん、町のみなさんに励ましたもらいました。(あんなに笑顔もらっていいのかな、嬉しすぎる。)
行きでも通った赤沢に出て、コンクリートのロードを登ります。綺麗な紅葉の七面山や赤沢の風景を楽しみました。道中町のみなさんに声援をもらってずっとずっと登ります。人気のない舗装路と、さらさらと木の葉が落ちる坂をゆっくり登ります。お宿でサルがいると聞いていたのでサルかな~と思いながら。
気が付いたら平坦な道に。しばらくすると下りに・・・(あ、もう終わり?)ゆっくり下ってきれいな道路に出ました。しばらくすると急に綺麗な舗装路とお寺が見えてスタッフとお坊さんに”あと少しだよー!”と手をふって励ましてもらいました。
三門が左に見えて、しっかりゴールをくぐりました。なんと寒い中、友人が待っていてくれました。
走れない自分に情けなさを感じ、涙が出てきました。ですが温かくみんなに迎えてもらって本当幸せでした。しかも怪我なしで、今年最後のレースを締めくくれました。
修行って自分を見つめ直すことなのかな・・・。来年に向けてどう自分を変えていくか、見つめ直すいいレースとなりました。
修行走・・・きつめのコースですが、道中終始見守られていたし、きつさやつらさよりも温かさを感じました。また富士山、南アルプスの山などが見れ、自然の美しさと信仰の力強さを感じました。そして町のみなさんには笑顔も元気もいただいて、終始「お・も・て・な・し」をしていただきました。
来年も出たいな・・・
ありがとうございます。