新潟でのトレイルランレースにて
蜂刺されが大量発生ということでニュースになっています。
先日のKOUMI100でも1周目の山岳エリア・シングルトラックにて後半の選手が蜂刺され15人前後刺されています。
スズメ蜂ではなさそう&運営スタッフが現地に行っても蜂の巣どころか蜂も発見出来ないため、コース変更なし&走行禁止にして巣を刺激しないようにという対応を取っていました。
では蜂の危険性について整理しておきましょう。
①蜂の種類
蜂は種類によって毒も違います。
見ても分からない、そんな余裕もないかもですが
スズメ蜂やアシナガバチは下記アナフィラキシーショックを引き起こしやすいです。
比較的大きくでスマートな蜂です。
②緊急性がある症状は(命に関わります)
アナフィラキシーショック
・じんましん
・下痢 嘔吐
・血圧低下(くらくらします)
・呼吸困難
特に呼吸困難~気管が閉塞して呼吸が出来なくなり窒息死します。
★2回目が危ない!
一度スズメ蜂に刺されるとアレルギー抗体が出来ます(全員ではない)次にスズメ蜂に刺された時にアレルギー症状が出ることがあり、これをアナフィラキシーショックと言います。
③アナフィラキーショックにはエピペンを用意
アナフィラキシーショックに対して医師の治療を受けるまでに症状を緩和することが出来るのが「エピペン」アドレナリン自己注射薬です。事前に処方を受けて持っている必要があります。
蜂に刺されてから15分以内にアナフィラキシーショックが発生するため病院に搬送するのを待っていては間に合わないため、特別に認められている注射です。
④ポイズンリムーバーは効果あり?なし?
エビデンスがないから医療的には効果があるとは言えないと言われているポイズンリムーバーですが、アナフィラキシーショックの予防・軽減には効果はないでしょう。少しでも毒が入れば反応するので。
しかし蜂刺されの痛みや腫れには伝統的に効果があるとして使われてきています。
白くま隊の救護対応としても使用しています。
現場で行われていることが最先端であり、それを検証するためにエビデンスはあります。効果があると思われているものは積極的に使用しましょう。
スズメ蜂が怖いのはアナフィラキシーショックが命に関わるから、その対応としてはエピペンを用意すること。
痛くて腫れて走れなくなることの対応としてはポイズンリムーバーを用意することとなります。
この対応の違いは間違いありません。
ちなみに今回のクロスズメバチについては地面に巣を作ります。
生き物が人が通る通り道に巣を作るとは思えないし、設営などで気づく可能性が多いです。トレイルを踏み外すと巣を刺激するリスクも上がると言えます。
完全に回避することは不可能なリスクですので蜂も含めて自然環境と捉える必要があるでしょう。
刺されたら緊急性のあるなしの判断が出来るようにしておきましょう!!