すんごい久しぶりの更新
そして
UTMFからすんごい時間が経ってしまってからの投稿
ですんません。実はまだ今のところブログメンバーです、一応。
随分前に書いてはいたのですが、投稿し損ねていました。
今更感たっぷりですがお時間あればご笑覧をば。
昨年に引き続きUTMFに出場して無事完走しました。
初100マイルとなった昨年のコースとは逆回り+本栖湖パノラマ台の169kmだったのでまるで昨年をゴールからプレイバック、巻き戻ししているような感覚でした。昨年よりも難易度は高い、という前評判でしたのでそれなりの覚悟はしていましたが想像以上でした。
今回は所属チーム「トレイル鳥羽ちゃん」からもUTMF/STYにかなりの人数が出場しサポートチームも予想タイムによって幾つか編成。事前の計画も綿密にやり取りされていたようです。献身的なサポのお陰でしっかりとレースに臨むことができました。
さてさて、レースの方ですが、スタートからゴール迄を振り返ろうと思って書き出しましたが、やはり100マイルは長い!あまりに長文で私的なものになり過ぎたのでトラブルに絞ってみたいと思います。
細かいトラブルは沢山ありました。脚の痛みだって当然ありますし、足の爪は3本死亡、真っ黒けだし、天子山地のタイム予想一時間以上間違えてたし、、、
今回はその中から、トラブルの三種盛りでお届けしますw。
レースに臨むにあたり、目標設定タイムを「30時間」に置きました。昨年の結果、それ以降の自分自身の経験の積み上げ、エイドで休みすぎない、など戦略の見直しをし目標設定をしました。
それが果たして自分にとってふさわしいかどうか未知数でしたので、A3の山中湖きららまでのペースで一度目標ペースを見直すくらいの感じで走り始めました。
だいぶ抑えた割に想定内でA3に入れた(5:47:43)ので、そのままの目標ペースで進むことに。ですが、A5太郎坊での「低体温」中盤以降の「胃腸トラブル」A7西富士中での「着替えロスト」などで、結果目標未達成。結果34:24:12となりました。
「低体温」
割と順調(なつもり)でA5太郎坊に入り(10:28:12)補給をした後、水ヶ塚に向かって出た瞬間(ヤバい、これ低体温キテル)と今迄の経験からヤバさを感じエイドに戻る。サポの2人に介抱してもらい毛布にくるまりストーブのそばで温かい蕎麦やスープを飲み回復するまで待機。そのままいかなくて良かったです。コース途中でブルブル震え出したら間違いなくDNFどころかかなり危険な状況だったと思います。
恐らく原因は、休みすぎによる汗冷え、エネルギー不足などが考えられます。元々スタート前から体調自体良くなくて不安だったのですが、あまり補給を上手くできていなかったんだと思います。特に寒いエイドでカラダを冷やしてしまったようです。その後はなるべく温かいものをカラダに入れるようにしてケアして進みました。
「胃腸トラブル」
今迄胃腸系のトラブルに見舞われたことは一度も無く、自分の胃腸の強さを過信していたかもしれません。スタート前も体調が思わしくなかったので充分そうなる可能性はあったかと思います。低体温と連動しているかもしれません、自分では補給をできているつもりだったのですが、序盤から中盤にかけて胃があまり調子よくなく動いていない感じがしていました。恐らく冷えだったのではないかと。積極的に温かいものを飲むようにして水ヶ塚、子どもの国と進みました。西富士中へ向かう長い林道&鉄塔下で朝を迎え身体にも変化が。やたらとオナラが出るように!!大体長い距離のトレイルランでは途中で「オナラマン」になるのですが、どうもいつもと違う感じ。どうもおならだけではないようで。。。走ると「実弾」も出そうな気がして、かなり騙し騙し進む。何ならトレイルを離れて「キジ撃ち」したかったですが、我慢我慢。。
西富士中に到着してトイレに駆け込み(学校のきれいなトイレはもうそれだけで天国)無事開通!
ですが、安心できたのは一瞬だけ。このあと、「胃」の不調は無くなったのですが、「腸」の調子が超悪い!
この段階で目標を時間、ではなくゴールに切り替えました。お腹にカイロを貼り温めながら前に進みましたが、走ると出そうになり、トイレに行きたいのを我慢しながらの前進。何故か山登り下りは平気だったのでそこで頑張りつなぎのロードや林道はほぼ全歩き。身体は冷えるし折角山で稼いだ時間をロードでロスする、の繰り返し。エイドでも想定以上の滞在を余儀なくされて、悔しかったですが「DNF」という選択肢は思い浮かばず(その割にエイドでサポに「行きたくない〜」と駄々をこねていましたがw)ゴールを目指しました。
「着替えロスト」
これは上の二つに比べたら大したことは無いのですが、西富士中で短パン、半袖Tシャツに着替えようと思ったら、サポートの2人が焦りだし、、、どうやら僕の着替えの一式をA3に忘れて来たらしく。。。。他のサポートチームにも連絡を取りながら探すも見当たらず。もうこのまま夜の格好のママ進もうかと思いましたが、サポ松島さんが持って来ていたご自分の短パン、Tシャツ、サンバイザーを貸してくれることに。これが非常にありがたかった。
1時間以上西富士中に滞在し、後半戦スタート。
正直、西富士中出た後は、お腹問題と重なりテンション下がりまくりで山に入る迄、トボトボあるいていましたが結果、天子山地を快適に進むことができました(お腹問題以外)。その後も、サポのアンディのソックスを貸してもらって履き替えたり。サイズ感の近いサポートクルーがいることが、こんな時にバックアップしてもらえることになるとは。何とも有難くも面白い経験になりました。その後、ロストした着替えは無事に見つかった模様。まだ手元には届いていませんが、日本の治安の良さ、大会の運営の素晴らしさ、も実感させていただきました。
トラブルも沢山ありましたが無事に富士山の周りの山々を駆け巡りました。
結果は目標に遠く及ばなかったので喜びよりも悔しさの方が大きいのですが、これらのトラブルが無ければ目標達成できたか?といえば、恐らく無理だったでしょう。
実力不足だったと思います。色んなことが起こります。ある程度想定して対策を準備していきます。それでも想定外のことが起こる時もあります。それも含めて実力なんじゃないかと。それがウルトラトレイルなんじゃないかな、と生意気にも思います。謙虚にこれが自分の実力だと受け止めたいと思います。
自分で気付いていなかった強みや弱点も良くわかり、それによってまた探求が始まるのかなとぼんやり考えております。
レース中、ゴールした直後はやっぱり「もう来年は絶対出ない!」「2年連続走れたから来年はサポートかボランティアで参加したい」と強く思っていましたし、今も思っています。
が、それと同時に色々分析も始めてしまい、気がつけばまた次の100マイルに思いを馳せてしまっている自分がいますw
あそこの休憩を削れば、あそこの区間を走ればと、たられば妄想しています。(みなさんもそうですよねw)
今回も沢山の方々にサポートしていただき走らせていただきました。個別に感謝の気持ちは伝えていきたいと思いますが、本当にありがとうございました。特に今回ほぼ専属で動いてくれた、まっちゃん.JPと綾子ちゃんには大感謝です。お二人がいなければゴールはなかったと思います。
また、遠くカナダからサプライズでワンドロップカフェのロゴの王冠を作ってくれたケロず、ありがとう。ゴールを笑顔で締めくくることができました。凄い作品に仕上がってます!
既に2週間が経過して、また日常に戻って来ましたが、同時に新しい物語が始まってしまったんじゃないかと、新しいチャプターに突入してしまったんじゃないかと。さて次はどこへ。
また沸々と、でも坦々と徒然に走っていきます。
そして来年のUTMFにも何らかの形で帰って来ようと思っております。
ありがとうございました。