じろーです。
ウエスタンステイツ、やっとこさスタートです(レース前はこちら)。
スタートが5時なので、3時前後に起床。
いそいそと準備をして、元同僚とお別れして会場へ。
目標は、22時間以内。最低でも、24時間以内の完走。
最近は、あまりレースとかで特別な感情は出てこないけど、初めてのレースの時のような緊張感というかドキドキ感。
スタート前に何をしてたか、あまり記憶にない。
あ、ベスパ飲むのは忘れなかった。
スタート前。
(撮影:ナミネム)
スタートのYouTube映像。
<コースプロファイル>
さいちゃんとハグしてスタート。
最初はゲレンデ登り。少し登ると、元同僚がいてハイタッチ。
ただ、思ったように体が動かない。心拍も上がりすぎる。
高度順応が出来てなかったのか(スタート地点が約1,900メートル)、また別の理由かわからないけど、とにかく動かない。
とりあえず、ただただゆっくり登る。
先に上まで登ってくれてたナミネムのところへ。既にやられ気味w
(撮影:ナミネム)
約2,650メートルのピークを越えた時点で、22時間目標からはちょい遅れ。
くだりは飛ばしすぎず流れに任せて走る。
ピーク手前。汗かきすぎw
(撮影:Facchino Photography)
約10マイル、最初のエイド「Lyon Ridge」は、時間をかけずサクッと。
約16マイル、「Red Star Ridge」はドロップバッグを置いてて、ココナッツウォーターを補給したり。
ここで、氷を取らなかったのが、大きなミス。
やっぱり体の動きがおかしい。思ったように動かない(多分熱中症になってた)。
約24マイル、マサさんと磯さんが来てくれる「Duncan Canyon」に到着。
超楽しいんだけど、思ったようにペースがあがらない。ここからは氷を背負い始める。
一つ前のエイドから氷を背負わなかったことを後悔。
谷をどんどん下って、登り返して、さいちゃん、ナミネムが来てくれている、約30マイルの「Robinson Flat」へ。
既にツラい。何がダメなのかわからない。手元のペース表だと、24時間目標にギリギリ。
ちょっとゆっくりしてから出発。
登りはゆっくり歩いて、くだりに入って走ろうと思ったら、胃腸が気持ち悪くて全く走れない。
得意なくだりなのに。何度かトライするけど、やっぱりダメ。
24時間無理だーと思って、完全に心が折れる。
自分の不甲斐なさと、来てくれたみんなに申し訳ない気持ちでいっぱい。
日陰で約5分ぐらい、トレイル上で座り込んでしまった。戦意喪失。
とはいえ、戻ってドロップするというチョイスは無く、ゆっくり、とぼとぼ歩き始める。
約34マイルの「Miller’s Defeat」は記憶なし。
なんとか、約38マイルの、マサさんと磯さんが来てくれる「Dusty Corners」に到着。
24時間目標から30分遅れ。2人は大丈夫と言ってくれてたけど、半分以上無理だと思ってた。
なんとか補給したり、磯さんからよく効くっていう胃薬をもらい飲んで出発。
エイドを出て50メートル、壮大にリバース。
全部出ちゃった。。。補給したのも胃薬も。。。
次のクルーポイントまで、約17マイル。厳しいなぁと。
くだり基調なトレイルをゆっくり進んで、約43マイルの「Last Chance」へ。
ここも全然記憶なし。
このあと、ずーんと谷を約600メートル下るんだけど、とにかくゆっくり進む。
同じぐらいの登り返しもゆっくりと。とにかく暑い。
ただ、試走会のときと同じようなペースで登れてて、あれ?少し復活したかも?と。
ピーク近くにある約48マイル「Devil’s Thumb」では、アイスを2本ゆっくり食べる。
同じグランドスラムにチャレンジしてる東海岸のランナーがちょうどいて、ウチらやられてるねと会話。
また、谷をずーんと約700メートルくだる。
結構走れて、復活を感じる。なんだかいけそうな気がする!
谷間の約53マイルのエイド「El Dorado Creek」で、さくっと補給して出発。
登りもぐいぐいいける!走れる!
さいちゃん達が来てくれる、約56マイル地点の「Michigan Bluff」に着いたときは超元気。
24時間ペースに戻ってきた。
次のWSで一番人が集まる、みんなもいてくれる、約62マイルの「Foresthill」までは全部走る。
貯金も少しできてきた!補給したり、少し休んでから出発。ところで、この楽しそうなおじさんは?w
そして、ここからは磯さんがペーサーでついてくれる。最高&安心。
少し前を走ってもらったけど、約78マイルの「Rucky Chucky」まで、とにかく良いペースコントロールと良い距離感。
色々話したりしたけど、走ることに集中できた。マジで名ペーサー。おかげで、あまりエイドのこと覚えてないw
24時間ペースまで30分以上の貯金が出来た。ただ、少しくだりを走るのがツラくなってきた。
暗くなりすぎる前には「Rucky Chucky」には着きたかったけど、夜10時40分着で真っ暗。
まあしょうがない。ここでペーサースイッチ。ナミネムとスタート。
で、いきなりウエスタンステイツ名物のアメリカンリバーの渡渉w
(撮影:Facchino Photography)
渡り切ってから、セーフティベストをスタッフに返すときに、おもいっきりスネを岩にぶつけて悶絶。
大声であんまり言ってはいけない言葉を言ってしまった。小太りのボラのおねえちゃんがちょうど近くにいた。ごめん。
とぼとぼ登りつつ、走れる斜度は走る。
ナミネムは少し前めで走ってくれて、ぐいぐい引っ張ってくれる。
疲れて余計なことを考えられなくなってるタイミングでちょうど良かった。
とにかく、ナミネムの背中を追いかける。
若干つまんないセクションが多くて記憶があまりないw くだりがどんどんツラくなってくる。ペースがあげられない。
何人(何組)かにどんどん抜かれてしまう。思うように走れないのがツラい。
ただ、24時間内のフィニッシュがやっと現実的に。
そして、約97マイルの「No Hands Bridge」。
2人とも「Unbreakble」マニアで、期待値マックスだったけど、意外にしょぼいw
最後の登りを頑張って、約99マイルの「Robie Point」。
さいちゃん、少し先で、マサさん、磯さんが待っててくれて。
安堵感と疲労感、今までのこととか色々混じりつつ、フィニッシュの高校へ。
高校が見えた瞬間、あー終わっちゃうんだなぁと。
7年以上待った夢の舞台。もちろん嬉しいんだけど、少し寂しかった。
でも、やっぱり超嬉しい。
MCが名前やプロフィールを紹介してくれる中、トラックを一周まわってフィニッシュ。
23時間35分。
目標には全然届かなかったけど最高の瞬間。
(撮影:Facchino Photography)
左から、マサさん、ナミネム、自分、さいちゃん、磯さん。
最高のチームでした!チームドンキーのみんな、ありがとう!クルーユニフォームも最高!
少ししてからホテルへ行ってひと休み。
昼前に会場の高校に戻ってきて、フリーの朝食(ハンバーガー、ソーセージとか)を食べたり、最後走ってるランナーを応援したり。
今年はドラマチックなフィニッシュ(去年は61歳の女性が残り10秒でフィニッシュ)はなかったけど、みんなのフィニッシュは最高ですね。
そして、30時間の制限時間が過ぎ、表彰式の準備がはじまって。
アメリカのレースの好きなポイントでもあるんだけど、レースが終わって、ランナーが全員帰ってきてからの表彰式。
去年、西城さんのクルーで来て見てた光景。一人ずつ名前を呼ばれてバックルを受け取る。
やっぱり嬉しい。格好もみんな良い感じだったりして。
表彰式後、クルー、ペーサー、ランナーみんなで。
マサさんがまとめてくれたビデオ。
13分と少し長いですが、レース自体の雰囲気もわかるので、ぜひ。
Stravaのログはこちら。
長年憧れ続けた、24時間以内の完走者がもらえるシルバーバックル。
改めて、みんなありがとう。
最高のレースでした。
またいつか走れると良いな。
Have a good one.
じろー