奥三河パワートレイル終了して一週間ほどたちました。
選手対応の報告書や大会リザルト、Facebookなどの皆さんのレポートを見ながら振り返っています。
完走率49%数字だけを見るときついレースで事故や体調不良者も多いと考えられますが、エイドなどで救護対応をしていても選手自身がこの後のコースや自分の体調から判断してリタイアを決めていました。随分冷静な判断が出来る選手が増えたという印象です。 潔い判断は一番の安全であります。
選手目線で言うと諦めが早すぎると言われるのかもしれません。
熱中症や脱水症状などは運動を継続していれば必ず悪化するのがスポーツ医科学の常識です。『きつくても歩いていれば必ず回復する』というのはスポーツでは非常識=リスクが高いという認識でいます。
参加者の中にはスタート前から調子が悪くて2回嘔吐した。固形物やジェルは受け付けない。途中のエイドでも嘔吐してリタイアしようと休んでいたら少し体調良くなったという選手がいました。その時点で48.4km地点四谷千枚田でしたが、歩きながらでも行けるところまで行くとのこと。もちろん途中で動けなくなっても搬送は出来ない(という気持ち)と伝えましたが進んで行きました。
そのレースにかけるものがどこまで価値があるものかはご本人にしか分かりませんが、正しくリスクを把握した上で挑戦して欲しいと思います。
皆さんはどのような状態になったらリタイアしますか?
体調不良にも負けない強い気持ちがある方はいざという時に冷静な判断が出来なくなる可能性もありますので、事前に決めておく必要があります。
上記したレース前に嘔吐したという状況で出走は勧められません。補給出来ず、走れなくなるのは暑い奥三河パワートレイルのコースを考えると当たり前という認識でいます。
何より安全第一というのは共通認識 どのように安全を管理していくのか選手・大会運営者・救護関係者・応援の方々で共有していくことが大事だと改めて感じています。
地元の応援も温かい、安定した運営の素晴らしいレースで来年も楽しみです!!
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2 コメント
四谷千枚田で救護して頂いたものです。脚攣りで悶絶して頂いたところケアして頂き本当にありがとうございました。私はあの後、復活してなんとかゴールまでは辿り着きましたが、ラッキーだっただけですね。決して正しい判断とは言えないということがわかりました。「リタイヤする基準」、もう一度、考えたいです。よい情報をありがとうございました!
赤木さん
壮絶な脚攣りからの復活何よりです。
対応しました浅井です。
あの時に考えていたことは涼しくなってくる時間であること、走れるほど元気ではないので日中ほど汗はかかないので何とか最後まで行けるかなということです。
山中で同じ状態にならなかったことはラッキーと捉えるべきだと思います。大きな事故なく終わりましたが勉強になるレースでありました。
またどこかでお会いしましょう!!走っている姿見せて下さい。