みなさん、今週末は暑くて、夏の香りがしましたね。
麦茶を持って走りたくなる季節がやってきたな、と感じるミキです。
土曜日はフィールド講習に参加させていただきました。
分水嶺というレースに興味を持ち、フィールド講習というものがあるという情報を入手しましたので参加してきました。
私は山に行きはじめて何年も経っていますが、安全に山行することについて、そしてもしもの時の知識がないため、身につける必要があると感じていました。参加者は分水嶺に参加希望の方々/出られた方々、TJAR (トランスジャパンアルプスレース)に参加された方々/される方々もいらしたりと大勢の受講者がいて、そして山のエキスパートの方々が講師でした。
内容は下記です。
*グループレスキュー、セルフレスキューの講習
*CPR(救急救命)の講習
*38mm非伸縮性テープでテーピングの練習
*緊急時対応のいろはについて(お医者さんの立場から)
<セルフレスキューについて>
・遭難・事故の状況、登山計画書の作成や保険の重要さ
・事故現場のポイント
・必要な装備とその使い方
①簡易チェストハーネスについて
②クローブヒッチ、ムンターヒッチなどなどの結び方
③テープスリングでの搬送
④ロープを使ったレスキューについて
ロープを使ってレスキューについては、ロープの結び方も迷ったり、手順も迷ったりしていました。レスキュー中もあたふた・・・。実際レスキューする際にはレスキューされる方を不安に思わせてはいけない、のですよね。家に帰って復習しようと誓いました。使うシチュエーションがないことを願いますが、もしもの時には絶対山に行く仲間を助けたいと思います。
<CPR>
CPRはCardioPulmonary Resuscitationの略で心肺蘇生法のことです。
胸骨圧迫と人工呼吸、そしてAEDの使用という流れを山を歩いていたら、人が倒れていたという架空の状況で学習しました。
<テーピングについて>
38mmの非伸縮テープを使用して、足首と膝のテーピングを学びました。
足首は4種類のテーピングを実施。
実はテーピングが手で切れずずっと悩んでいましたが先生に教わり、簡単に切れるコツがあることが分かり、目から鱗でした。これからテーピングを有効に使えそうです。そして怪我をした方にテーピングを施すことができそうです!
<グループレスキュー>
*人の移動の仕方、態勢の変え方
*数人での人の搬送方法など
やっぱり数人集まったら心強いなあ・・・と感じます。
<緊急時対応の注意点>
*外傷について
*内科的疾患
*高所の登山医学
どんな症状でどんな薬がいいのか、どんな対応がいいのかなど教わりました。
講師の方は槍ヶ岳山荘の夏山診療所にいらっしゃるお医者様でした。(山荘にいらっしゃる時は有給をとられて診療所にいらっしゃるそうです。感動しますよね。感謝ですね。)
トレイルランニングもされるのでトレイルランナーとしてレクチャーをしていただいたので受講者の皆さんはいろいろと質問をされていました。
こんな感じで一日が終了しました。こんなに学ぶことができるとは!とても実りのあった日でした。
実際に事故や救助をするシチュエーションは経験したくないものです。ですが、登山であってもトレイルランニングであっても、事故はどんな低い山だろうが高い山だろうが起こる時は起こりますよね。
なので自分はいつでもしっかりした装備をしておきたいし、友人にも勧めたいと思います。(”ロープやDカンを持って~”、ということではなく、手抜きのない装備をすることを、です。)
そして冷静に対応できるようにしたいと強く思います。
これから本格的にトレイルレースがたくさん催されていきますが、皆さん安全に山を楽しみましょうね!