もう一週間経ってしまうんですね。先週の今頃は四辻から太郎坊、すばしりあたりをウロウロしてたな。
初チャレンジの100マイルレース、UTMFに出場し完走しました。
昨年のSTYをのサポをした時に、「このレース出たい!」というよりは「このレースには出る事になるんだろうな」と変な確信を持った事を今でも覚えています。
その時はまだトレイルランニングのレースに一つも出た事がなかったのに!!
一年でその確信を現実にすべく行動し、運良く抽選を通りUTMFを体験する事ができてとても幸せです。
必ず無事に帰ってくる、できる限りの事をして可能な限りゴールに戻ってくる、そう決めてスタートに臨みました。
序盤はゆっくり足を残しながら、、、、って皆さんの言葉を真に受けて最後尾からスタートしたら、まあ渋滞にハマるハマる(解釈の仕方が間違っていたww)。。。足和田山でどんどん時間が過ぎてゆき、鳴沢氷穴着く前に日が暮れちゃうよう、ってくらいに。こんなことなら最初から前の方に行けば良かった。といきなりテンションダウン(まあ、これがきっと結果的によかったんでしょうけども。)
A2本栖湖に辿り着いて、食料補給と夜の装備に着替えたりしてたら30分もいてしまった。そのせいか竜ヶ岳、雪見岳など上りでまたもや渋滞。むむむ、、、、気持ち良く進ませてもらえないのがこんなにストレスなのか。(まあ、これがきっと結果的によかったんでしょうけども。)それにしても天候に恵まれた!最高の月明かりの元、富士山を望む。美しさに酔いしれながら前に進めました。
A3西富士中学校からはやっとこさ自分でペースをつくれるようになり、だけれども何だか脚がいつもの調子と違って「フワフワ」した感じ?いや何だろう、乳酸溜まるけど循環していかない感じ。前半は自分の脚じゃないみたいでした。(まあ、これがきっと結果的によかったんでしょうけども。)
夜明けはA4こどもの国の手前で、オーディオブックの「BORN TO RUN」をiPhoneでイヤホン無しの生音垂れ流しで聴きながらむかえました。そうだ!そうでした。そうです、この本のせいです!!僕がこんな事をしているのは!!しかも、今回はサポートを日本語版編集者の松島さんにしていただいているというなんという巡り合わせ。 いやー、これ実はかなり贅沢な状態じゃねぇか。ほんと有難い、感謝してます。森の中に「BORN TO RUN」を響かせながらクライマックス(コッパーキャニオンでの80マイルレースの場面)が終わる頃に無事にこどもの国着。半分は歩いてたけど富士と銅渓谷がシンクロした瞬間を堪能しました。(まあ、これがきっと結果的によかったんでしょうけども。)
この日も快晴、風は冷たいけど最高に気持ちがいい。こどもの国でもじっくり休んでリフレッシュしてえっちらおっちら四辻までのんびりと。そこからは砂礫のくだり、着地点を選べば脚への負担も少なく「キリアンごっこ」がだれでもできますw 逆にA7すばしり手前のロード下りは脚への負担を考え歩きました。何人か抜かれましたが、結局すばしりからの一つ目の山で全員抜き返してました。(まあ、これがきっと結果的によかったんでしょうけども。)
A8山中湖きららに到着すると「トレイル鳥羽ちゃん」メンバーのSTY組も合流していて大援団。恥ずかしいくらいの人数がいましたが、滅茶苦茶嬉しかったです。(まだまだ素人集団で経験値が少なく、他の選手やサポの皆様にご迷惑かける部分が多々あったかとおもいます。ですが、いつも暖かく見守って頂きありがとうございます。ホント諸先輩方に助けて頂いてますね、鳥羽ちゃんは)
ここで、まさかのULTRA LUNCH の特別出張サービス!TACOサンドと、舞茸と挽き割りコーンのスープをいただきました。もう気分はピクニックですよ。
マッサージも受けちゃったりして、いやーこの先進むのめんどくさくなって来たなあ。とその時、某先生の歌声がステージから聞こえて来たので早々に準備して出発しました!(まあ、これがきっと結果的によかったんでしょうけども。)※先生、冗談ですからね。。
結局一時間近く休んで、いよいよ杓子。上りはもう散々皆さんがおっしゃっている通り。ええ、酷いです、怖いです、夜は凍えます。ただ、だいぶ麻痺して来ているので若干の危険察知能力を駆使して上りはやり過ごし、ながーい下りへ。上りの途中から三人の集団で進んでいたのですが最後尾の人がペース早そうだったので先を促したら「いや、ヘッドライトの電池がほとんど無くなって来て替えの電池も無いので。。。」と!!何ですと!!(予備電池はMUSTですぜ)ということで、僕の持ってた予備のハンドライトを貸してあげて引き続き三人でGO!これが三人とも中々に良いペースで下りを全て走りきる事ができました。見ず知らずの方々でしたが、良いセッションができて気分上々でA10富士小学校にin。ここがゴールならなんて最高なんだろうな走りができました。
A10富士小学校でもご歓待を受けて30分たっぷり休んで最後のセクションへ。3時間以内の予定でしたが、一度気持ちがゴールしてしまっていたので何とも力が入らず珍しく上りで何度も立ち止まる始末。思わずゴールで待つ仲間に「4時間コースかも」と弱気なメール。ですが、メールしたら気が楽になったのか、走らないまでもチンタラと舗装路の上りもやり過ごして、下りに来たら「ここで走らないのは最後もったいない」気持ちになり一人でキャーキャーYeah!Yeah! 言いながら激走、気がついたら浅間神社に到着。境内にいた人が「あと3km」といえば、道路に出たところのひとが「あと5km」とか言う恒例の「トレランあるある」にむしろニヤけながらゴールを目指す。あ、予定より早めに着いちゃうので連絡しなきゃ。えーーっと、、、「圏外」の文字。。。。SB iPhoneを呪いながらゴールを目指し結局連絡できたのが残り1km。仲間とのゴールを楽しみたかったので二人くらいやり過ごしてから、前後選手がいない事を確かめてから皆とゴール!!
聞かされてはいましたが、深夜のゴールってホントだれもいないんですね(25時前だったかと)。。。仲間がいてくれてホント良かったです。
ゴール後はすぐさまメキシコの思い出のビール「テカテ」で乾杯!!最高に美味しかったです!!!
その後チームメイトみどりさんも無事にゴール!!実力経験共にチームNo.1の女王みどりさんも初160マイルには苦しんだようですが、二人とも完走できて本当に良かった&メキシコの50マイルに続き一緒に出場できた事がゴールへの大きな力になったと思います。
そして、既にブログアップされてますが、僕もUTMF対策コースでお世話になったparkの石井さんは当初のプランを見事に遂行してド派手なゴールをやってのけました!!ホント自分の事のように嬉しいです。
今回は想定よりも良いタイムでゴールできました。
沢山の幸運がうまく重なりました。足の不調やトラブルも当然ありましたが、100マイルですから何か起こって当たり前のスタンスでしたので上手く乗り越えられたのではないかと。振り返り始めるとタイムは前半だけで○分縮められたな、とか、あそこのセクションはもっと走れたな、とか、もっと経験を積めばこのくらいの順位まではいけるな、とかww、水や補給はあそこまで必要なかったからもっと軽くできたな、とか。充実感はどこへやら、一人反省会&「たられば」皮算用が始まってしまいます。
もう100マイルはしばらくいいや、と言っていたのにw あれやこれや考えてしまいます。それも含めて楽しいのかもしれませんね。一週間経ったので既に切り替わって来てはいますが、まだ山へ走りに行っていないので本当の意味で次へ進めてないのかもしれません。
UTMFを経験した事によって、もっと色んな人たちと色んな場所を走りたい欲求は確実に高まってしまいました。大会にも勿論出場していきたいですが、もっと自由に走る機会を増やしたいです。
そして自由に走れるだけの走力と経験を積んでいきたいと強く感じました。
自然の中を走る行為自体は孤独な冒険ですが、沢山の人に支えられていることを実感でき、毎回感謝の念が溢れてくるウルトラトレイルレースはとても魅力的です。その中でもUTMFは多くの人に取って特別なレース、イベントなんだなと思いました。そんなレースを作ってしまった鏑木さんや多くの関係者に感謝です。
UTMFだけでなく山を走る行為自体とても楽しいし沢山の気付きを得られるものだと思います。機会があれば多くの人に体験してみて欲しいです。来年はどう関わっていくかまだ分かりませんが、UTMFが今後も継続して理想的なイベントに発展していくことに少しでもチカラになれたらと思っています。
あ、あと沢山のチームメイトが今回サポートで初参戦して「UTMF/STY熱」にかかってしまった模様です(昨年の僕と一緒ですねw)来年は多くが選手として参加する事になると思うので、益々楽しみになります!(結果倍率を上げる事になってしまいますがご容赦くださいww)
超個人的だけど、使えるかもしれないTips
・スタートはダッシュはしなくてもいいけど、自分が適正だと思う位置にいないと前半何もできない(もしくは焦って無理して前に行こうとして潰れてしまうかも)
・本栖湖は着替えなくて良かった。(スタートから夜に近いレイヤリングでよかったかも)
・エイドで休みすぎ?(今回はエイドが楽しみだったのでのんびりしましたが、トラブルないのであればもう少し短くしても良かったのかな。ここは経験していかないとですね。)
・レース前の食生活は普段通りで。一瞬、禁酒、禁カフェイン考えましたが、突然我慢するストレスの方が辛そうなのでいつも通りに。二日前のテキーラはやり過ぎた気がしますが、食事もいつもよりちょっと炭水化物多めくらいで。
・深夜のゴールはホント寂しいし、待っててもらう仲間も辛いので21時くらいまでのゴールか、翌朝明けてからのゴールが望ましいw
・ゴール後のケアが何も無いので、近所に大会期間中入れるお風呂を用意してもらいたい!!これがあるとないとで選手のゴール後の負担が変わってきますね。来年は是非お願いしたいです。
・トレーニングの一つにparkのUTMF対策コースを組み込むのはオススメ!160kmに堪えうる肉体、精神のベースを作り上げる事ができます(PR)
・普段からRun boys! Run girls! や、OnEdrop cafe. に顔を出して情報収集を怠らない(更にPR)
・平日の渋谷で営業しているULTRA LUNCH を日頃から食べておけば、ウルトラを走る肉体、体調管理は万全(更に更にPR)
さて、次はどこのお山に行きましょうか!!