Pacer(以下:ペーサー):歩測者 歩調をとって歩く人。
初めてペーサーをしたのは、2016年の信越五岳の時・・・。
それまでペーサーをした事がなくてどの様にやれば良いのか手探り状態だった。
とりあえず、山田琢也選手が初めて信越五岳に出場すると言う事なので、前回一度走った事のある
コースでもあったので、その時の事を思い出して、自分がもしサポートされるならどうして欲しいかなどを
想像して色々と作戦と考えました。また当時は、ある程度の選手の荷物を持ってもよかったりしたので、そう言ったルールを確認しつつ選手への負担を最小限にして気軽に走ってもらえるかなどを考えていた。
ペーサーとは私的にはとても難しいと思っている。
それはただ単に一緒に走れば良いと言う訳でないから。
選手の疲労度などの身体的な情報を、合流するまでの実際の走りや表情・言動で判断する必要があり、またそれに付け加えて精神的な情報も把握して残りの距離をどの様なペースで、いけるかなどを判断して選手と共有して行かなければ行けない。その為には、ペーサーも選手同様にコースのプロファイルを頭に入れて、選手の設定したタイムなどを把握しなければならない。
またペーサーが発する言動においても注意していく必要がある(と思う)。
選手をいかに気持ちよくポジティブな精神状態を維持させるためには、ネガティブな事を伝える事はよくない。
ウルトラと呼ばれる距離において、体力は最低限必要なモノであり、本当に一番大切なのは精神的な強さだ。
ペーサーはそれら体力と精神力を限界まで引き出せる様な働きが必要だ(と思う)。
こんだけ偉そうに言っているが、私自身まだまだその点は出来ていない。
この点を上げていくには、これからもっと自分のレース展開などを客観的に分析できる様な判断力が必要になってくると思う。それができる様になれば、自分自身はもちろんだけど、ペーサーとしての能力もあげられる様な気がする。
正直ペーサーのつける事が出来るレースは世界でも多くはないけど、こう言う機会が新たな自分を発見してさらに強くなれる様な気がする。
さぁどうでしょ?皆様も支える側になって自分自身を見直してみては・・・・