富士見平小屋で仮眠をとり、2:17頃出発。
あともう少し!…確かに距離的には、ね。ここからも本当に濃い山で….藪漕ぎゾーンもあるし、疲労が溜まった体にはこたえるんですが、好きなゾーンでもあります。正直に申し上げると苦手なサーフェスはありますが、嫌いなところは一つもありません。笑。
富士見平小屋でチーム出発の報告をして、見送ってもらい、ヘッデンつけて大好きな瑞牆山の岩場を登ります。何度登ったかなココ。最初は大学のテニス関連でつるんでいた山女のゆうこ先輩ときたんだ。”いつもミキちゃんが行くような走るトレイルの山じゃないところに行こう”と連れて行ってもらったのが最初です。ゴツゴツした岩場を気をつけて登り、おしゃべりしながらゆっくり登ります。他の人に抜かれながらもゆっくり進み、しばらくしたら踊り場に。そこから不動沢を下ります。昨夜から雨ときいていたのですが、降らなかったから滑りませんでした。2年前はまあまあ滑りました。とはいえど、油断すると転びます。
クマさんが”ココ滑るんだよな〜♪(´ε` )”と嬉しそうに抜いていきます。ここらへんからコースが変わったのもあり、試走にきている私がリードする番になりました。
焦らずマイペースにところどころ補給をとり、休みながら進みます。水の音が響き、涼しくて気持ちのよいトレイルです。
途中ようこさん夫妻達が朝ごはんを広い所でとっており、わいわい楽しそう。他のチームもおのおの朝食とってます。参加者が実に楽しそうなのが分水嶺の特徴です。
”ココ、山田さんがすっ転んだ所だよね”なんて3人で2年前のことを思い出しながら進みました。
はあー、懐かしい。
瑞牆自然公園にきて、ここからは新コースです。激流の川を大木使って渡り(渡り方ワタワタでみんなに助けてもらった)、トレイルを進み松平林道に。もう明るいので少しずつ気温が上がってます。藪漕ぎに備えてハッカ油を振りかけ、補給しながら行きます。
途中トレイルに入る道を間違えてしまいましたがなんとか目的の道に入り目的の岩場、石ッコツに。私の苦手な滑りそうな岩場。なんとか登りまた藪漕ぎします。いつの間にかたけぽんが前を進んでくれます。
ごめんよ〜私、ダメなリーダーだなあ;_;
信州峠にでて休憩。
気温が意外と上がり、知らないうちに水を大量に飲んでました…とにかくここからも長いので、進みます。
たけぽん、笑顔でリード。素敵。
松沼さんもけろっとして私の後ろをついてくれます。そのあとにスイーパーさんとマーシャルさん。寂しくありません。なんだか大勢で楽しい。
横尾山はもう気温が高く、ジリジリ照らしてきますが登ると心地よい風が吹いてきます。
小さめなピークをいくつか進んでは休み、ゆっくり進みました。
しかし暑く…
食べ物はまあありますが水がなくなり….
牧場の柵まできたところで、松沼さんにお水をわけていただきました。
今まで水がなくなるような失態をしたことはありません。瑞牆あたりで水をたくさん見て満足しており、自分の水の消費量を気にしていなかったとは、大失態です。
”水、組んでおけばよかった;_;”
”チームでよかった…”
”松沼さん、ありがとう〜〜;_;”
の気持ちでいっぱいです。
皆さんも水は必ず重くてもたくさん持ちましょうね。一番に水、です。何が何でも水、です。
バテバテになりながら、お腹の調子もなんだかよくなく、ゆっくり歩いたり登ったり。
飯盛山が見えてきた時は本当に嬉しかったです。
私の最大のミッションはたけぽん、松沼さんぬ華麗なるレース戦歴に傷をつけないこと。つまりとにかく完走することでした。
飯盛山にて本部に電話連絡して(たけぽんが)下ります。まあまあここからも獅子岩まで長い。お腹の調子が悪い私は急いだり、座ったり。よくわからないがなんだか獅子岩まで持ちそう。
なんだか視界が開けて人の声も聞こえてきて…..
ついた。
獅子岩。
制限時間内に着いたあーーーと
階段を降りてたら武田さんをはじめとするスタッフさん達、尊敬するあんさん、つまみにホッケチームが笑顔で出迎えてくれました。
わあい。13:43ゴール。
安堵しました。
記念写真を撮る時、うるっときたら金曜日からつけっぱなしのメイクが目にしみてまともに目が開けられませんでした。笑。
キンキンに冷えたビールをご馳走になり、水分がないからぐびぐび飲み、良い心地です。
毎年、このチームを受け入れてくださる分水嶺トレイルスタッフのみなさんに感謝です。長い間気にしてくださいます。そしてゴールではとびきりの労いをしてくださいます。
そして私と我慢強く進むことを決意し、一緒に組んでくれたたけぽん、松沼さんに感謝です。
また、都合が悪くなりましたがずっと気にしてくれていた山田さんとけいちんにも感謝です。
そして”ねえ、完走できたの?”と気にして連絡くれる仲間にも感謝です。みんなとっくにゴールしていますから。
分水嶺トレイルは自分のレベルを再確認できる大会であり、濃い山を楽しめるイベントであり、恐ろしく好きな大会であります。
もっともっと山の経験を積んで、スピードトレーニングもやって、いつかはあの憧れのレースに出れるようになりたい。
と、水分をたくさんとって幸せに浸りながら思うミキでした。