Sweeper(:スィーパー)を知ってるか?
意味:清掃人・掃除機など
普段なんとなく使っている言葉でも意味を調べてみるとびっくり。(笑)
さて話は変わりますが、最近年度末と言う事もあり本当にバタバタとして行動しております。
香港から帰国してから、国内の色々なイベントに参加して、村でもしっかり本業をこなし
そして、撮影やら練習やらを行なっております。
家でゆっくりする時間など皆無。(泣
帰宅してはすぐに次の準備して移動って感じですねー。
3月最終の今週も色々とイベントが目白押しで予定も一杯一杯です。
でも楽しくやらせてもらっているので感謝ですねー?
さて今回は表題にある様にSweeperについて。
先日、愛知県新城市で開催されたOSJ新城トレイルのボランティアスタッフとして参加してきました。
そこで担当した役割が、32kmのコースを2周する64kmカテゴリーのSweeper。
まぁ簡単に言うと走る選手達の最後尾について安全に走行できているかなどを確認する役割を持った
担当です。
このコースは大会として走るのは初めてで、毎年完走率が低いと言う噂を聞いていたので実際にはどんな感じなのかなっと思ってワクワクしていました。?
ボランティアスタッフをすることは急遽決まり、周りには殆ど言っていなかったので?大会当日私が走る準備をしてると「選手ですか?頑張ってください!!」っと応援されること多々ありましたが、「今回はスタッフですよー」
っと色々な人に何回も言う(笑)
ダブル64kと言うカテゴリーは、距離は約64km 標高は約5500m(SUUNTO計測)、制限時間11時間。
距離の割合的累積標高がありとてもキツイレース。そして関門時間もタイトであるために途中頑張らないといけない。
まさにチャレンジ的なレース。
そこに今年は50名以上(女性2名を含む)の選手が参加。
本当に物好きな方々だと思いながら、朝7時のスタートを迎えた。
コースは、林道・岩場・森林・急斜面っとバリエーション豊富だ?
32km(1周)だけでもお腹一杯になりそうだがこれを2周って!?と思う。
(世の中、これを5周しようとする輩もいるとのこと、これはもう神(・∀・)キタ!!ですな。)
そして実際のレースはと言うと、本当にサバイバル!!
スタートして約10km過ぎた急な下りで転倒して捻挫をしてしまった選手もいたりと波乱万丈だ。
(ちなみに転倒した選手は、比較的軽傷であったためリタイヤポイントまでのエイドへ自走でいけたので不幸中の幸い。)
私が、その選手をエイドまで届けると「また次回頑張ります。」と言う力強い言葉をもらったので、なんかこう心が熱くなってしまい。最後尾までの遅れた30分を急いで取り戻す。
途中32kmトップで走っていた上田選手が追いついてきてびっくり!!
私たちがスタートして1時間後のスタートなのに、16km地点ぐらいで抜かれた・・・・
やべーwww
そして、最後尾に追いついてからは、選手達自身の戦いの立会い人となる。
とにかく64kmを完走するためには1周目約4時間50分と言う暗黙な認識があった。
それをクリアーしないと、次の関門にひかかってしまう可能性が上がるので。
しかし、この通過タイムも結構な良いタイムだから選手達は本当に必死!!
選手同士お互い声を掛けつつなんとか完走しようとする姿に心が打たれて、私もついつい声を出してしまう。
「まだまだいけるー」「妥協禁止」「振り絞れ」「走れー」etc….
言いたい事言いまくっていたな・・・?
本当にタチの悪いsweeperだったと思う。
私はこれまで関門に追われて走ると言う経験をした事がなかったので、こんなにプレッシャーを受けて
辛いものなのかと実感しました。
そして改めて、みんなが言う関門の辛さを認識する事ができました。
しかし、その関門へ向かって貪欲に挑み続ける選手の後ろ姿には本当に感動しました。
1周目私は後続を走る選手達と5時間20分ぐらいで到着した。
もう完走は難しい時間。しかし、選手達はそれでも諦めまいと出発準備をして疲労困憊な足を無理やり動かして2周目へと進んでいく。
この様子を目の当たりにして私は改めて諦めないことへの重要性を認識した。
スタートしてしまった以上、レースを簡単に諦めてはいけないと。
強い選手は勝てないと思うとすぐにレースを止めると言われている。
それには色々な意味があっての行為だと思うが、他人に負けても自分に負けない様にする姿勢こそが真のアスリートかなっとSweeperをしながら考えていた。
そして、そう言った姿を見ながら、時折すれ違う32kmの選手達と応援の方々などと互いに声を掛けて励まし合い、なんと素晴らしい光景だと思いました。
そう、このレースに出ている選手はみんなトレイルランニングが大好きな人達なんだなっと。
みんなこんな辛い思いをしても、素晴らしい笑顔で走っている。そして自らの辛さを棚にあげて応援してくれる。
スポーツマンシップとでも言うのだろうか、いやこの姿こそがアスリートだと思った。
走る意味は、人それぞれだけど結局は自分自身に負けない様に直向き努力している姿には心打たれる。
そして私も多くの選手へ声援を送ろうとするが、これがまた逆に多くの選手達から私への声援を頂く。
「香港おめでとうございます。(返答:有り難うございます。)」「頑張ってください(返答:私よりあなたの方こそ頑張ってください(笑)」
私は応援しているつもりが実際は応援されている側なんだと感じた。
他人を励ましているつもりで本当は自分が励まされている。
(うん!?なんかこんな歌詞の歌があった様な・・・?)
今回気付いたこの学びを活かせる様にしていかないと。
Sweeperをして多くの選手達と一緒に走る事ができ、色々な事を体験(経験)し学び気づく事ができた。
今回出走した選手全員が満足の行かない結果の人も多々いたと思うが、それでも全力を出し切った表情で終えた姿に敬意を表したい思う。
そして、トレイルランニングはレースに出て選手として走るだけでなくこうやってボランティアするのも本当に楽しいと改めて実感。
私もトレイルランニングが大好きな一人なんだなっと本当に感じる。
だからこそ今後も結果を求める選手活動だけでなく、こうやったスタッフ活動も国内外問わず積極的に行っていきたいと思う。
とりあえず私は目先の目標である、4月に出場する予定である100mile of Istria(UTWT第4戦)を諦めず頑張りたいと思う。
長々とした話しに最後まで付き合って頂き有り難うございました。?♂️
それではまた?