UTMBを終えてから1ヶ月が経ちました。
あっと言う間と感じるか、いやまだ1ヶ月しか経っていないのかと感じる。
今年のUTMBは、これまで3回走った中で初めてのリタイヤと言う結果でした。
初めて走ったUTMBはなんとなく上手く走れて22位の24時間30分ぐらいでゴール。
しかし、2回・3回は途中体調を崩しペースを落としながらでもなんとか30時間前後でのゴール。
そして今回は4回目の正直。
これまで多くの事を経験をして来て、満を持しての挑戦でしたが、まさかの半分も行かないところで終わりました。
何を言っても言い訳にしかならないので、今回の結果においては「まっこんな時もあるな。」っと
自分でも思った以上にあっさりして終えました。
これまでだと完走が全てだからまずは「なんとしても完走!!」っと言って無理をしてでも休み休みレースを歩んででいたと思うが、今回はそんな様な事もなくあっさりやめれた自分でも正直びっくりでした。
しかし、正直悔しさはある。
調子がよかったのに思った様に走れなかった悔しさ。
完走すら出来ない悔しさ。
ライバルに先に表彰台に立たれた悔しさ。
そして、応援して下さった皆さまに応えれない悔しさ。
色々な思いがあったが、でもそれは今悔やんでも仕方ないから次へ進もうとする考えでの切り替えが早かったと思う。
多分これが、数年前の状態だったら最後まで完走は諦めず走りきっていたと思う。
しかし、経験してきたからこそ体調が悪い中無理してでも完走することによる身体への負担はよくわかっているし、
アスリートとして結果が全てあることも感じて、「こんな時もあると」割り切れたのか?
よくトップアスリートが結果を出ないとわかるとすぐに諦めてレースを辞めると言うセリフをよく聴くが、今回私の中でその中の理由の一つとして今回考えた答えがある。
トップアスリートも決して諦めが早いとか、結果が出ないからすぐに辞めると言うのではない。
多分無理をして完走することで、次の予定している大会も連鎖して駄目になるから、先を見据えて辞めているのではないかと。今回駄目だったけど、だからこそ次は必ず結果を出せる様に調整する。
それも結果を求められる者と必要なことだと。
今回も駄目で、その次に予定している大会も駄目だったら、その選手はそれまでだと思われる。
常に強い選手と思われるためには安定した結果が必要になる。
その中で完走と言うのは、強さを示す一つの条件ではないかと。
特にスポンサーなどを受けている選手において結果は絶対だろう。
結果のでない選手にメーカー・ブランドは活動に協力してくれない。(と思う。その人の影響力がどれくらいっと言うのもある。)
基本海外だとそれは当たり前の世界だ。私もそれはよくわかっている。
毎年一年一年が勝負。もし結果が出なければ翌年の契約更新はない。(色々な条件はあると思うが)
そんな世界で走らせてもらっているのだから。
これを羨ましいと思うかは人それぞれだけど、私はそんな条件でも私を応援してくるサポーター方々へ
有り難いと感じているし感謝もしている。
こんな歳になっても全力で世界と向き合える環境を作って頂いているスポンサーの皆様には本当に感謝しかない。
そんな条件だからこそ自分を極限まで追い込んでまでして、好きな事に真剣に取り組める。
むしろそれぐらいの気持ちでやらないと、甘えてしまい強さを発揮出来ない。
私はプロではないが、走りへの取り組みと考え方はプロでありたいと思う。
もちろんそればかりでは疲れてしまうので、力を抜いて走る時はとことんリラックスしている。
イベントなどで多くの方々と走る時は、とても楽しくリラックスさせてもらっているかな。
アスリートである前に私は単に走る事が大好きな者で、自然の中で走る事の楽しさ自体を忘れたくないし、
それは大切にしていきたい。
UTMBが終わってから色々な人に体調を心配されたり、結果に対しても残念がらました。
今更ですが色々とお声掛けして頂き本当に有り難う御座いました。
私は大丈夫です。
元気ですよ。(笑)
そして次はしっかり結果を出せる様に頑張りますよ。
引き続き多くの人に感動とワクワクを与えられる様なランナーとして頑張っていきますの、今後ともよろしくお願い致します。m(_ _)m